「キレの無いボクシング映画」あしたのジョー ビン棒さんの映画レビュー(感想・評価)
キレの無いボクシング映画
映画が今まで作られなかったのは、実写が難しいってだけではない。
連続物のアニメとして、細かいディテールを積み上げた作品を 2時間枠で収めるのは
到底無理だとの判断があったからだと思う。
予想通り、底の浅いボクシング映画に成り下がっている。
原作との比較は、この際除外してボクシング映画としてはどうだろう。
にしても、やはり厳しい。
・アクションシーンはスピード感が無い上、ごまかしの為にスローモーションを多用。
・セリフが多く 間延びしたやり取り。
・熱気の無い試合会場。
・中途半端な社会描写。
・熱さの感じられない矢吹の演技
・高揚感のない音楽
・試合後の長ったらしいエピローグ
終盤の20分は湿っぽいだけのシーンで、ボクシング映画ですらなかった。
原作を知らなかったら、この作品はもっと薄っぺらに見えていたろう。
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