「大人が故の暗さ」ザ・タウン オイラさんの映画レビュー(感想・評価)
大人が故の暗さ
それが信じられないコトとして扱われない『タウン』という一角で、強盗を生業としている男と、
予定外の行動から人質となった銀行支店長の女性、強盗チームの仲間たち、家族、恋愛…。
これは『クライム・サスペンス』じゃないね。
それぞれに陰をもった、人間の思いや生き方を映し出した『ヒューマンドラマ』でございました。
冒頭から、犯罪ハラハラシーンながらも登場人物のキャラクターが明確に表現されていて、すぐに物語に入り込めた。
徐々にサラッと明らかにされていく事実や人間像とその関係には、
驚きに目を見張ったり、切なさが込み上げたり、また静かだからこそ深い恐怖に襲われたりした。
渦巻きまきまき絡み合い、もつれてちぎれていく…悲しい宿命を感じもしたよ。
ホントに展開が見事で、思わずため息をついちゃうくらいだったわよ〜!奥さん!
面白かった!
でもね、普段『思うツボちゃん』なオイラなんだけど、
ど〜ういうワケか、イマイチどぷんと感情移入まではいかなかったんだな…。
きっとそれは(自分でも解らないけど)、
例えば『俳優の顔がなんか好きじゃない〜』とか『服がへ〜ン』なんていう、個人的かつ些細なコトで、
作品には直接関係ない部分なのかもしれない。
その点と、クライマックスに結構突っ込みドコロを感じてしまったのが、ちょっと残念だったかな?
まぁ、オイラが面白いと感じた『ドラマ』の部分には、そう影響ないトコだから良しとするか…な〜んてね。
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