「子供に伝えたい2つのこと」SUPER 8 スーパーエイト harukitaさんの映画レビュー(感想・評価)
子供に伝えたい2つのこと
「未知との遭遇」('77)「E.T.」('82)「スタンド・バイ・ミー」('86)「ニュー・シネマ・パラダイス」('89)これらの映画は自分が10代前半から20代半ばに公開された作品である。映画の素晴らしさを教わり、今日まで続く映画好きにさせてくれた、いわば“愛すべき作品”たちである。そんな“愛すべき作品”たちが、ごちゃ混ぜになったような本作。純粋な心で映画を観ていた若かりし日を思い起こさせてくれた。もしこの映画を観た(または観る)10代の子供たちがいたら、2つのことを覚えて欲しい。1つは『理解して許す』ということ。人は生きていく上で、イヤでも他人と関わっていく。その中で悲しみや憎しみを味わうこともある。この映画に登場する大人も子供もそれぞれが悲しみや憎しみを抱いている。その感情は他人に向くこともあり、自分に向けることもある。理解出来ないようなことも起こるだろう。本当に許すためには相手の心に触れる事が必要で、それはとても勇気がいることなのだ。もう1つは『夢と希望』を持つことだ。映画の中では子供たちが8ミリ映画を完成させた。人を理解し、夢と希望を持って生きていけば、きっと良い毎日を送れるだろう。そんなことをこの映画は教えてくれる。
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