劇場公開日 2016年10月28日

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「知的冒険活劇」インフェルノ みかずきさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5知的冒険活劇

2022年10月5日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

楽しい

興奮

知的

トム・ハンクス演じる主人公・宗教象徴学者ロバート・ラングドン教授の活躍を描いたダヴィンチコード、天使と悪魔に続く、シリーズ第3弾。本作は、人類存亡の危機に関わる謎解きを依頼された主人公が、女医シエラ(フェリシティ・ジョーンズ)と協力し、敵の妨害に苦戦しながらも、卓越した知力を武器に僅かなヒントを手掛かりに謎を解明していくまでを描いている。

前2作は観逃してしまったので、本作がシリーズ初鑑賞だったが、ストーリー展開が早く、フィレンツェ、ヴェネツィア、イスタンブールと舞台が移って行くので、インディジョーンズシリーズのような冒険活劇を観ているようだった。やはり、この手の作品はアメリカ映画の得意技である。

但し、冒頭部分は、何の説明もなく、いきなり主人公は負傷して記憶障害に悩まされるという設定なので、こちらの頭も混乱して、ストーリーの大枠を把握するのに少し時間がかかるので要注意。しかし、その後、主人公が回復してからは、何が真実なのか、誰が敵で誰が味方なのか、という混迷した状況下での目まぐるしいストーリー展開に釘付けになる。

トム・ハンクスは、相変わらずの芸達者振りで、頭脳明晰な主人公が記憶障害に悩まされながら謎を解き明かしていく主人公を、過剰ではない自然体の演技で、時にリアルに、時にコミカルに演じている。頭脳明晰というと冷たい感じを受けるが、トム・ハンクスが演じると温か味のある人間臭い感じになる。彼の役作りの賜物であろう。

ダンテの神曲・地獄篇、地獄篇をビジュアル化したボッティチェッリの絵画などの歴史的芸術作品を手掛かりにした謎解きが本作の売りになっている。当時の歴史を踏まえた謎解きはリアルで奥深く迫力がある。本作は、この謎解きシーン(静)とアクションシーン(動)のバランスが絶妙であり、スピード感溢れる謎解きサスペンスとして心地良く鑑賞できる。
ラスト近くに変化点があるが、それは観てのお楽しみとだけ記しておこう。

なお、主要な舞台となっていた、フィレンツェ、ヴェネツィア、は、数年前、イタリア旅行をした際に訪れたところなので、当時を懐かしく思い出すことができた。やはり、自分が行ったことのある場所が画面に登場すると親近感が湧いてくる。

みかずき
LaLaさんのコメント
2022年10月10日

みかずきさん こんにちは(^^)/
ご無沙汰しています。
なかなか劇場へ行けなくて・・
共感をありがとうございます。
お元気ですか~

トム・ハンクスさんの教授物も見応えありました。
原作もベストセラーだったような・・・
仰るように 各地 冒険活劇ですね。

静と動のバランス・・
レビューも素晴らしいみかずき教授です。

イタリアへ行かれたのですね。
ステキです(´▽`)行ってみたいな~
やっぱり、お料理は最高かしら
名所多いイタリアですよね。

フィレンツェの美術館
ダ・ヴィンチ観たいです。
そして、ベネチアなら
ブラーノ島のカラフルな建物が見たいです。
アマルフィーも好きです。
失礼しました(^^ゞ

LaLa