「コダックの黄色い箱。」SUPER 8 スーパーエイト ハチコさんの映画レビュー(感想・評価)
コダックの黄色い箱。
かなり前に劇場でチラシを見つけた際、タイトルのスーパー8の意味が
まったく分かっていなかった私。(や~ね~もう、これだから~^^;)
というか、このタイトルから、すぐにこれが8mmフィルムだと気付くのって
きっとある程度の年代人のはず、ですよね。いや~8mmだって懐かしいv
子供時代から映画製作…って、やはりスピルバーグやらJJやらは同じ
環境というか境遇というか、才能ってのは若い頃から芽吹くもんですね。
写真に並んで写る二人、なぜか顔まで似て見えるから不思議~親子!?
さて…その、スピルバーグへのオマージュ全開で作り上げたJJの作品。
ものすごくスピルバーグ系なんだけど、明らかに違うのはドラマの薄さ^^;
もともとJJは、男の子と女の子の青春・成長・恋愛物語を作るつもりで、
結局あの怪獣もどき(爆)は、あとから話に足したんだとか。そのせい?か、
どこをとってもブツっと切れてるビデオテープみたいな物語になっている。
子供たちが撮影しているゾンビ映画の完成版が、ラストで公開されるけど、
あっちの方が上手くまとまってたかな^^;分かりやすいし、単純だしねぇ~v
色々テンコ盛りにするのも楽しいには楽しいけど、そこに完成度を求めると
途端にクオリティが下がるというか…まぁJJが描きたかった全てが詰まって
いるのなら、それはそれで彼なりに満足していると思うのでいいんですが。
スピルバーグだって駆け出しの頃は(そっちのが面白かったけど^^;)そんなに
完成度が高いわけじゃないし、勢いで突っ走ってたところもありましたからね。
いや~でも。懐かしさ満載。いろんな作品が含まれてましたねぇ。
そっちはそっちで大いに楽しめるので、往年のファンなら、あ~このシーン♪
と想いを馳せて楽しめるかと思います。
で、軸となるドラマの方は、あーいい子を見つけてきたなぁ、と思ったのが
主役のジョエルくん、まず可愛かったし複雑な表情とか良かったですねぇ。
アリス役のエル(ダコタの美人な妹)は相変らず色香を放つ、放つ!ゾンビ
演技も上手かったし、この子はおねいちゃんより早く大人になりそうですよv
この二人のコントラストも良かったし、あとグーニーズみたいな^^;メンバー。
彼らも'79年顔してたしなぁ。結構キャスト的にまとまっていたので、あとは
テーマを絞ってドラマ作り、すればもっと見せ場があったかもしれないですね。
勿体ない、、感動を削って、、SFに仕上げる、、かと思えば人情落ちしたり、、
やはりあれもこれも入れちまいましょう!ってのが軸であり仇になってます。
えっと…悪口言ってても仕方がないんですが^^;(スイマセン)
あの人食い怪獣の動きや、やってることはワケ分からないんでもう由として、
とりあえず親子の繋がりと成長期の恋愛・友情、は、なかなか良かったかな。
この時期の子供たちって、何を考えているか分からないところがあるけど、
みんなそれなりに親のことを想っているし、本当はもっと甘えたかったり、
自分の存在価値を、誰かに知らしめて理解して欲しいと訴え出たりする年代、
映画作りというのも、実はそんな隠れ欲望が沸々と描かれているのが面白い。
モテなさそうな面々が^^;(ゴメンね)ヒロイン相手に映画作り、っていう設定も
監督が共演俳優に女優を盗られた~なんていう設定も、ありがちで微笑ましい。
(いいですね~あのおデブな監督!すごく自分勝手で^^;素質ある!?)
私的にアリスの父親役、R・エルダードを久々に観た気がして嬉しかった。
ERの頃と比べるとずいぶん太った?せいではじめ誰だか分からなかったが^^;
いろんな意味でオマージュを捧げられた作品だったのね。
(JJの出世作、LOSTを観てないのだ(T_T)雑誌のJJなら知ってるんだけど…(古))