劇場公開日 2010年7月10日

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ぼくのエリ 200歳の少女のレビュー・感想・評価

全64件中、1~20件目を表示

5.0古き良きバンパイアの物語

2024年12月15日
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 凄い映画を見た気がする。自宅でDVDで試聴したにもかかわらず、劇場で最後まで席を立てない現象が起こった。エンディング曲があまりに染みる。「嗚呼」という溜息が止まらない。
 人々の首筋に喰らい突き、生き血をすする怪物、バンパイヤ。口から血を滴らせる、おぞましい姿を見せられながらも、そこに何故か高貴な生き様が光っていた。
 いじめられっ子の主人公。ナイフで脅す真似をする一人芝居をしながらも、現実は虐められる側。もうそこから映画が始まってました。弱肉強食の力関係で話は動く。その闘いの果てが、この物語の結末であった気がする。
 「やられたら、やりかえせ」と誇りある生き様を説くバンパイヤの少女。その力は古い掟に基づくものか、相手に入室の許可が得られないと肉体が崩れ始める定めに、その永遠の命は気品で成り立っているようにも見える。超国家的施設をも買える資産の持主であることも、その血統を示す要素なのか。少年は「殺して奪ったのか」と噛み付いたけど、少女は吠える。「ナイフで相手を脅す真似をしていたあなたと同じだ。理解しろ」と。それは少年のみならず、視聴者である我々への叫びなのか。またそれが最後の残虐なエンディングに繋がっていたと見えました。
 最後の主人公の救出劇が見事すぎる。襲いかかるその姿は見せない。観れば、靴のままだった少年が異様な勢いで水面を走る。何かがプールに投げ込まれたとみるや、あのいじめっ子のアニキの首だとハッキリ判ったことに自分でも驚愕。見た目は何気ない、でも、やってることは残虐非道と気付かされる。でも、極悪だと非難する気になれない。それは、「理解しろ」との少女の叫びがあったから。冒頭から表現された、弱肉強食の教えがあればこそ、胸をすくようなバンパイヤの圧倒的な強さに、こちらまで誇らしさを感じるばかり。最初から全て観てきたからこそ、見方が変わってしまった自分に驚くばかりで、もう溜息が止まらない。
 そして少年は誇りあるバンパイヤと共に旅立つ。今度は彼が少女の「ホスト」というわけなのでしょう。前任のホストは少女の存在を隠すため「自ら塩酸を浴びる」という壮絶な最期を遂げる。それもまた、高潔なるバンパイヤの僕(しもべ)としての宿命なのか。前任者は慣れない手つきで犠牲者を探し生き血を採取しようと試みていた。それは失敗し、少女はそれを責めたけど、それは「お嬢様の我が儘」のような憤慨ではなく、「頼むからもう誰も襲うな。私が生き血を集めるから」という約束の元だったのでしょう。それで、前の住居に居られなくなり、別の場所、つまり映画の舞台にやってくる羽目になった。
 ならば、新たなホストである少年の行く末が気掛かりで仕方がありません。前任者と同じく、壮絶な最期を遂げることになってしまうのかと。タイトルのボクって誰のことだろう。それは少年に限らず200歳まで生きた少女の歴代の「僕(しもべ)」のことじゃないだろうか。せめて、習い覚えたモールス信号で遊ぶ、二人の姿が微笑ましかったです。
 それにしても、少女の役を務めた役者さんが見事に役にハマってて素晴らしい。大きな瞳に魅入られたくなってしまうバンパイヤにふさわしかった。

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猿田猿太郎

4.0鼻タレ万歳

2011年8月22日
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鑑賞方法:DVD/BD

興奮

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しんざん

4.0ゆれる人魚に似てる

2024年12月15日
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鑑賞方法:VOD

純愛とちょいグロがゆれる人魚という映画に似てる気がしました。エリのこと吸血鬼と知ってちょっと態度が変化したオスカーだけど最後までお互い愛し合ってて良かった。ちょっとうるっときた

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りり

4.5恐ろしくも悲しい残酷なラブストーリー!

2024年6月22日
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鑑賞方法:DVD/BD

悲しい

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だいふく

2.5しっくりこなかった正体

2024年6月11日
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鑑賞方法:VOD

国際的に評価されていてリメイクもされている本作。ふんわりといい作品だったなと思ったけれど、イマイチしっくりこなかった。
これのどこに評価される「何か」があるのか?

