神様のカルテのレビュー・感想・評価
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感動でした・・・。
私自身、嵐の櫻井翔さんが大好きでこの映画を公開初日に友達3人で見に行きました。私の友達も嵐好きですが、担当は違います。
人を掬うと救うというのは、同じ「すくう」と読むのに意味は全く違う。
イチさんが、安曇さんの為に献身的にサポートしていた所は本当に素晴らしいなと思いました。
要潤さんがセリフで「1人の患者に偏りすぎるなって言っただろ」というシーンがあります。
人は誰でも病人になれば気持ちが沈んでしまったり重い病気ならば生きる気力を無くしてしまいます。
それでも人は治る事を信じて前向きに生きていけばいつか治る。
イチさんは安曇さんを救いたい理由として、この人を助ける事で自分は新たなstep upが出来るのではないか、そういう甘い理由かもしれないけどイチさんにとって安曇さんはそんな心強い存在だったのではないかと思われます。
友達は泣いていませんでしたが、私は号泣していました。
この映画を見て、私は一人でも多くの人がイチさんのような優しく素敵なお医者さんによって病気を治してもらえるように・・・、そして1人でも多くの人が幸せに生きていけるようにと思えた映画でした。
よりよい未来へ
櫻井の黙考する姿は良いものだ。と誰かが言った気がします。
映画の雰囲気は十分あります。
すこし、現代医療機器があれだけ出ているのに、昭和の雰囲気を保ったままの
旅館に?となりましたが、そういう人が現存していることもありましょう。
より技術を高めるために(高めれば高めるだけ救える人も増えますから)
医院に行くという選択もあったでしょう。
しかし、ハートフルな終わりというものは現状維持であることが多い。
それを象徴する櫻井。
簡単に変わってしまう現代への反抗として懐古趣味が流行り、
時代の変遷は冷酷なものとして描かれる。
しかし、人生への門出を選び前へ進んだ学士どの。
現状維持と革新。
二つの違った選択を書くことで、どちらも肯定しているやさしい映画です。
泣いたけど。。。
まず、キャストが良かったと思います。
変に気にすることなく、飽きることなく、集中して観ていました。
夜間診療・出世・大学・最期のとき…私は医療職をしていますが、医療者であること・人を診るということ、自分の職業に対して色々と考えました。
ただ観終わった後に、もう1回(DVDでも)観たいとは思わなかった。
予告を観て、櫻井翔クンのもじゃ頭はどうなの?!って思っていたけど、あれで良かったと思いました。
いつもの髪型だとアイドル・イケメン映画と化す気がする。あの感じだから、人間味あふれるストーリーが伝わるのだと思います。
こうしてレビューを書いてたら、また観たくなりました。
振り返ると、すばらしいストーリーだったなぁ。泣いた部分もあったし。
でも、観終わった後の自分は、もう観なくても良いや~って思っているんです。笑
(実際に観たのは1ヶ月前なので記憶が曖昧。)
とりあえず、小説や漫画も読んでみようと思います。
予告編.....もっとワクワクさせて!
予告編の桜井君の泣き方が臭いなと思い、見に行かない予定でした。
でも、見に行って良かったです.....。
感動しました.....例のシーンも前後の繋がりから、あの泣き方がマッチしてました......印象がまるで違うなんて、映画って深いですね!
大学病院もこれまで描かれた嫌な感じがなく、立派な病院もあるんだなと.....まぁ、患者を思うと100%ではありませんが、これが普通であって欲しいと改めて思いました.....。
脇を固める役者達....一流揃いですね!
加賀さんなんか、完璧ですね!....各シーンで涙が溢れました....。
榎本明もいい味出した嵌り役でしたね!
西岡徳間さんも落ち付いた感じでいいです.....。
池脇千鶴ちゃんも可愛いし、いい役回りでした....。
要潤もライバルとして良い演技でした.....。
原田泰造は、最初気が付かないくらい役者っぽかったです!
宮崎あおい.......自由に生きているようでしっかり夫を支える.....こんな夫婦....良いですね!
「最後の最後で、こんな幸せな時間が待っていたなんて....」
「先生のカルテは.....私にとって神様のカルテだった.....」
やっぱり宮崎あおい
暖かい気持ちになれる映画でした。主人公の口調は自分的には好きだったし、主人公を取り巻く脇役達が素敵でした。
要潤に阿部寛を重ねた人は少なくないと思います。意図的だろうか?たまたまだろうか?
