「盛りだくさんがアダとなった!?」ステキな金縛り sigeさんの映画レビュー(感想・評価)
盛りだくさんがアダとなった!?
3〜4年に一度のお祭り映画“三谷作品”!!
制作発表時からその奇抜なアイディアに胸高ぶらせて初日の初回に見に行ったら・・・。
あら・・・あまり面白くない・・・。
一番笑えるのが阿部ちゃんのタップダンスとは・・・。
エンジョイできなかった理由は2つ。
<1点目は奇抜な設定で押しきれなかったこと>
“前代未聞の裁判”という割には
けっこう中盤でその奇抜な設定がすんなり受け入れられてしまったし、
なんと落ち武者は途中退席・・・。
それはないでしょう。
“シックスセンス”な笑いのネタも弱いです。
タクシーの噛み合わない掛け合いも
タクシーに乗るところからもっと丁寧に描けばもっともっと可笑しくなったはずですし、
深ちゃんが証言を信じてもらうために通訳して四苦八苦するところも
もっと面白くなったと思うんですけど・・・。
<2点目は無駄なキャラが多いこと>
竹内結子(姉妹の設定)、小日向さん、浅野忠信、つくつくはハッキリ言って要りません。
(つくつくは一番印象残っているので好きですけど・・・でも、やっぱり出てくる意味ない)
「ラヂオの時間」「THE有頂天ホテル」では
様々なキャラのちょっとした事がつながっていく醍醐味が良かったのに・・・。
今回はキラボシの如く出てきて、がちゃがちゃ騒いで散漫な印象が強かったです。
阿部ちゃんもいきなり入院していて、
おそらく未公開シーンがかなりあるのでは。
やはり三谷監督は50周年で企画抱えすぎちゃったかな・・・。
欲を言えば、監督らしい小ネタも少なかったような・・・。
佐藤浩市がせっかく時代劇やっているなら
やりすぎな芹沢鴨も見てみたかったし(名前は“もじり”で鴨沢セリあたりか?)、
ヘンな髪型の唐沢寿明が出ているなら
「私の頭が何か?」くらいは言って欲しかった。