「 カードを忘れてきた3人はなけなしの金100ドルでリフトの係員を買...」フローズン kossykossyさんの映画レビュー(感想・評価)
カードを忘れてきた3人はなけなしの金100ドルでリフトの係員を買...
カードを忘れてきた3人はなけなしの金100ドルでリフトの係員を買収。3人で100ドル?なんだか高いような気もするが、アメリカではかなり高いものなのだろう。そんなこんなで、最後にもう一すべりしようと買収した係員に頼み込み乗り込んだ。運の悪いことに、係員が交代。「3人滑ってきたら終わりだ」と言い残すが、別の3人組が滑り降りてきたというわけだ。
リフトが停止しただけでも怖いんだから、3人は「もっとも悲惨な死に方は?」などと怖さを紛らわせる会話をしていた。パーカーはダンと付き合って1年足らずくらい。それより、男同士の親友としての付き合いを大切にしたいジョーの心理描写も面白い。停止して数時間後、にっちもさっちもいかなくなって、恋人を助けるためにダンが飛び降りることを決断。しかし、両足複雑骨折、骨が飛び出すほどの大怪我。さらに狼が血を嗅ぎ付けてきたのだ・・・集団で来られると抵抗するすべもない。「パーカーには見せるな!」と男らしい言葉を残して狼に食われてしまう。『ジョーズ』の会話なんてのもしていたし、『オープンウォーター』の雪山版というイメージが残るけど、なかなかの恐怖映画だ。
凍傷もひどくなった。しかし、真っ暗闇では為す術もない。夜が明けると、リフトのワイヤーをつたって降りることを決断するジョー。なんとか助けを呼びに行かねば・・・そのうち残されたパーカーの乗っているリフトのボルトがはずれ、転落しそうになるが、なんとか降りることができ、独り助けを求めて里へと向かう。
手袋を投げたり、色んな策を講じたため、彼女の手がポールに張り付いてしまったところとかかなり痛々しい。そして、ジョーも結局は狼に食われていたとか・・・すでに満腹になったのか、彼女を襲わなかったところも面白い。