中でもやっぱり宮崎あおいが、フワッと自然に絶大な存在感で素敵な女優さんだなぁって思った。
髪型のカルテ。
冒頭から作品の深みをぶち壊すようで申し訳ないが^^;
あの桜井君のパーマは、なんとかならなかったのか??(汗)
予告からかなりの違和感(あれじゃどう見てもオバサンパーマ)
幾ら朴訥な青年医師とはいえ、ないですよねぇ、あの頭は^^;
さて、原作未読且つ、友人待ちで、やっと鑑賞できた一本。
待った甲斐あったかというと、確かにほわっとしたいい話で、
これといって大事件が起こるわけでなく、地方医療の在り方を
声高に問うような押しつけ感もない。地方病院の医師が日々を
淡々と迎えながら、医療と向き合い、患者と向き合う話である。
ヒーロー感もなければ、うわ♪カッコいい(あの髪型ですからね)
なんて間違っても、ない^^;…ジャニーズですけどねぇ。
原作がどうなのかはまだ未読なので分からないが(読んでみよう)
本屋大賞にノミネートされたくらいだから、かなり興味がある。
夏目漱石をモチーフに、やたら古臭い言い回しをする主人公と
一風変わったアパートの住人など、登場人物は変わり者ばかり^^;
また全体のトーンがかなりゆったりめで鈍いので(プーさんか?)
私の映画ライフを引き延ばしてくれた友人も、隣で寝てしまった…
なんだかなぁ~^^;と思うところだが、
この作品、観所は脇を固める名優たちで、彼らの演技を堪能する
に尽きる。主人公はボソリボソリと喋るだけの存在であるため、
キビキビとした動きは看護師や大学病院での風景くらいである。
とはいえ、中身は優秀な医師!という設定なので、大学からの
研修のお誘いは引っ切り無し!担当日は患者が列を作るほど!の
主人公・イチの魅力がもっと描ければ…観応えあったかも知れず。
タイトルの「神様のカルテ」、その実体がラストに明かされるが、
患者にとって、病と真摯に向き合ってくれる医師は確かに心強い。
何ができるか、助けられるか、まずはその選択なのだろうが、もし
手遅れになり手術不可能になっても、死ぬまでその命は患者の物。
性格にも因るのだろうが、最期をどう迎えたいかは人それぞれだ。
医師は患者の深層心理までは入り込めないだろうが、できる範囲、
その分野で精一杯の尽力を施すことが使命なのではないだろうか。
年中無休365日体制で救急医療をこなす医師がいる一方で、矛盾が
生じるリアルな現場体制、頼られるも恨まれるのも医師の側である。
だけど。何とかせめて、受け入れ拒否だけは…
生きたいと思う人間がいて、命を助けたいと思う人間がいる。
それだけで成立する関係がビジネスを念頭に置くと途端に変わる。
今作にはその描写がまるでなかった。経営者も出てこない^^;
ホッとするような、んなわけないだろうがというか、不思議な感じ。
昨年亡くなった義母も、間際にはナースステーションのすぐ近くの
部屋になった。あのシーンを観ていたら思い出して涙がこぼれた。
監督の演出と脚本の設定にもう少し、頑張りが欲しかった気がする。
名俳優陣の演技だけに頼ってしまった感のある作品。
(何を大切に思うかは人それぞれ。才能と本能は重なったり離れたり)
涙は出なかった。
本屋大賞に選ばれた、話題作の映画化です。
主人公の栗原一止(いち)に嵐の桜井翔、妻の榛名に宮崎あおい。
その他、いちの進む道を決めるきっかけとなる
ガン患者に加賀まりこ。先輩医師には柄本明ナドナド
心配ナシのキャストです。
物語は~
信州の総合病院に勤める主人公いちは
救急医療24時間体制でヘロヘロになる毎日を過ごしています。
ある日、大学病院に研修に行くことになり
教授に見込まれ、大学にこないかと誘われます。
最先端の医療技術を駆使して研究をし
将来、多くの患者を救う道。
今、病に苦しんでいる患者に寄り添いながら
最善の治療を施す道。
いちはどちらの道を選ぶのか・・。というストーリー。
文語調で話すいちに、初めは少しイラッとしましたが
慣れましたよ。
今、日本映画にかかせない名脇役、柄本明さんは
今回も上手いですよ~~~~。
それと要潤。主役を張ることは少ないですが
元仮面ライダーG3!侮れない役者さんですよね。
将来、阿部寛っぽくなってくれたら嬉しいなぁ。
あと、池脇千鶴もイイっ!もっと出番があっても良かったかも。
主人公と妻、2人とも大きな声は出しません。
宮崎あおい、と~っても可愛い奥さんで
私にはまったくナイ雰囲気。羨ましい限りです。
最後、いちにある告白をするんだけど・・・
それがまた優しい感じで大好きです。
自分の時はどうだったか・・思いだそうとしたけど
思い出せなかった。
あんな風に伝えられたらイイぁ~。
来世にはそうしたいです。
現在の医療の問題点も考えさせながらも
ピリピリ感0っ!
