「一発アイデアだが90分間それなりに緊張を強いられる」フローズン 広谷賢次さんの映画レビュー(感想・評価)
一発アイデアだが90分間それなりに緊張を強いられる
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スキューバダイビングのチームから取り残され、海に漂流する羽目になった男女2人の恐怖を描いた「オープン・ウォーター」を、そのまま雪山に持ってきた作品。本作ではスキーのリフトに取り残されてしまった男女3人の大学生たちのサバイバルが描かれる。
気温マイナス20度、地上15メートル、携帯電話は圏外、食料無し、そしてそのスキー場はあと1週間閉鎖したままという最悪の状況のなか、3人は何とかして生き残ろうとするが……。
状況説明の後、最初に映画が動き出すのが、一人の男の意を決した地上へのジャンプ。この結果が映画の緊張感を増幅させ、ある動物の登場に自然の猛威、凍傷、仲間割れ……とあらゆる災厄が彼らに襲いかかる。
たしかに一発アイデアの映画だが、90分弱の上映時間、それなりの緊張を強いられるサスペンス・スリラーだ。
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