SR サイタマノラッパー2 女子ラッパー☆傷だらけのライムのレビュー・感想・評価
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法要の場で披露するラップは本当アツい
採点3.6
前作を観た流れでなんとなく観てしまいました。
今度はグンマノラッパーですね。
夢見る女の子ラッパーの物語で山田真歩が主演。
これが物語と実にハマっていました。
前作で亡くなった武田先輩(TKD)が伝説になっており、そんなTKDを巡る不毛な戦いでスタート。
基本前作と同じ流れで、不毛な男達から不毛な女子達になってます。
とにかくから回っている感じ。
でも安藤サクラのラップは見られるし、法要の場で披露するラップは本当アツい。
ここは前作の焼肉屋を思い出しましたね。
何だかんだで今作も面白かったですよ。
お父さん、それ、ちょっとラップ。
【退屈で、鬱屈した日々を送る20代後半の女性達が、ライムの効いたラップで屈託を見事に表現。山田真歩、安藤サクラのラップも見所。】
ー ラップは聞かないが、ラップの映画は結構観る。
今作でも、序盤で描かれる、IKKUとTOM(一作目のラストで、仲直りしたんだね)が、アユム(山田真歩)、ミッツー(安藤サクラ)ら、B-HACKの5人と会い、河原でラップバトルするシーンや、アユムの母の三回忌の場で、彼女たちが披露する生活感満載のラップのシーンは、良い。何だか、面白くて、沁みる。-
<今作は、退屈で、鬱屈した日々を送る20代後半の女性達が、その思いをフロウやライムの効いたリリックの乗せて歌う姿が、印象的且つ、コミカルさも上手く絡めて描かれていて良いと思った作品である。>
労働といつ日常を肯定してくれる。
どうせ出口の無い抽象的な鬱積を巨漢の肉体内部で煮込む1には乗れず、
具体的個人的悩みを肉体の内なるビートに乗せて蹴り出そうとする華奢な元少女の2が好きだ。
主役山田真歩の風貌に依るところも大きい。
労働という日常を肯定して優しく背中を押してくれる。
快作。
GR
いきなりオープニングから、またイックとトムに会えました。
彼らは基本この話のお囃子で、メインは「グンマノラッパー」。
グンマノラッパー女5人20代後半。高校生以来の再結成。
このきっかけが、イックとトムというのは強引な気もする。
あんなダサいラッパーに感化されるのは、どーなんでしょう・・・。
前作の「日本語ラップやってます」の気まずさは相変わらずで、
前作の市役所ライブが今回のプールでのライブ、
前作の焼肉屋でのシャウトが今回法要でのシャウト。
結論、前作の方が、若さゆえの痛さとか生々しかったので響いた。
今回は女子が、しかも20代になってやるというのは、少し現実離れしてる。
シャウトして満足してるし、これから先の展望もないし、
あの法要シーンも、あんなに乱入はしてこないだろと、少し引いてしまった。
でも女子が見たらこちらの方が響くのかな。
悪くは無かったけどね。
夢は追いかけても・・・
こんにゃく屋の稼業を手伝うアユムはさっそく旅館の借金を返すために東京から戻ってきたミッツ(安藤)を誘い、ソープランドで働くマミー(桜井)もあっさり再結成に同意させる。そして、ビヨンセ(増田久美子)、クドー(加藤真弓)も参加して10年ぶりに“B-hack”を復活させる。しかし、聖地である川でのライブをするには器材や舞台に100万かかると言われ、金を稼ぐため奔放する面々。市長に立候補していたビヨンセの父親の選挙応援では応援ラップが楽しい。
1ステージで15万もらえるイベントに出たものの、水着に着替えさせられアイドルグループのような扱いを受け、ビヨンセ、クドーが離れてゆく。そして集めた金が、マミーの堕胎費用に勝手に使われたり・・・問題山積。
前作と似たような展開で、結局は夢を追いかけても無理だったという作品。ライブハウスさえあれば上手くいったのか?田舎の悩みでもある。
☆☆☆★ ※ 鑑賞直後のメモから YO!YO!当方ラップには興味無...
☆☆☆★
※ 鑑賞直後のメモから
YO!YO!当方ラップには興味無し。
最後の場面はちょっとだけ熱かったが、普通に考えたら常識的な大人…って言うか。常識に頭凝り固まっている大人の中で、あんなパフォーマンスは多分無理。
一喝されて終わりが普通。(居るんだよ!親戚の中には、絶対に自分の主張を曲げない人が…覚えが有るでしよう。)
だけど、そこはそれ映画だから!
2010年7月1日 新宿バルト9/スクリーン8
ヒップホップの原点
熱くなれるものがあって、共有てできる仲間がいることの素晴らしさですよね。ラップのもつダサさ、恥ずかしさがよい塩梅で、感情移入できました。
ファッション的にラップを始めた彼女たちが壁にぶち当たった結果、その壁をぶち壊すようにラップする様は、ヒップホップの誕生の瞬間を見たようで感動!
