プリンセス トヨトミのレビュー・感想・評価
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部分部分は面白かったけど、まとめ具合がもう一つだったかな
設定はいろいろと面白い映画でした。
しかし広げた風呂敷が大きすぎて、いまいち回収できていなかったのが何とも惜しい。
私は原作は読んでいないので詳しいことは分かりませんが、これだけ奇想天外な話だと映画化するにはちょっと難しい話だったのかな・・・でも、何とかもう少し上手くまとめて欲しかった。
投げっ放しの伏線も多すぎでしたし、詰め込み過ぎてテーマも絞りきれていなかった印象ですし、まあ笑えるシーンがあったり、グっと来るシーンもあったりで、部分部分では結構面白いと思えましたけど、奇想天外でとても興味深い話だっただけに、全体的にはどこか消化不良感が拭えない映画だったなと思わずにはいられませんでした。
ただ大坂夏の陣的構図を現代に蘇らせたようなちょっと不可思議な設定は、何気に面白かったです。
ちょっと繋がっているようで、ロマンがあっていいですね。
プリンセスの話がもう一つしっくり来なかったのはちょっと勿体無かったけど・・・。
あの少年と少女を微妙に生かしきれてなくてねぇ、沢木ルカのビジュアルはフィットしていただけに惜しい。
でも松平VS真田の戦いは、堤真一と中井貴一の好演も相まって、とても見応えがありました。
鳥居や旭姫(ゲンズブール)の絡み具合にもっと説得力を持たせることができたら尚良かったんですけど、ここは原作と男女逆の設定にしたんだとか?だから上手くまとまらなくなってしまったのかなぁ・・・。
まあでも個人的には、ミラクル鳥居が綾瀬はるかだったからこそ鑑賞意欲が湧いたところもあったので、これはこれで楽しめました。
イメージそのまんまの役どころだったので、ただただ癒されたぁ、おいしそうにお好み焼きやたこ焼きを頬張る姿を見ているだけで妙な満腹感、ただミラクルっぷりはあまり感じられずで、映画的には本当に勿体無いキャラ設定でしたね。
でも当時話題になった胸関係のアレを見れただけで、とりあえずOKです。
で、気になっていた大阪全停止の真相ですが、どうなんでしょう・・・大阪の団結力、人情の町大阪らしさは十分に感じ取れて、それはそれで納得なんですが、どこか心にモヤモヤ感も残る結末だったんですよねぇ。
父と子の絆には感動しましたし、母娘とは違った不器用な関係性には、同じ男としてものすごく共感する部分もあったんですけど、全体的には雑な構成になってしまったのが何とも勿体無かったなと。
とは言え、普通には楽しめました。
マキメワールド
ある意味、オススメ映画です。
完全に『ポッカーン』でした。なんなんだ?この映画は!ファンタジー?コメディ?…それにしたら笑えないし…( ̄Д ̄;)
大阪国設立の話は、まぁ良しとしても、その設定に無理がありすぎるだろ?大阪国の秘密は、世襲制形式で父から息子に伝えられる?…え?伝えたら、どうなるの?自分なら「ふーん」で終わりそうなものだけど。
他にも、プリンセスは普通ひその辺をうろちょろしてるし、ダイスケくんは女装だし、ひょうたん出てくるし(笑) どこをとっても、トンデモ映画なカンジが満載でした。
てか、中井貴一と堤真一の演技力で持っているようなもんだな。設定はムチャクチャだもん。でも、真剣な顔でカッコ良く説明されたら、なんとなく、わかったような気になってしまう。 演技力って、スゴイね( ̄Д ̄;)
良かった点は、綾瀬はるかの走るシーンでしょうか。乳揺れがハンパないです。しかも、スローモーションになるし! そこは評価ポイントでした。
別の意味で、人にオススメしたい映画です。
前半はよかった
前半のOJOの謎について調べるところまではワクワクしながら
見ることができた。みんながなにかを隠している怪しい雰囲気が
あったので期待していたが、あっさり真実を打ち明けられてしまい
拍子抜けしてしまった。
期待はずれ
豊臣家の末裔が実は生き延びていて、大阪国を作っていたら・・・という設定自体は面白いなと思って、気になってた映画。
テレビでやってたので録画してみてみた。
