「パティシエガール」洋菓子店コアンドル 近大さんの映画レビュー(感想・評価)
パティシエガール
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恋人を追って鹿児島から上京して来たなつめは、彼が働く洋菓子店“コアンドル”を訪ねる。
が、すでに彼はおらず、途方に暮れたなつめはコアンドルで働く事に。
そこで、表舞台から姿を消した伝説のパティシエ・十村と知り合い…。
お洒落な洋菓子店を舞台にした、NHK朝ドラのようなヒロイン奮闘劇。
店に集う人々の出会いや触れ合い…と、聞こえはイイが、登場人物がちょいちょい気に入らない。
蒼井優演じる奮闘ヒロイン・なつめは、ポジティブな性格だけど少々独りよがりでウザい。
彼氏にフラれたのも何だか納得。
江口洋介演じる伝説のパティシエ・十村は、かつて仕事を優先して娘を亡くし、厨房に立てなくなった。
以来、評論家に転身したが、何を食べても心ここに在らず。
パティシエとしても評論家としても中途半端な印象を受けた。
先輩パティシエのまりこがどうも好きになれない。
終始仏頂面でイライラ(何故?)、なつめと衝突ばかり。
口答えするなつめもなつめだが、冷たい態度ばかり取るまりこもまりこだ。
腕あるパティシエは気難しくて近寄り難いってか?
なつめに対して「マジ有り得ない」と言い放つが、イヤイヤ、アンタも有り得んよ。顔怖いし。
戸田恵子演じるシェフと加賀まりこ演じる常連客とカタコト日本語のジュリアンくんは良かったけど。
そんな欠点だらけの登場人物たちがぶつかり合って、触れ合って、お互い刺激し合って、再び人生や夢を見出していく…んだろうね。
味(=内容)はほんのり甘く、ちょっぴりビター、トッピング(=登場人物)はちょっと苦手、という感じの映画。
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