「3Dより字幕。」怪盗グルーの月泥棒 3D ハチコさんの映画レビュー(感想・評価)
3Dより字幕。
アチラではかなりの大ヒット3Dアニメだったらしい。
予告からずっと面白バナナキャラのミニオンが活躍、
(アイスエイジでいうところのスクラットかしらね)
憎めない脇キャラが充実しているのは変わりない。
今作は変換でないフル3Dということでそのへんが
観るものに期待を持たせたのだと思うのだが。。。
すいません^^;
以前から何度も言うように私的に(まったく個人的に)
3Dで観る価値があるのは「アバター」くらいかなぁと。
最近そこに「ガフールの伝説」が仲間入りしたけれど^^;
共通する映像美は(本編には関係なく)並外れている。
今作では確かにジェットコースターの臨場感はある!
でも、それだけだったかな、私的に…。
元々のフルCGがキレイなので、特に3Dでなくとも
(エンドなんかも楽しめるけど)観られたかなぁ~と^^;
なんかいつも身も蓋もない正直な感想ですいません。
さて、内容は…
冒頭からグワッとこちらの興味心を鷲掴みするという、
斬新な話ではない^^;(テンポとリズムの問題か)
いい話ではあるが、展開がゆったりめで先が読める。
怪盗グル―のキャラがもっと悪どいか、ロクデナシ系
だとしたら、ブラックな展開になって楽しめそうだが、
そこまでオトナ向けに作られてないため、中途半端に
いい話になる。最大の敵・ベクターは確かに悪キャラ
オタク息子であるが、コイツを相手にするとグル―の
存在感が希薄になってしまうところなど惜しい^^;
忍びこんで天井ぶら下がり(爆)のシーンは笑えたけど。
子供達は皆可愛い。そして基本的に皆良い子。
このあたりもブラック度がないため^^;グル―と末娘の
やりとりに素直に感動できる。グル―がどんどんいい奴
に見えてきて、じゃあ何のために月なんか盗むんだよ?
と、こちらが思うところも期待通りという感じ。。
だいたい冒頭からミニオン1人1人(一匹?一本?^^;)を
個々の名前で呼んでいるあたり、コイツ全然悪党では
ないし、子供好きなのも、まったく自然な流れに映る。
つまりは、意外性のない展開なのだ。
それが悪いとはいわないが、もう少し物語の方でドキドキ
ワクワクが欲しかった気がするし、えぇ!?と思う箇所が
あっても良かったんじゃないかと思えてきてしまう。
そのあたりが(映像に比べると)かなり勿体ないと思った。
とはいえ…。
吹替え版の鶴瓶、どうかな?と思う間もなく、スルっと
グル―に入った。関西弁も聞き慣れないと「?」と思うが、
人好き、世話好き、子供好きという感じで優しい声である。
アグネス役の女の子も可愛かった。
しかし、これは字幕原版で聞きたかったなー。なんたって、
S・カレルやら、J・シーゲルやら、J・アンドリュースまで
声を担当している。う~ん、、2Dでいいから声、かしら。
(ミニオンでなにか一本、撮れそうだわ。ああいうの好きだ)