お姉ちゃん、弟といくのレビュー・感想・評価
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【”イロイロとメンドクサイ禁断の変態姉弟愛。”今作は、若き江口のりこさんのエロティックシーンにもビックリ作品なのである。】
ー 今作の監督・脚本を担当した吉田浩太さん作品は、申し訳ないが一作も観た事がないが、どうも今作の様な路線、一直線の方みたいである。
「青春H ソーローなんてくだらない」「女の穴」「Sexual Drive」・・。立派な変態さんである。一番驚くのは2006年公開の今作以降、2025年まで一年に一本ペースで、オリジナル脚本の作品を公開していると事である。
これは、凄いよ。変態さんが沢山いるってことかなあ。-
■女友達のサキ(菜葉菜)と東京郊外のアパートで同居しているなお(江口のりこ)。25歳の誕生日を迎えたなおのアパートに、田舎の実家を飛び出した弟・コータロー(中村邦晃)が、突然訪ねて来る。
三人の奇妙な同居が始まったその夜、なおは衝撃的な光景を目にするのである。
◆感想<Caution!内容に触れているかな?>
・今作の内容は、健全な方が観たら、マアマア拒絶感を示すかもしれない。禁断の変態姉弟愛を、エロティックに描いているからである。
・サキが、自分よりも弟を選んだなおに対して”変態!”と叫ぶ気持ちは、良く分かるのである。
・姉のいる弟は、今作のコータローの様な気持ちになるのだろうか。良く分からないが、マア、江口のりこさんのエロティックな演技にはビックリである。
尚、エンドロールで、編集を今泉力哉監督が担当している事が流れるが、今作の一部が、今泉力哉監督作品に、何処か似た風合がある気がしたのは、私だけであろうか。
<今作は、イロイロとメンドクサイ禁断の変態姉弟愛を描いた作品であり、若き、江口のりこさんのエロティックシーンにはビックリ作品でもある。>
誰が変態、か
初めての江口のりこ
初めて江口のりこさんの演技を観た。口や表情をほとんど動かさないでしゃべるので、モノローグかと思う瞬間があった。屈折した弟への欲情を秘めている役柄だが、少しも笑わない彼女の近寄りがたさや何を考えているのかわからない不気味さが伝わってきた。なおに恋愛感情があるさきが、なおに何を考えているのか教えてよ!と叫ぶシーンがあるが、好きな人の気持ちがわからないというかわいい拗れではなく、単純になおという人物の頭の中が理解できない焦りやもどかしさがあるのを感じた。
弟に欲情されて(いると思っていた)なおが、それ自体に欲情してしまう官能的シーンはすごく印象的。まだ弟を好きな姉という側面が判明する前、パンツについた弟の精液の臭いを嗅ぐシーンについて何も思わなかったけれど、判明後はなるほどね!そりゃ嗅ぐね!と思った。そういう細かい描写がよかった。
パンツはもしや姉じゃなくてその友人のものなのでは?と序盤に気づいていたら案の定そうだったけれど、それが発覚するタイミングや発覚の仕方が秀逸だと思った。弟がこれ、さきちゃんの・・と差し出すパンツ、一瞬ですべてを悟って羞恥と憎しみ、激しい嫉妬、怒りに初めて感情的になるなお、数えきれないほど弟の尻を蹴り上げるなお、的確に弟を抉る言葉で止まらず罵るさき、偶然にもなおと同様弟の尻を蹴るさき。
最後のシャワーシーンと弟の離別は気に入らない締め方だった。
とにかく江口のりこありき
江口のりこ主演「変態じやいけませんか?」シリーズ幻の第1弾。
『ユリ子のアロマ』が匂いならば、こちらはズバリ姉と弟との近○相○。しかもレ○ビ○ンのおまけまで付く。
普通ならば考えられない事も、江口のりこの持つ天性のキャラクターから、完全に納得させられてしまうのだから…。
それでも、完全男目線による内容だから成立する話だと思える。
訳有って(監督の病気療養)公開が遅れたのだが、今後予定されている東京スカイツリー周辺を背景にした第3弾が、※1 果たしてどの様な江口のりこの変態っぷりを見せてくれるのか?今から楽しみは付きない。
※1 その後まだ陽の目を見ていない。
。
(2010年6月27日 シネマロサ2)
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