「心が温かくなる」洋菓子店コアンドル morishun9akitaさんの映画レビュー(感想・評価)
心が温かくなる
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深川監督の作品は観終わった後のポカポカ感が心地よく、
「ああ、人っていいなあ」と、ふわっと気持ちが明るくなります。
(その分、こんな展開にびっくり!みたいな要素は必要ないんだなあと思いました。「神様のカルテ」とかも)
人を笑顔にする「お菓子」。
それは、色あざやかで、おしゃれで、きれいで、かわいくて、楽しい。
画面に広がるバラエティに富んだケーキの絵に魅了されながらも、
真剣な表情でお菓子作りに取り組む蒼井優の横顔はとても美しく、
モトカレを追い掛けてたころの彼女のやぼったさとの対比で、「人が何かに真剣に打ち込む姿はとても魅力的だな」とはっとさせれます。
コワンドルってたしか、コーナーオブザロードで、「曲がり角」だったでしょうか?
辛い過去から抜け出せなかった伝説のパティシエだった彼。
東京に出て来た理由だった恋人と別れ、ケーキ作りに打ち込む彼女。
二人にとって、この曲がり角の先にはきっと新しい人生が待っているのですが、その先の物語はまた別の話であって、
洋菓子店を主役に、「コワンドル」で出会った人たちを描いた素敵な映画です。
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