それを生んだイックとTOMは実はヒップホップの神様なのかもしれない。。
フリースタイルのシーンは、みんな感情をストレートに表現しつつきっちり韻を踏んだりして、何気にスキルフル(笑)
あと、ミッツ役の女優さんの演技が素晴らしかった!
空気を読まない
他人の法事に勝手に現れてラップを繰り広げるイックの行動の空気の読まなさは素晴らしかった。それまで女の子にラップしろと煽っていた親戚たちが呆れて思わず静止するほどだった。その空回りしているようで、しかしきちんと届くべきところに届く感じがすごくよかった。
しかし、女子ラップは持ち歌が一曲しかないのに予算100万円も必要なライブを開催しようというのがあまりに無謀で、ただ意地になっているだけというか取り組みのいい加減さしか感じられなかった。リーダーがそんな調子では仲間もたまったものではないだろう。それではライブハウスですら立つ資格はないと思う。曲をせめて8曲くらい作って、きちんと練習をしてライブハウスに出て、まずは目の前の対バンが連れて来た目の前の客や、対バンをうならせて、それでもすぐにはお客が増えるなんて事はないだろう。
あまりにフワフワしていて、それほどヒップホップが好きな感じもせず、応援する気になれなかった。生きることの辛さはそれぞれあるだろうけど、そんな障害以前にほとばしる情熱のなさが感じられ、スタートラインのはるか手前な感じがした。
終われないこの闘志♪同士♪たちと奏でるリズム♪わき出る♪生きろとハート♪目覚める♪リアルな自分♪
アユム役の子がきれっきれで良かった♪久しぶりにいい女優を見つけたって感じがした。現実に行き詰まったら取りあえずラップのリズムに乗せて不安を吐き出せば、万事解決♪(○´∀`○) このシリーズはハリウッドでいうミュージカル映画と思ってみておけばいい。
群馬だけど『サイタマノラッパー』
カッコいい女になりたい主人公(アユム)がカッコいい女になる話です。正直1作目と大まかな作りは同じです。でも何でこんなに幸せで心に残る作品になったのか。僕としてはIKKUとTOMのおかげだと思ってて…。
前作でヒロインに「宇宙人かよお前」とまで言われたIKKU。結果的に彼らは何一つ変わらず、いや最早完全に宇宙人こじらせてます。1を見た人ならわかると思いますが、僕はそれがたまらなく嬉しかったし、彼らが映る度に幸せな気分になりました。まさに宇宙人的なはみ出しっぷりです。忘れた頃にやってくるのが最高。今回の5人組が年齢的なことも加えそれぞれの事情が重たいだけにオアシスのような存在です。IKKUに火を付けられた今作の主人公の燃え上がった炎がまた新しい火を…?というところで終わるのも感慨深いし笑える。前作であった「え?ここで終わり?」感(それも含めて好きですが)が解消されてたのも嬉しい。
今回も前作同様長回しのラップシーンがありますが、沢山の人をロングカットで写してるので舞台演劇を見ているような気分になりましたwミッツがb-hackの歌を歌いだすところは震えました。アユムが諦めた時TOMが帽子を叩きつけるところが地味に好きです。
エンドロールは個人的には前作のほうが多幸感ありましたが、今回も綺麗でまた良い!
2作目も素晴らしかった。入江監督って、もしかしてすごく才能のある人かも?
"すごく面白かった。1作目の方が面白かったけど、2作目も素晴らしかった。
1作目がよくても、2作目はかなりレベルが落ちることが多いけど、このシリーズは2作目も、あまりレベルが変わらなかった。
これだけの映画を2本続けて撮れるなら、入江監督って、もしかしてすごく才能のある人かもしれないです。
1作目でいろいろあって傷心のイックとトムは、伝説のラッパータケダ先輩(1作目で、イックに曲を提供した後、病死)の足跡を訪ねるべく、群馬(高崎かな?桐生か太田?)を訪れる。
そこで、タケダ先輩に影響を受け結成されたが、現在活動休止中の女子ラップグループ“B-hack”のリーダーアユムと出会う。
アユムはイック達と出会ったことで、昔の情熱を思い出し、活動を再開しようとするが・・・。
予告編を見た時には、なんで群馬の女子ラッパー?と思ったが、見たら意味がわかった。
埼玉の場合はそのままでいいのだけれど、群馬はちょっとかっこいいイメージがあるからだと思いました。
群馬は埼玉のとなり、深谷から高崎までだと、車で30分ぐらいだけれども、だいぶイメージが違う。
高崎で音楽と言えば「BOWY」思い出すし、北軽井沢もある。教育県で、総理大臣もたくさん出しているし、マンガだと、「イニシャルD」の本拠地です。
ほとんどナマリもないし、そのままラッパー出すとかっこよくなってしまうので、けっこういい歳の女子ラッパーを出して、イタイ感じを出している。
後は前作と同じパターンに持っていくだけで、すごく面白くなる。
まったくお金かかっていない自主制作映画のような感じで、映画として採点すると評価は低くなるのかもしれないけど、目のつけどころというか、アイディアは素晴らしいと思いました。
こうなってくると3作目以降もすごく楽しみです。
全国制覇目指しているらしいけど、ちょっと無理なような気がするので、「イニシャルD」みたいに、栃木、茨城と北関東を制覇していって、本場(?)神奈川で、最終決戦をするぐらいまではやっていただきたいです。"
1をもしのぐ2がキタ!