ゆるゆると穏やかな展開です。
感動作と言われていますが~
私は涙がでませんでした。
【神様のカルテ】星は3つです
要潤が要?
物語の内容がありふれていて、全体的にボヤけて薄口でした。
病院の屋上で穂高を覗むシーンとか、安曇さんの遺書の内容とか
なんだかとっても普通でちょっと残念でした。
原作を読んでいれば、きっともうちょっと面白く感じることが出来たのかなと思いました。
でもキャスティング最高です。どなたも凄く良かったですが要潤さんになぜだか惹かれました。さすが、タイムスクープハンター。
一止と榛名のあの夫婦感、安曇さんが亡くなった夫を思う気持ち
そんな二つの夫婦愛がとってもよかったです。
松谷さんの音楽も素敵でした。
宮﨑あおいの台詞が不思議な雰囲気でいい
死と隣り合わせの病院が舞台で先が読める展開で、脚本は特に賞賛すべきところはなかったのですけれど、宮﨑あおいと櫻井翔の夫婦が、病院とは全く別次元に存在するかのような設定で、実に暖かい関係でホットする気分になります。彼らが住んでいる旅館と住人もいい雰囲気を出しています。
原作は読んでいないので演出かどうかはわかりませんが、宮﨑あおいの台詞が夫婦間なのに敬語を使っているところがなぜか不思議に二人の暖かい関係を感じさせ、この映画で一番気に入っているところです。
ラストで彼女が桜井翔に耳元で何かささやくのですが、ここがこの映画一番のお勧めシーンです。ただ、その直後に言った内容がわかる櫻井翔の台詞があるのですが、それは蛇足でした。
評価は、この映画を死を扱う病院映画として見るなら3です。夫婦の愛情映画と見るなら5つです。
原作に忠実に、浮ついたところもなく、生真面目で優しい映画に仕上がっていました。
凄く感動して、今年一番泣かされた作品となりました。ベストセラー原作ながら。鳴り物入りになりがちなところを、原作に忠実に再現。浮ついたところもなく、生真面目で優しい映画に仕上がっていました。
テーマも明確で、多くの人を助ける先端医療か、目の前の患者を助ける先端医療か。大上段に社会問題として切り取るのでなく、主人公の医師の抱える苦悩を通じて浮き彫りになっていきます。そして見えてくるのが、人はどのような終末を迎えるのが幸せなのかというターミナルケアの問題。本作では、凄くハートウォームに答えを示してくれて、とても感動しました。
それにしても、深川監督の演出は進化していましたね。これまでは、カット割りを細かく切り刻み、パズルのように組み合わせて、観客をアッと言わせる「マジック」がウリでした。けれども、前作『白夜行』では、それをやり過ぎて失敗だったと思います。セカセカしすぎて、筋が見えにくくなくなっていたのです。本作では、原作の空気感に合わせて、進行の回転数を大幅にスローに。これまでのカット割りの細かさは変わらないのですが、要所にじっくり見せるアップの長回しを取り入れて、全体を落ち着いた印象にまとめています。
素晴らしいのは、原作以上に登場人物の人物造形が深くなっているのです。そして、原作のエピソードもポイントとなる部分を巧みにつないで、凄く分かりやすく感じました。
ただでさえ地方の医師不足の時代。主人公の青年医師一止も同僚の医師も、病院が24時間365日などという看板を出しているせいで、3日寝ないことも日常茶飯事。夜間になると当直医師がたった2名になってしまいます。自分が専門でない範囲の診療まで行うのも普通。救急も入院患者の診療も、小児科の子供の面倒も全て見なくてはいけません。原作を読み続けると、医師には人間としての当然の休息も人権すらも、患者のために奪われて、個人の生活がめちゃくちゃになっていく姿が描かれています。
