「戦争とはリアル・ホラーなのかもしれない」キャタピラー Tomさんの映画レビュー(感想・評価)
戦争とはリアル・ホラーなのかもしれない
映画を観た後にテレビやネットなどからの情報で、監督が江戸川乱歩の「芋虫」を題材にこの映画のストーリーを考えたという話を知り、その原作(?)を読んでみました。単にジャンルの問題ではありますが、小説は一応“ホラー”に分類されています。ただ「、乱歩は戦争によって四肢消失状態となって帰還した兵士を目の当たりにして、その姿に“不気味さ”を感じたのでしょう。実際、彼らがそういう姿にさせられたその場の状況はもっと悲惨というより文字どうり「生き地獄」だったに違いない。
ちなみに、誤解を恐れずにいうと、監督がこの題材を選んだのには、ある種「見世物小屋」てきな観点もあるのではないかという気もします。だから、この作品を戦争映画=小難しそうと感じる人も、ある意味「こわいもの見たさ」とか「興味本位」で観に行かれるのもアリだと思います。そこで、戦争の残す物=「リアル・ホラー」という図式が感じられればこの映画の本質が逆に分かり易いかもしれないという気もしています。
この映画が全国公開になったらどういう評価が下されるのかとても興味のあるところです。
今日見てきました。
反戦と逆説的フェミニズムの映画で私は感動しました。男の支配的性と女の従属的性に疑問を投げかけています。支配する性が四肢を戦争で無くし、逆に自ら辛い状況に置かれてしまう。男女共に四肢があろうとなかろうと唯一無二の存在でありたいものです。どちらかが従属していたり、便宜的な存在であったりするのは平等な結びつきとはいえません。精神的絶対必要な男女の存在の結びつきって?と私は少女のように思うのです。
正上位から騎上位になるとき男は苦しむのです。自分の罪の重さとおとこ性に拘ってきた男尊女卑に。対等な関係であればどんな体位であっても楽しめるはず。彼女のお荷物でしかない軍神の哀れ。彼女も軍神の妻ということでやっとバランスを保っている。
戦争ごっこの愚かさを,御真影と勲章に投影して描ける日本はまだ健全だと思いました。
今日見てきました。
反戦と逆説的フェミニズムの映画で私は感動しました。男の支配的性と女の従属的性に疑問を投げかけています。支配する性が四肢を戦争で無くし、逆に自ら辛い状況に置かれてしまう。男女共に四肢があろうとなかろうと唯一無二の存在でありたいものです。どちらかが従属していたり、便宜的な存在であったりするのは平等な結びつきとはいえません。精神的絶対必要な男女の存在の結びつきって?と私は少女のように思うのです。
正上位から騎上位になるとき男は苦しむのです。自分の罪の重さとおとこ性に拘ってきた男尊女卑に。対等な関係であればどんな体位であっても楽しめるはず。彼女のお荷物でしかない軍神の哀れ。彼女も軍神の妻ということでやっとバランスを保っている。
戦争ごっこの愚かさを御真影と薄っぺらな勲章でも描ける日本はまだ健全だと思いました。