「相変わらず荒唐無稽」インフェルノ シンドラーの手帳さんの映画レビュー(感想・評価)
相変わらず荒唐無稽
今回は、ジェイソン・ボーンと007のシチュエーションをミックスして、パズル的な謎解きをダンテの「神曲」に求めるという趣だが、シリーズを通して感じる荒唐無稽さは変化ない。従って、いくらリアルに作っていようとも、全くリアリティが無いのは今までの通りである。
しかし、「ダ・ヴィンチ・・・」でのルネッサンスからのメッセージの媒体が人間であるとか、「天使・・・」での物質の中に反物質を閉じ込めるというような、もはやいくらなんでも容認できないような代物ではなく、ウイルスといういくらか現実的な恐怖と、謎そのものは現代人がパズル的に作っているというアイデアについては、一応納得はする。(動物実験をどのような施設で行ったのかというような細部は、この際目をつむる)
それにしても、トム・ハンクスが大真面目に取り組んでいるところを見ると、それなりに原作は人気が高いのであろう。
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