「キャスティングに違和感」白夜行 ringoさんの映画レビュー(感想・評価)
キャスティングに違和感
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原作の小説も読んでいないし、テレビドラマも観ていません。
全体の印象としては、とにかく映像も音楽もセリフも、トーンが暗い…。ストーリーも悲劇的なものなので、ふさわしい演出ということになるのかな。
物語の最後に、過去の殺人事件の真相が明らかになって、観ている側も「ああ、そういうことだったのか」と思いましたが、刑事がどうやって謎を解くのかというところに重きが置かれているわけではない気がしました。どちらかというと、殺人事件の真相がわかることで、なぜ今、彼らはこんな人物像になったのか?という謎が解ける感じなのかなあ。
この辺が、古典的な推理小説と一味違ってるところかもしれません。
堀北真希、高良健吾、船越英一郎はいずれも、いい芝居をしていたと思います。
ただ、堀北真希という人は、ルックス的にちょっとファニーというかイモっぽさがあるというか庶民的というか、そんなイメージがあるので、私としては今回の役はちょっとしっくりこなかったかなあ。彼女の演技がよくないのではなくて、キャスティングに違和感があったということですね。
堀北真希と高良健吾は子供時代に悲惨な体験をしている役で、子供時代は当然子役が演じています。子役がいい演技をするためには、その悲惨な体験を理解しないといけない気がするのですが、プロの役者とはいえ、子供にどうやって説明するのかなあ。それとも、そこは説明しないで演技指導するのかなあ。この映画を観ていて、ふとそんなことも気になってしまいました。
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