最初の皆が協力して隠してるところなんかは、不穏な空気が漂っていてワクワク。
でも中井貴一が大阪国の存在を認めたところから、意味不明なことが多すぎ&綾瀬が一時的にホテルに預かってるだけで問題が起こっちゃってるので何も危機感を感じず興ざめ。
大阪への視線の欠如
原作の肝は大阪という町の持つ独特の雰囲気、よそ者から見るとなんともたそがれている街並み、そこに生きる飄々とした人々ではなかろうか。あれは一体どこから来るものなのか?という、部外者の疑問にファンタジーを通して答えているのが、このお話なのだと思う。
さて、この映画作品はどうであろう。ここで描かれている大阪の街並みや人々は、全国に広く流通するステレオタイプのイメージばかりだ。その一面を否定するつもりはないが、観光客の視点ではなく、大阪の街の人々の日常生活、それを支える都市の構造についてもっと言及しなければ、大阪が他の日本のどの都市よりも個性の際立つ街であるということを語ったことにはならない。この映画に欠けているのは、大阪の街と大阪人が常に帯びている憂いとそれを晴らすユーモアへの眼差しではなかろうか。
CGを活用するのならもっと大阪という都市のもつ構造を視覚化出来ただろうし、建築の持つ歴史とそこに宿る人々の念を表現することだって可能だったはずである。
なによりも、カメラの視線が大阪の街と人々に向いてはいない。カメラがとらえているのは、綾瀬はるかのおっぱいである。このことがこの映画の全てを表わしていると言っていい。
キャストが好き
堤真一と綾瀬はるか(萌♥︎)が好きで、しかも玉木宏(鹿男あをによし♥︎)もちょい役で出てたから見てみた。
最終的に「結局なんだったんだ?」っていうポイントはたくさんあった(富士山のふもとの十字架は何だったんだ?大阪城はなんで赤くなるんだ?大阪中の男たちが全員あの廊下を歩かなきゃいけないとしたら、渋滞&長蛇の列じゃない?等々)けど、当方滅法家族モノに弱いゆえ、単純に父子関係修繕の物語だと考えればなかなか良かった。
綾瀬はるかは「鹿男」の時と同じようなキャラだね。胸揺れすぎじゃない?と思ったけど(結構みんな突っ込むポイントらしい)、やっぱ可愛い。
あとは堤真一の声が低すぎて、エレベーターでの会話とかすごい重要だったっぽいのにおばちゃんたちのせいでほとんど聞き取れなかったw
「プリンセス・トヨトミ」っていうわりには茶子ちゃんの存在感があんまりなかったな。
実は大輔が豊臣の末裔だけど女の子になっちゃったから「プリンセス」なのかと思ったけど、違った。私の予想はだいたい外れるw
このことは誰も知らない。
映画「プリンセス トヨトミ」(鈴木雅之監督)から。
作家・万城目学さんの同名小説映画化とあって楽しみにしていたけれど、
あまりに省略・簡略し過ぎて、原作の面白さがほとんど残っていない。
また、登場人物の性別や、大阪国民になれる条件の年齢、
さらに、大阪が全停止した日付まで変更して、
何を訴えたかったのか、それすらわからなくなってしまった。
これなら、原作を忠実に再現してくれた方が、よかったなぁ。
気になる一言は、冒頭、文字として最初に目にした、
「このことは誰も知らない」というフレーズ。
本当に誰も知らないのかと思えば、知っている人が大勢いる。(笑)
その矛盾が最後まで解決されないまま、終わってしまう。
原作と比較すればするほど、その表現力のなさが目立ってしまうから、
万城目さんは、この出来上がりで本当にOKしたの?と疑いたくなるほどだ。
豊臣の末裔を守る、という自分たちの行動は、父親と息子しか知らない
大切な約束として守り続けている、と大坂の男たちは胸を張るけれど、
原作のラストシーンは、大阪の女はそんな男の行動を全て知っていて、
黙っている・・という一番面白い部分が抜け落ちていたので驚いた。
映画のラストシーン、和久井映見さん扮する、
大阪国総理大臣の妻(お好み焼き「太閤」の女将)が、
呆れたように呟く「まったく、大阪の男は・・」がオチなのだろうが。(汗)
原作を読んでいる人が、映画を観ることを想定してなかったのかな?
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