レビューに何を書こうか考えながらいくつか他の方のレビューを読むと、なんとなく自分の中でしっくりきていなかった正体が分かった。
どうやらこの作品にとって最も重要なシーンが事情により理解できないようになっているようなのだ。日本では。

国によって映画のレーティングや、流せるかどうかの基準は様々だ。なのである程度は仕方ないと理解する。
規制によって作品そのものを観ることができない国は多いので、どんな規制でも「観られない」よりはマシだと思うから別にいい。
しかし、最も肝心な部分が改変されてしまうならそれはちょっとダメじゃないか?
これでは元の作品に敬意もない。

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つとみ

4.0儚げな美しさを持つ映画

2024年3月7日
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鑑賞方法:映画館

雪が積もったミステリアスなスウェーデンを舞台に、哀愁と不穏さを帯びた、儚げで美しい映画です。

雪印のマークにもなってる雪の結晶の形や、雪がもたらす、静寂さ、美しさ、儚さ、と内容がリンクします。

音楽や画作りなど、いろいろセンスが良くて、美的センスに、うならされ感嘆しました。

ほとんど、あらすじ読まず観たんだけど、最初から終わりまで不穏な感じでグイグイ引き込まれ、映画の中の世界に没入して観てました。

あとから調べて知ったんだけど、原作はベストセラー小説で、小説と同じタイトル『モールス』の名で、ハリウッド・リメイクも済んでるらしい。

そういや、ありましたね…そんな映画…(笑)

リメイクも観なきゃと思うけど、リメイクに関しては懐疑的。

汚しちゃいけない、不可侵の聖域のような気がする。

それぐらい、よく出来てるし、芸術的で、下手に触れないような美しさがある。

この映画にはボカシが入るシーンがあり、そのボカシに関して怒ってる方が多いのですが、ネタバレになるので言いません(笑)

観終わってから調べてみて下さい。

僕はボカシありの方が好きですよ。

出会えて良かった名作。

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RAIN DOG

4.0繊細な心の

2024年2月10日
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悲しい

怖い

それにしても、主人公の母親は何とも辛い立場だ。夫は恐らく同性愛者で男を作って出ていったのだろう。息子は吸血鬼の少年(?)と駆け落ちをしてしまう。きっと、良くないものに吸い寄せられてしまう、または吸い寄せてしまう質なのであろう。

そうした性質は息子にも受け継がれているように思う。主人公はそんな両者の性質と中性的な容姿を持つことで、逃れられない宿命のようなものを感じさせられる。

そしてこのラストは、映画の最初へと繋がり無限にループしていくのだろう。

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komasa

5.0ポーの一族!鬼滅の刃!!

2023年11月10日
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マサシ

3.5吸血鬼モノNo1!

2023年2月20日
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吸血鬼が好きなのですがどの映画もあまり刺さらなかったですが今作は楽しめました。けど作中の股間ぼかしは駄目ですね~

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aaaaaaaa

5.0恐ろしくも、哀しく、美しい

2022年11月14日
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23

4.0心理描写が美しい

2022年10月2日
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てけと2

3.5最後、汽車のシーンでのモールス信号の意味を知りたくて検索してたら原...

2022年9月27日
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こな

5.0人生でTOP5に入る映画

2022年8月30日
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鑑賞方法:DVD/BD

泣ける

悲しい

怖い

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タブロー

5.0切ない。

2021年12月15日
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P.N.映画大好きっ子さん

3.5【今作と、ハリウッドでリメイクされた当時13歳だったクロエ・グレース・モレッツ主演の「モールス」の違いを考える。】

2021年11月11日
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鑑賞方法:DVD/BD、VOD

悲しい

怖い

難しい

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NOBU

5.0大好き、感情が…予測出来ない嵐に襲われる

2021年5月13日
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興奮

幸せ

萌える

ずっと観たかった映画、砂漠の彼方に吹き飛ばされる。しんと静かで冷たいところ。詩的で情熱的で…泣いてる自分を客観視出来ない。彼は、彼女は…私だ。

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アメリカの友人

4.0核心部分が、、

2020年9月15日
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鑑賞方法:VOD

悲しい

幸せ

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ゆい

3.5良い意味で地獄な世界

2020年3月15日
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madu

4.0健気なおじ様との交流シーンは全部泣ける。

2019年11月27日
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鑑賞方法:DVD/BD

健気なおじ様との交流シーンは全部泣ける。

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NORIDAR