「この二人のミステリアスな存在が、この映画を前二作を超え魅力あるものにしている。」インフェルノ kthykさんの映画レビュー(感想・評価)
この二人のミステリアスな存在が、この映画を前二作を超え魅力あるものにしている。
ドラマは中世末期、黒死病で市民の半数を失ったフィレンツェから始まる。そこはダンテが生まれ、恋人と出会い、別れ、追放された街。ダンテは黄泉の国のベアトリーチェに導かれる神曲を書くが、その地獄篇を絵画にしたのは15世紀のボッティチェリ。
そして現代、その絵画に仕込まれた暗号を手がかりに、ドラマはダンテが死んだヴェネツィアへ、次にヴェネツィアのドージェ・ダンドーロの眠るイスタンブールへと展開される。
ダン・ブラウンの映画化の魅力は都市と建築と絵画、しかし、今回はラングドン先生の導者となる神曲のなかのウェルギリウス、さらにポイントとなる恋人ベアトリーチェは誰に置き換えられたかを見落としてはならない。この二人のミステリアスな存在が、この映画を前二作を超え魅力あるものにしている。
コメントする