「本質は「8ミリ」ってこと!」SUPER 8 スーパーエイト 秀ちゃんさんの映画レビュー(感想・評価)
本質は「8ミリ」ってこと!
確かに、ETかもスタンドバイミーかも、未知との遭遇かも、そりゃ、見方によれば、良いとこ取りの職人芸かも知れないけど、とにかく、アイロニーに満ちあふれ、笑いすぎて、映像の変化と台詞の言い回しにきょとんとしている隣の人にさぞ迷惑だったろうと反省しきり。ハリウッドに、文明批評をやらせたら、ドイツ映画を越えると思ったね。帰りたがっている船の製作に必要な電気製品が没収されていくんだからさ。でも、あの母の形見のペンダントが、持って行かれるのは、別の解釈が必要。スピルバーグ氏と同世代の僕などには、あの感覚がよくわかる。
それから、画面が暗くなって、スタッフ等のデジットが流れると、暗い中、席を立つ人がいるけど、余韻に浸りたいんだから、静かにしていろって、思っていると、「あっ!」、僕は驚き、「そっか~」と思い、僕の目には、うっすらと涙がにじんだ。このラストシーンにこそ、スピルバーグの思いがあって、チャップリンの「独裁者」は言語でのメッセージであったが、スピルバーグは、映画人として、きちんと映像で、メッセージを伝えた。
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