「ソリッドシチュエーションとして、着想は良いと思った。人間が通常の生活で乗る乗り物の中で一番安全管理がなってないのがリフトであり、そこに考えうる最悪を上乗せした災難モノ」フローズン ディミトロさんの映画レビュー(感想・評価)
ソリッドシチュエーションとして、着想は良いと思った。人間が通常の生活で乗る乗り物の中で一番安全管理がなってないのがリフトであり、そこに考えうる最悪を上乗せした災難モノ
洋画でよくあるおちゃらけ下品な主人公一行だがそいつらが織り成す会話に大した面白みがなかったのが残念なところ。やけになって冗談をゆう会話、絶望の果てに腹を割る会話、戦略を練る会話など、セクションごとに毛色の違う話があったが特に印象に残らず薄っぺらかった。
また困難に対して乗り越える必然性が感じられると良かったなというのも強く感じた。必死で覚えた電話番号が終盤効くかと思ったし、最後勝てたのはワイヤーやウルフのご機嫌が良かったからだし。ラッキーパンチで勝つところなんぞ見たくないのです。
にしてもこんなもん作ったらゲレンデ組合から非難轟々かと思うが現実のリフトやゲレンデの安全管理は大丈夫なのでしょうか?
落ちたら重体になるのか?ウルフは出ないのか?あの程度の終業点検で引き上げるのか?許容荷重で緩むレベルのボルト締結なのか?
このあたりの現実を重く受け止めた啓蒙映画なのか、ゲレンデ勢の仕事ぶりにディスリスペクトを送った映画なのか。
グロさもただ面白がって出しているのか出したからこそ伝わる想いがあったのか。
泉を作られたシーンはドキュメンタリーなBGMがかかり、未経験の違和感で面白かった。
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