劇場公開日 2016年10月28日

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「【”今、人類を半分に減らすか。100年後に滅びるか。”今作は現代世界の課題である人口増加問題をテーマにしたサスペンスアクションであり、コロナ禍を経た今観ると複雑な気持ちになる作品でもある。】」インフェルノ NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5 【”今、人類を半分に減らすか。100年後に滅びるか。”今作は現代世界の課題である人口増加問題をテーマにしたサスペンスアクションであり、コロナ禍を経た今観ると複雑な気持ちになる作品でもある。】

2025年11月2日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

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興奮

幸せ

ー 今作のフライヤーが、手元に三種類ある。一冊はインフェルノガイドブックと有り、シリーズの詳細が描かれている。そして、フライヤーに描かれている人物相関図を横目で視ながら鑑賞した。チョイ、ズルいけど、御免ね。-

■冒頭ある男が複数の男達に追い詰められ、塔の上から身を投げる。途中でその男が世界的な生化学者ゾブリスト(ベン・フォスター)で、人口を人為的に半減させないと人類は将来滅亡するという主張をしていた事が分かる。
 一方、数日間の記憶を失い、ある病院で目を覚ましたラングドン教授(トム・ハンクス)は、何者かの襲撃を受けて女医シエナ(フェリシティ・ジョーンズ)と共に脱出する。
 ”何故か”追われる身となった2人は、ゾブリストが人口増加問題の解決策として、新種のウイルスを使った伝染病の感染を目論んでいたことを知るのである。

◆感想<Caution!内容にやや触れています。>

・これは私見であるが、今作の評価が今一なのは、前二作と違い宗教絡みの展開ではなく、新型ウイルスによる人類虐殺を目論む科学者の陰謀に立ち向かうというストーリー展開が受け入れられなかったのではなかったかと思う。

・だが、コロナ禍を経験した2025年に今作を観ると、原作も含めて2016年に公開された今作の恐ろしさがジワリと効いてくる作品である。

・ストーリー展開も、二転三転する展開で、ナカナカ先読みが出来ない所も、ナカナカである。
 フェリシティ・ジョーンズ演じる女医シエナが、亡き恋人ゾブリストの想いを叶える為にWHOの要職にあるラングドン教授の知己であるエリザベス・シンスキー(シセ・バベット・クヌッセン)に、近付くために身分を偽って居た所などや、ゾブリストとの思い出がフラッシュバックするシーンは、狂信的な思想を持つとはいえ、恋の力の哀しき強さを考えてしまうのである。

<今作は現代世界の課題である人口増加問題をテーマにしたサスペンスアクションであり、コロナ禍を経た今観ると複雑な気持ちになる作品でもある。>

NOBU
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