「お前と寿司が食べたいの。」相棒 劇場版II 警視庁占拠!特命係の一番長い夜 ハチコさんの映画レビュー(感想・評価)
お前と寿司が食べたいの。
今作の公開直前のTV版で、なんとなく予兆はあった。
でもだからといって、ああいうラストになるなんて…!?
ビックリというか、とても残念というか^^;
シリーズファンなら誰もがそう思うに違いない…はず。
今回はドラマが秀逸で、その事件性もさることながら
冒頭から複雑に絡み合った人間関係と組織の内部構造、
なぜその事件が起こったのか、誰が犯人を葬ったのか、
いろいろな意味で最後まで飽きさせない。
ただちょっとややこしいので、冒頭~中盤あたりまでは
…はいぃ?(右京さん風に)という部分がやたらと多い。
ともあれ。。
警察庁と警視庁の関係、面白いですねぇ。怖いけれど。
その部分と、右京さんと官房長の過去がTVで語られて、
そのままスッと映画版に入ったので今回のは観易かった。
TV版を見ないでそのまま映画だと、話の繋がりが「?」
という部分もあったんじゃないかと…(少し過去に戻るので)
最近やたらと小西真奈美を観ている気がするんだけど^^;
まぁ~今回も難しい役どころを的確に演じ、ピピットコンロ
と並んで(爆)かなり演技派になってきた。真相が明らかに
なった後、冒頭のシーンをもう一度観て確認したくなる…。
しかし何とも酷い話である(脚本のことではなくて)。
実際にこんなことが陰で行われている(かなり疑いの目)
などと考えると、本当に腹立たしい。どこに正義が存在
するのか、ラスト近くの官房長の言葉、
「絶対的な正義なんて、本当にあると思っている?」という
台詞にすべてが集約されている。。
頑張れ!特命係!右京さん…!としか、言いようがない。
この作品、ものすごく完成度が高いとか、
これは絶対に映画館で観るべきだとか、
そんな類のものではないと思うけれど(TV版も面白いし)
どこかベタだったり、ご都合主義の部分も多いけれど、
観る者をグッと引き込むテンポの良さと推理の面白さでは
やはり相棒シリーズは巧いな、といつも思う。
今回あまり笑いどころがないのが惜しまれるが^^;
高所恐怖症だという水谷豊氏が10メートルも窓下に降りた
あのシーンは、とても良かったと?個人的にそう思う。
(だって徹子の部屋で↑の話ばっかりしてるんだもん、ホント)