劇場公開日 2010年10月29日

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「喜びも哀しみも笑いに変える“粋”な傑作エンタメ」怪盗グルーの月泥棒 3D 浮遊きびなごさんの映画レビュー(感想・評価)

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5.0喜びも哀しみも笑いに変える“粋”な傑作エンタメ

2010年11月15日
フィーチャーフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

笑える

楽しい

……いやホント、完ッ全にナメてかかっていた。
CMでも『アトラクション』と大々的に宣伝してたので「ストーリーは二の次なんでしょ」とか思っちゃったり、「やっぱりCGアニメはピクサーじゃないとねぇ」とか考えちゃった訳です。アニメ作ってるのはピクサーだけじゃないのにさ。

反省しています。猛烈に反省しています。
だってメチャクチャ楽しいじゃないすか、この映画!?

世界一の悪党を目指す怪盗グルーが、『月を盗む』という大犯罪の“道具”として3人のみなしごを養子にするが、気ままな子ども達に振り回される内に優しい心を取り戻していく、というのがストーリーの大筋。
見て大晴快(ママ)さんはこの映画を『現代版クリスマスキャロル』と例えていたが、こりゃまさしくドンピシャな例えだろう。

だが昨年公開されたR・ゼメキス監督版『クリスマスキャロル』がやや大人向けのトーン(つまり子どもにはちと怖い)で作られていたのに対し、『怪盗グルー〜』は徹頭徹尾、大人も子どもも楽しめる映画に仕上がっている。

まずはやはり3D表現の楽しさ!!
CMでも流れていたジェットコースターのシーンを始め、エンドクレジットに至るまで体が仰け反るような3D表現のアイデアが本作には満載されている。特にグルーの手下“ミニオン”の作業場を上から下へと見せてゆくシーンは圧巻!
僕の前列には小さなお子さん連れの家族が座っていたのだが、子ども達はスクリーンの向こうにいるキャラに触ろうと何度も手を伸ばしていて、そりゃもう楽しそうだった。

軽妙な語り口も見事。
グルーの“ヤな奴”っぷりを風船ひとつで表現する序盤のシーンや、彼が悪党を目指す動機を示す回想シーンは見事なまでに簡潔で、しかもとびきり愉快だ。
子どもにはまだ理解できないだろうユーモアや喜び・哀しみも描かれているが、それらは全て綺麗に笑いのオブラートで包んでサラリと流している。
作品のテーマや感動を押し付けず、ひたすらエンタメに徹するこの潔さ。実に“粋”じゃないか。
……なぁんて書いたものの、この底抜けな優しさにはやはり泣いた。涙腺の弱い僕はもう殆んど号泣しながら笑ってました(←気持ち悪い)。

終盤がやや駆け足なのは残念だし、物語にヒネリや毒が足りないという人は居るかも。
だが大人子どもを問わず、誰もが幸せな気分になれる事を真摯に目指した、本当に素敵な映画だ。
この映画は是非とも映画館で!

<2010/11/07鑑賞>

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浮遊きびなご
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