一止の場合も、山岳写真家の妻は世界中を撮影旅行していて、いつもすれ違い。そんな犠牲を払っていても、外来の患者のなんとわがままなことでしょうか。一止の禁酒の助言も全く聞こうとしません。
少しでも多くの患者を救いたくとも、満足に救えないという一止の苦悩は、見ているだけで、深く考えさせられました。新人の看護士には、あまり特定の患者に関わるなというのが口癖の一止でしたが、実はそれを語る一止が一番熱心に特定の患者に関わってしまう医師だったのです。
そんな一止に、大学病院の医局から熱心な誘いがかけられます。大学病院の研修に参加したシーンでは、勤務先の本庄病院とは比べられないくらい、ひとり患者の治療を方針を巡って高度な臨床方法が討論されていました。一止も先端医療に興味がないわけではありません。医局に行くか行かないかで一止の心は大きく揺れます。
大学病院での研修中に、外来も担当した一止は安曇さんという患者の診察をします。その後の精密検査で末期がんと診断された安曇さん。身寄りもなく、大学病院には、「手遅れ」の患者として入院を拒否されて、必死で以前診察してもらった一止を探し出して、本城病院に入院。余命を一止に託したのでした。
安曇さんは、凜とした気骨あるご婦人です。その姿は最後まで気品を損なわずに感動を誘いました。その雰囲気は、演じた加賀まりこが末期ガン患者に、一ヶ月寄り添って感じ取った役作りの賜物でしょう。
安曇さんを巡って、一止が決断を迫られるシーンがやってきます。それは、大学病院で行われる内視鏡セミナーに出席すべきか、それとも同じ日に重なった安曇さんの誕生日に担当医として付きそうべきかという二者択一でした。医師としてなら、地方では滅多にない高度医療のセミナー出席は当然の選択です。
しかし一刻一秒を延命することが医療の目的でしょうか。そのことを想起させる伏線として、一止が尊敬する古狐先生(消化器内科副部長)がどうして、大学病院の医局を蹴飛ばしてまで、本城病院にやってきたのか一止が関心を持つことが描かれます。一止の決断した結果は、古狐先生の理由と軌を一にしていたのでした。そして、安曇さんも遺言で、延命治療を望んでいなかったのです。
限りある命を凄く意識している末期患者にとって、延命で苦しみを長くすることでなく、一止のように誠実に寄り添ってくれる医師がいてくれたらほうがどんなにか、幸せなんですね。一止を探そうと思ったのも、大学病院で一回きりしか診察を受けなかったのに、克明な手書きのカルテを書いてくれた一止が安曇さんにとって嬉しかったのです。たとえ内容が分からなくても、びっしり書かれたカルテは、安曇さんにとって「神様のカルテ」のように思えたのでした。
安曇さんの死後に、そのことが安曇さんの遺した手紙によって明かされるくだりには、一止と一緒になって、号泣してしまいました。
ところで、メインの病院でのシーンと同時進行する一止が妻榛名と暮らす御嶽荘の住人とのやりとりもなかなか、泣かせてくれます。御嶽荘自体が、和風旅館をそのまま使った下宿屋の風情。結婚するまえの榛名も、ここで暮らしていました。御嶽荘に残っていたのが御嶽荘大家で売れない画描きの男爵と哲学科大学生という触れ込みの学士殿。そこに、漱石の『草枕』を全文を暗誦できるほど漱石に傾倒する余り、話し方が古風で、周りからは変人と思われている一止が加わって、よなよな奇天烈な文学談義が交わされるのでした。
学士殿が学士となる夢を諦めて、国に帰ることになったとき、みんなで派手に送り出すシーンが心がこもって感動的でした。
