「卓越したエンターテイメント性」キック・アス keitaさんの映画レビュー(感想・評価)
卓越したエンターテイメント性
映画を芸術的作品とエンターテイメント的作品に2分したとき、この「kick-ass」は間違いなくエンターテイメント的作品としてトップに位置付けられるほど出来の良い作品だ。
脚本と演出の出来の高さが素晴らしい。
ストーリー展開の上手さが土台にあり、そこにスピード感溢れるアクション演出が加わり最後の最後まで観客を飽きさせない作品が出来上がっている。
徹底的に殺すという点が道徳的に批判を浴びているようだが、この血潮が吹き出るバイオレンス描写こそが観ているものに"リアル"と"空想"の混同を起こさせより作品に引き込まれると思う。
膨大な製作費のかかったアメコミ大作より素晴らしい出来のインディペンデンス系アメコミ作品は、インディーズ系監督の台頭の顕著なアメリカ・イギリスの映画界の今を物語っているようだ。
クロエ演ずる「ヒット・ガール」によって21世紀の"戦うヒロイン"の形を見せられた。
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