「サイタマノラッパー」を劇場で見た時の興奮は
2公開のニュースを聞いた時も忘れることなく続いている感じがしていた。
ラップ文化に全く触れることなく育ったくせに、
なんでこんなにアガるんだろう?
「ダサい」「かっこいい」とかの次元じゃなく、
「なんかすげー」って感じ。
1でそのバカさ加減や、うっとうしいくらいの熱さをぶちまけてくれた
彼らサイタマノラッパー達。
みんなおバカだったけど、憎めない。ういやつめ、って感じ。
2では女子ラッパーを中心としてストーリーが展開していくのだけれど、
要所要所できちんと(律儀に笑)、熱さをぶちかましてくる。
おんなじ事やってるのに、なんで男子は「おバカ」になっちゃうんだろ?
二十歳越えたらもう大人。
熱さなんて捨てたわって女子多数の世の中で、
「熱くなれる」ことって「ちょいダサい」とイコール。
「ダサくてなんぼ」と開き直れる強さを持った女子に
怖いものなんて何もないのだー。
シュッシュッシュ~♪
うちらハートのロイヤルストレート♪
フラッシュフラッシュフラッシュフラッシュ!
いいなー、ハートのロイヤルストレートだって。
あんな友達、あんな青春欲しかった。
幸せな気分になる青春映画の佳作
以下twitter(@skydog_gang)への投稿に加筆――
これは批評というよりただの感想ですが。
『SRサイタマノラッパー』は期待のハードルを上げて観ちゃった分「ええー…」ってなっちゃったんだけど『2』は良かった。
ダサい、キュンキュンする、そして主演の山田真歩が猛烈に可愛い(試写で見た本人も可愛すぎて、逆に握手待ちの列に入れないまま帰ってしまった笑)。
そして『SR2』には『1』の主人公が狂言回しとして出ているので、青春映画の佳作である『2』が成立するためには、『1』という映画の存在を認めざるを得ない事態となり、その辺複雑な気分に。
『1』はあの「生っぽさ」が受けたんだろうけど、僕は苦手だったな…ちゃんと映画らしい『2』の方が、僕は好きです。
思わず口ずさんでしまう女子ラップに乾杯♪
ラッパーを目指す埼玉(大宮ではない)の若者の苦悩と奮闘を描いた前作の「SR サイタマノラッパー」。予想外のスマッシュヒットを記録し、この短期間でまさかの続編が登場! そして今回の舞台は群馬(高崎ではない)。そして女子ラッパー!
前回で“田舎でラップ”というビッグ・ワンアイデアを消費してしまったので、本作はそれだけで観客をうならせることはできない。だから構造はそのままに、舞台を群馬に移し、女を主人公にしている。これは実に気の利いた続編アイデアだと思う。イケメン・美人が一切出てこない、だけどちょくちょく笑わせてくれるエンタメ性に富んだ低予算な作品。そんな作品が国内外で高評価され、多くのインディペンデント・フィルムメイカーに夢を与えているではないか。悪い言い方になるかもしれないが、非常に運のいい作品なのだ。この勢いで栃木もいって欲しいし、はては北関東を飛び出して全国を駆け巡ってほしい。「男はつらいよ」「釣りバカ」シリーズのように。
ストーリーは王道だけど、現実的な問題に追い詰められる“普通の人々”の切実さは、コミカルながらも真摯に伝わってきて好感が持てた。「川の底からこんにちは」にも共通することだけど、ラップをモチーフにしながら、映画は大したことない人々の大したことない人々による大したことない人々のための人間賛歌なのだ。ぬるい成功がないのがリアルでいい。
ただ、出演者の標準弁は少し気になった。群馬、それもあそこまでの田舎となると、かなりアクセントの強い群馬弁となるはず。あと、ラップに字幕がほしかったな。
でも彼女たちのラップ、つい口ずさんでしまう! ラップで戦う女子、かっこ悪いワケがないです。
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