「すぐに犯人がわかるが、その背景は面白い」インフェルノ Cape Godさんの映画レビュー(感想・評価)
すぐに犯人がわかるが、その背景は面白い
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総合:70点 ( ストーリー:70点|キャスト:70点|演出:75点|ビジュアル:75点|音楽:65点 )
身分を示す物が何一つない意識朦朧のラングドン教授が目覚めると、その病院には教授のことを偶然良く知っている医者がいる。突然教授がいるかどうかも確認しないまま廊下でいきなり見せつけるように同僚に銃を撃ってきてわざわざ危険を知らせる殺し屋に襲われるが、怪我1つすることもなく教授を助け匿い、どうでもよさそうな服を必ず持って移動し、そして情報を引き出すかのように教授にたくさんの質問を浴びせる。
もう冒頭からこの医者がひたすら怪しいとしか思えません。視聴者のみなさん、こいつが絶対に組織の一員です、断言します!
そんなとてもわかりやすい始まりは、前作の「天使と悪魔」に似ている。冒頭で犯人が誰かだいたいわかってしまうこの構成はよろしくないのではないか。
その後の謎解きは次々に場面が変わり展開も早くそれなりに楽しめた。綺麗なイタリアの建築の映像も質が高く、活劇も面白かったので退屈はしない。冒頭の場面の構成だけでなく、物語の展開は全体的に「天使と悪魔」に似ている。ただし影響力のある人物に直接身近に感化されたという犯人の背景と動機は予想していなかった。
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