劇場公開日 2010年7月10日

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ぼくのエリ 200歳の少女のレビュー・感想・評価

全67件中、61~67件目を表示

5.0大人向けバンパイアサーガ

2011年2月6日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

怖い

知的

いや~久々に来ましたね。これを観てしまうと
何だか「トワイライト サーガ」が子供騙しに観えてしまいます。本格的な大人向けバンパイア映画が出来たと思います。(それにしても、本編に登場するのは12歳の男女2人だというのに大人向けって不思議ですけどね)

スウェーデンに住むいじめられっ子のオスカーはある夜不思議な少女エリと出会う。エリは自分が何百年も生きてきた正体を隠したままオスカーと友達になるのですが、何と二人の間には恋心が芽生えてしまいます。

注目はゆっくりとした作品のテンポとダークな世界観です。特にテンポがいいですね。時間が進むにつれ明らかになって行く新事実の数々。その明かし方が実に素晴らしい。観いてる側はとにかくハラハラドキドキさせながら観てしまいました。もうはっきり言って吸い込まれそうでした。

それから、世界観もお見事でした。最近いいホラー映画を観ていない私にとってはこのくらいダークで不気味な世界観がちょうど良かったです。逆にここまでやらないともはやホラー映画とは呼ばないと思います。つまり怖いと感じないとホラー映画とは呼ばないということです。

私的にはこの映画は大満足だったのですが、弱点というか欠点があるとすれば、オスカーの反撃が遅すぎるという事とエリの協力者は何者だったのだろうという点です。

それから、くれぐれも言っておきますが、この手の作品が苦手な人は何が何でも避けてください。人によっては“グロテスク”という言葉でこの作品を簡単に片付けられてしまうでしょう。私としてはそれが非常に残念です。しかし、最近いいホラー映画を観ていない方やバンパイア物が大好きという方にはオススメの一本です。是非、ご覧ください。

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SAOSHIーTONY

4.5永遠に続く孤独な旅の道連れ

2010年12月18日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

怖い

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ミア

4.0イノセントとバイオレント

2010年11月14日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

怖い

この映画で描かれてることって、道徳や正義や人の道や、そんなところとは全く無縁ですよね。
正直言って、残酷です。誰かを犠牲にしてでも生き永らえる吸血鬼の物語。
ヒロインのエリは吸血鬼で、人を襲うし、人を殺す。
彼女に魅入られた中年男性を従えて、街から街へと渡り歩く。
そんな200歳の少女に、少年オスカーは出会う。
お互いの孤独と寂しさにシンパシーを抱き合う。
切ないまでのボーイミーツガール。

やがて、2人の間に絆が生まれる。
オスカーはエリのおぞましい姿を目の当たりにしても、彼女を愛すと決めた……
そして、あのラストですか。

何とも云えない余韻が残りました。

舞台には延々と雪が降り積もります。その純白の世界に、凄惨極める血しぶきが飛び散る。
白と赤。無垢と残虐のコントラスト。イノセントとバイオレント。

この世界を、一体どう受け止めたらいいんでしょうね。
自分なら、エリの生きるルールを受け容れられないでしょうし。
もう一度、12歳に戻れば、オスカーの様な考えに及ぶんでしょうか。
無理だなあ。あのモザイク(賛否あるそうですが)に込められた意味全てひっくるめて…

答えなんか、きっとないんですね。

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ロロ・トマシ

3.5美しくも恐ろしい無垢

2010年9月8日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

怖い

知的

難しい

以下twitter(@skydog_gang)への投稿よりコピぺ――

無垢と耽美が同居する空気感、そして「語らなさ」の塩梅が絶妙。
極端に浅い被写界深度と北欧独特の風景が大きなプラスになって、雰囲気だけで既に及第点を軽くクリア。
吸血鬼もののルールをしっかり踏襲しつつ、ジュブナイルもの、(正確には違うものの)ボーイミーツガールものとして素晴らしい見応え。

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cross yuki

4.0すみませんが『トワイライト』なんて目じゃないよ…

2010年8月6日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

怖い

知的

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A.KI.

3.0厳寒の冬景色のなかに、ぽつんと小さな恋の温もりを感じる

2010年7月26日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

難しい

同じくヴァンパイアと人間の恋物語を描いた『トワイライト・サーガ』シリーズとはかなり趣が違う。本作はファンタジーではない。幼い恋をとりあげながらダークだ。
陰惨な事件は、生きるための狩であり、夢とか希望とは無縁の現実的な行為だ。
クラスの仲間からいじめを受ける少年と、世間の目を欺きながら生きながらえる少女、このふたりが徐々に惹かれ合っていく様は、社会に対する反発の裏返しであり、社会からの逃避だ。その出会いと恋の芽生えは大人たちの目から見れば危ういが、幼いふたりにとってはたったひとつの逃げ場所なのだ。テーマとしては「小さな恋のメロディ」(1971)の趣である。
本作のトーマス・アルフレッドソンもマーク・レスターに負けないくらい、透明感のある瑞々しさがあり、幼い少年のナイーヴさもよく出ている。リーナ・レアンデションの方も、姉さん女房的なしっかりした顔立ちだ。血の飛沫が妙に美しく似合う表情をしている。血の味がするファースト・キスも衝撃的だ。
ふたりの恋の行方がどうなるのかは伏せておくが、厳寒の冬景色のなかに、ぽつんと小さな恋の温もりを感じる、そんな作品だ。

だが・・・、もうひとつの見方もできる。少女はヴァンパイアとして本能的に新たな保護者を欲していただけだとしたら、少年はゆくゆく映画の冒頭に出てくるような老人になってしまう。この受け取り方だと、この作品はロマンスではなく、とてもとてもダークなSFということになる。

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マスター@だんだん

4.0原題は〈正しき者を中に入れよ〉

2010年7月19日
フィーチャーフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

怖い

日本語タイトルは、どうかな。原題は〈正しき者を中に入れよ〉
吸血鬼の言い伝えに〈初めて訪ねた家の中には、その住人に招かれないと入れない〉というのがあるらしい。
この映画では、主人公の少年が吸血鬼の少女を受け入れるかどうかが描かれる。

舞台は、1982年のスウェーデン。テレビニュースで、ソ連のブレジネス書記長の名前が出てきたり、レコードやカセットテープの時代。ちょうど、ルービックキューブが世界中でブームになった頃らしい。
12歳の金髪の美少年オスカーは、いじめられっ子。母子家庭で、家で一人のオスカーは、ナイフを手にして、いつかいじめっ子へ仕返ししてやりたいと思ってる…。
小さな町に、殺人事件が起こる。町が騒がしくなる中、いつも通り、夜のアパートの中庭で一人遊ぶオスカーは、黒髪で青い瞳の美少女エリと出会う。最近、父親らしき中年男とオスカーの隣室に越してきたという。
オスカーは妖しげなエリに心惹かれる。美少年だけど、気弱だったオスカーだが、エリとの交流でしだいに男らしくなっていく。
しかし、まわりでは凄惨な事件が次々と起こる。

スウェーデン人作家の原作をもとに、スウェーデンで作られた映画。
世界中で映画賞を受賞し、ハリウッドでのリメイクも決定してるという。

あと、映画ではわかりにくいが(日本版ではモザイクかかってる…パンフ読んで知った)エリ には、もう一つの秘密があります。

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aotokage
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