劇場公開日 2010年12月23日

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「楽しませ、考えさせられる」相棒 劇場版II 警視庁占拠!特命係の一番長い夜 近大さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5楽しませ、考えさせられる

2011年8月12日
フィーチャーフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

悲しい

知的

最近になってTVシリーズをDVDで見始めた為、劇場で見て以来久々となる今回の鑑賞は、とても楽しめた。
お馴染みの面々の登場は何だかほのぼのさせ、あの人が殉職するラストはやはり衝撃的。
DVDではまだ薫ちゃんなので、神戸の相棒は多少違和感有り。

前作はビッグシティマラソンを題材にしたスケールの大きいアクション・エンターテイメントだったが、今回は警視庁を舞台にした濃密なサスペンス作となっており、「相棒」らしさが全面に出ていたと思う。
都合の悪い事はもみ消す警察組織の不正や闇は、見ていて怒りや考えさせるものがあった。
同じ大ヒットTVドラマ「踊る大捜査線」も警察組織の事を描いたりしているが、結局最後は正義が貫かれる「踊る〜」より、後味の悪いまま終わる「相棒」の方がずっと現実味がある。
“正義”の考え方で対立する右京と小野田、見ている側もはっきりと良し悪しはつかず、印象に残る。

毎回毎回、様々な題材と展開で飽きさせない「相棒」シリーズ、この10月からseason10も始まるようで、ますます目が離せない。

近大