そして、すれ違いの生活を送っていても、ちゃんと一止と繋がっている妻榛名の存在が素敵です。激務の一止を包み込んでいるかのうな感じなのです。ラストで榛名が一止にある重大なことを告白したとき、ふたりがそっと寄り添うところが、とってもいいんですねぇ。
それにしても、本作出演者の役作りはなんと素敵なんでしょう。原作以上に存在感が息づいています。
一止役の櫻井翔は、まるで演じる一止に負けず劣らず、ワンカットごとに役作りに悩みに悩んで、古風でスローテンポな一止像を作り上げたそうなのです。原作ファンなら、きっと活字のなかの一止像とタブって見えることでしょう。
榛名役の宮崎あおいも原作マンガのキャラ以上に微笑む姿が可愛いい!台詞が少ないのに、表情の豊かさだけで存在感をたっぷり感じさせてくれました。
古狐先生の柄本明も当り役。飄々としたなかに、医師としての気骨も感じさせてくれました。是非続編を製作してもらって、古狐先生の味わいある役柄をたっぷり見せつけて欲しいものです。
本作で一番意外なキャストが男爵役を演じた原田泰造。お笑いを封じ、どことなくインテリを装う貧乏絵描き役をシリアスに演じて、俳優としても充分通用するなぁと感じました。さらに、落ち着いた映像にあわせて、透明感のある辻井伸行のテーマ曲が心に沁みました。
震災以降、いまどう生きていくのか考え直す時期に来ていると思います。どう生きたらいいのか道に悩んだとき、本作をご覧になって一止に心を寄せられてはいかがでしょうか。
櫻井翔、ガンバレ(いろんな意味で)
夏川草介原作の大ヒット小説の映画化。
小説では、3作目の『神様のカルテ3』のさわりまで書かれていますが、映画は、第1作である『神様のカルテ』をベースにしています。ただし、映画化に際して原作から若干の設定変更があります。例えば、本庄病院の消化器内科には大狸先生しかおらず、原作で古狐先生が薦めた事になっている信濃医大の研修は、大狸先生が薦めたことになっています。その他にも設定変更がありますが、それについては後述。
栗原一止って、あんなにボーッとした人物だっけ? 恐らく、櫻井翔は力を抜いた自然体の演技をしようとして、あの様な感じになったのだと好意的に解釈しますが、でも、それでも、あれじゃぁ、栗原一止はボーッとした人物になっちゃいますよ。
看護師達の配役を見ると、外村看護師長に吉瀬美智子(30数歳で、美人で、クールというとこの人しか無いかも)、東西主任看護師に池脇千鶴(脂の乗ってきた中堅看護師役はお見事)、そして、新人看護師の水無に朝倉あき(元気の良い、やる気いっぱいの新人看護師は似あっています)を持ってきた所辺りは、中々いいと思いました。
あと、女優陣では、この人=宮崎あおい。この人は、何をやらせても上手いですね。原作での栗原榛名は、もともと彼女をモデルにして書いたのではないかと思うほどでした。
その他、意外に良いのが原田泰造。お笑いの人って、みんな、意外に演技もうまいですよね。って言うか、お笑い=演技であると言う事なんでしょうね。
さて、上述のその他の設定変更ですが、加賀まりこ演じる安曇雪乃が、栗原一止の診察に来た設定周りに変更が多いです。映画化して、その中で話を完結しなければならないので、『神様のカルテ』と言うセリフが出てきたんでしょうね。でも、このセリフは私的にはちょっと微妙。悪くはないですが、原作を知っているだけに、取って付けた感がありました。その他の、一止と東西のやり取りなどは、セリフを結構忠実に描いていたんですけどね。
やっぱり、この映画の最大の弱点は櫻井翔ですね~。まぁ、それでも、結構良い作品に成っていると思います。原作を読んでいなくても、十分楽しむことができると思います。
お勧め!!
