「とてもよかった、愛とは」インフェルノ 映画が好きです。さんの映画レビュー(感想・評価)
とてもよかった、愛とは
「ロバート•ラングドン」シリーズの最新作にあたる今作品。ダヴィンチコード、天使と悪魔に続く第3作目である。歴代の作品は、少し難しかったりと、内容がわかりにくいところがあっただろうが、今回は、歴史的知識はあまり必要とされておらず、アクションであったり、ホラー要素も組み込まれており、とても魅力の詰まった映画であると言える。
物語の序章から、ホラー映画のような映像が観客の心をキャッチした。そこからの物語の展開は、凄まじく、観ていて心臓の高鳴りを感じた。
前作と今作の根本的な違いとは、作品の重点が、ロバートに強く置かれている点である。前作は、彼の周りで起こった事件を、歴史的な観点から推理し、解決に導く流れであるが、インフェルノでは、ロバートそのものが事件の中心にいるため、話の展開が、前作とは大きく異なっている。
内容の面においても、ダンテの書いた「神曲」、そしてデスマスクにかけて、わかりやすくなっているため、観客側も飽きずに観ることが出来るのではないか。この映画が、最も伝えたいことは、愛、である。愛のために世界を救おうとし、愛のために自らを犠牲にし、愛のために死を選んだ。様々な愛の形が、話の展開から脱線しないように、わかりやすく作られている。今までの作品では、あまり語られなかった、ロバート自身の恋も描かれているので必見だ。
また、前作と同じように、ヨーロッパの綺麗な建造物、景色にも心を打たれた。もはや、このシリーズの、見どころの一つとなっていることは、確実である。
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