8月27日封切りでした。で、僕はサークルの後輩の女の子と2人で29日に見に行きました。デートみたいですけどそんなにいいものではありません(笑)。月曜のお昼に行ったので来ている客は僕みたいな夏休み真っ盛りの大学生かおばちゃんたちだけでしたね。3日目にしてはお客さんが結構少なかったので興行収入が気になるところです。
宮崎あおいが大好きなんですが、思ったよりも落ち着きすぎているというか、原作のハルはもっとピョンピョンしてるイメージなんですが、宮崎あおいらしい、清楚さが目立ちました。最初のほうはそこに少し違和感を感じてしまいましたが後半では慣れました。
映画の内容は基本的に原作に忠実でした。若干、家(古い旅館を利用した共同宿舎のような家)の記述が少ないので学士殿とかの影が薄いです。という理由で原作を読んでない人からすると、お前ら誰だ、って感じかもしれません。ましてや学士殿が故郷に帰るシーンとかも、もっと学士殿の文学オタなところを披露してからじゃないとイマイチ面白みがなかったと思うんですよね~。なんだか唐突でした。でもまぁ感動的な仕上がりにはなってたと思います。映画は音楽があるところが強みだなぁと改めて思いましたね。笑いどころもしっかりとあって、観客のおばちゃんたちが爆笑してました。泣きどころも数か所あって、僕は泣かなかったですけど周りの人たちは泣いてました。一緒に行った後輩の女の子も泣いてました。
まぁ僕は演技の良し悪しは良く分からないので特にそこについては言及しませんが、僕は加賀まりこさんの演技がとても良かったと思います。加賀まりこさんが演じる末期がんの患者の遺書は、ズルイなぁと思ってしまうほど泣かせにきてました。あれはズルイです。ギリギリ泣かなかったですけど泣きそうでした。原作には無かった「神様のカルテ」というフレーズも出てきました。あぁ、神様のカルテってこういう意味だったのか、と理解したところでググッときました(我慢しました)。
で、・・・あれ!???
原作で俺が感動した部分がないっ!!!
『神様のカルテ』(1巻のほうです)で、大学病院に行って最先端の医療を学んで現在では治せない多くの病気を治療する方法を研究する道と、今まで通りに地方病院で馬車馬のように働きながら無力感を味わい続ける道とで悩み苦しんだのち、病院からの帰り道でハルと並んで歩いて、「これでいいのだ」と思いいたるシーンが映画にはありませんでした。なんてこったい。ずっとそのシーンがくるのを待っていたのに!!それが一番ショックな出来事でした。う~ん、あのシーンは必要なシーンだったと思うんですけどね。
でも自分の実感と周りの観客たちの反応を見る限り、みんな満足していたようです。一緒に行った後輩は「あたし、バレないようにしてましたけど、3、4回は泣いてました」って言ってました。地味な原作の割に、効果的に泣き所を作っていたので、僕は映画として評価されていいと思います。まだ観てない方はぜひ行ってみてはいかがでしょうか!?
しっかり泣かされました
原作を読んで泣かされていたので、泣きのポイントは
判っていたつもり。
だから、映画館では泣かないで観れると思ったのに・・・。
しっかり映画館でも泣かされました。(笑)
原作との比較をしてしまえば、結構小さい箇所、大きい箇所と
違いは有りましたが、映画としてはしっかり楽しめ、泣かされ
心に残る一作になりました。
あえて気になった点を数点言えば、山々の風景を見るシーンで
もう少しクッキリ山が見えないものなのかなぁ・・・と。
あの街から見えるのは、あの位だからあえて忠実にだったのでしょうか?
オープニングに、宮崎あおいさんが山に居るシーンで、とても綺麗な
山の景色を見せてくれたので、余計に思いました。
それと、出演者みなさん素晴らしかったですが、加賀まりこさんの
死の前でも目力が強かったのは、力強く最後の際を生きたから?
それとも元々の目力が強過ぎ?(苦笑)
もちろん、映画の中の加賀さんは、とても素敵でしたが
ちょっと気になりました。
もう一つ、主人公の栗原先生の愛すべき変人ぶりは、もう少し
映画でも描いて欲しかったなぁ。
これだけ書くと、まるで面白くなかったかと思われそうですが
映画は本当に面白かったです。
わざわざ会社を休んで観に行った甲斐がありました。
それにしても私、涙腺、ゆるくなったかなぁ・・・。(^^;
白状します・・・ひやかしのつもり、でした
「白夜行」などの作品で知られる深川栄洋監督が、人気アイドルグループ「嵐」の櫻井翔、宮崎あおいを主演に迎えて描く、群像劇。
今だから、白状させていただきます。私、前世は確実に犬だったであろうと推測される顔の人気アイドル、櫻井翔を実のところ、ひやかそうという気持ちがありました。「ハチミツとクローバー」での某シーンの泣き顔が、近所の犬の空腹時の顔に酷似していた為に笑ってしまった事もあり、今回も泣いてしまうらしい櫻井氏の泣き顔・・・見たかったんです。
加えて、某カメラメーカーのCMキャラクターを任されている宮崎あおいが写真家・・やっぱり、カメラはオリ〇パスなのか?と、若干興味を惹かれて見に行きました。今だから、言いますが。
で、本作である。地域医療の抱える壁、葛藤を、強く深く紡がれる人間の絆を軸に描き出す人気ベストセラー待望の映画化。全編に渡って画面一杯に溢れ出す柔らかな空気、色合いの中で、若い医師の成長という図太い幹を彩るようなエピソードが無駄なく、絶妙なタイミングで織り交ぜられており、説教臭くなりがちな医療ドラマを無駄を削ぎ落としたユーモアで優しく包みこむ。
物語には二つのクライマックスが用意されているが、理想と現実、夢と壁、現代医学のあるべき姿と、一人の人間に開かれた未来。閉塞感のある現代にこそ輝く、人間の強い信頼と希望が満ち満ちる。描くエピソードは多岐に渡るが、それらを貫くのは「生きる」ことへの意志、勇気、喜び。
ベストセラーという大きな鳴り物をもって制作された作品だが、今を強く踏みしめて生きる私たちへの力強い応援歌として説得力ある演出をみせる作り手の技術、センスが最大限に発揮された意欲作、佳作といえるだろう。
さて・・櫻井さんに宮崎さんですが。夜のニュースキャスターを勤め、板についてきたアイドルは、難解な医療用語を前にしても胸を張って演じぬく力強さを身に付けていた。なで肩に白衣がぴったりである。柔らかさと、理性を兼ね備えた異色のアイドルの魅力を活かすという点では、本作の主人公は正にもってこいだろう。ただの犬ではなかった。泣きの演技は・・・観客の意見に委ねます。
遠くからみても分かるオリ〇パスのロゴが心憎いカメラマン、宮崎の可愛らしさ、凛々しさもさすがの貫禄。実力と味わいを兼ね備えたキャスト、スタッフの連携が見事に合致した娯楽の力。是非とも、秋の物寂しい一時にゆっくり、たっぷり味わって欲しい一本だ。
登場人物すべて愛すべき人でした。
原作の2巻読んでいるので、配役が原作のイメージと違うなと思いながら出かけました。でも映画としては素晴らしい映画でした。医者として不眠不休の仕事をしながら、先進医療の大学か地域医療か悩みながら、一人の人間として、周りのの人間にささえられながら、成長していくイチを演じる櫻井君。抑えて演技しているのがわかります。それの良き理解者ハルとのコンビは理想の夫婦だと思いました。アパートの住人が夢破れて、故郷に帰るときイチが言った言葉に涙ぐみました。アパートの住民も、本荘病院の人達も心が繋がっていると思いました。癌患者としても、そこまでくるまで、心身ともに相当苦しい思いしているので、お医者さんのちょっとしたやさしさに心すくわれると思います。松本の美しい景色と辻井さんの音楽も素敵でした。
わかるー!!
何とも、無骨で不器用(優秀ではある)な先生が迷いながらも患者さんと向き合おうとしてるところが良かったです。
私が目指していることをそのままやっておられた感じでとても共感できました。
ほんとにこれで良かったのか、もっと他にいい方法はなかったのか、忙しくてやりきれなくなる・・・などやっぱり常に考えるしよくわかるな・・・。
櫻井くんも、あおいちゃんも、キャストはみんなよかった。
情景もきれいで、雰囲気もよく良い作品でした。
人は人に支えられてる。
医者として救えない命。どう接していくかは医者によって違うんでしょうね。
櫻井翔クン演じる栗原一止のような、人情味のある温かい医者はある意味、理想なのかもしれないけど、医者や患者、同僚以前にお互い人間で、やっぱり人は人に支えられながら生きてるワケで、その温もりに感動しました。
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