漫才ギャングのレビュー・感想・評価
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ボケとツッコミ
余り、格闘技ゲームはやらなかったが、ストリートファイターの様に、右から左へ流れる格闘の連続アクションが大変に良かった。
「ウマシカ野郎!夢にデカいも小さいもないんだよ。」
「二人は答え出しているだろ。お前も答え出さないと、二人に失礼だろ」
相関関係が物凄く計算されて、矛盾なく進む脚本だと思う。バックに付いた興行グループの力なのだろうか?いずれにしても、2011年のあの出来事の直後だけに、残念な映画なのだと思う。
僕は漫才は見ないので、分からないが、台詞はボケとツッコミの要素を取り入れて、上手に丁寧に紡いでいると感じた。
原作を読んでいないが、物語の構成や台詞回しで鑑みれば、文学賞を取れるレベルじゃないかなぁ?
だって、素人のはずの俳優さんがまるで漫才師の様だもの。
俳優さんの力もあるが、ROOKIESの先生役の人と同じ俳優さんには見えなかった。台詞回しの力だと感じた。だから、演出も上手い。そして、アクションもスタントをうまく使って、無駄なカットを多様せずにロープアクションをうまく繋いだと感じる。
僕は傑作だと思う。唯一の欠点は浪花節と言う事かなぁ。
ボケとツッコミ
借金まみれの2人。相方(綾部祐二)は借金取りに追われ、やがて借金返済のため肉体労働を強要される。飛夫も借金はあったのだが、別れた恋人・由美子(石原)が妊娠していたことでよりを戻し、借金を肩代わりしてくれた。そして順調に新コンビは前に進み、漫才の登竜門と言われる舞台で見事10週連続合格となった。
龍平の暴力というのも、城川(新井浩文)率いるグループの一方的なケンカ。漫才が順調になるにつれ、暴力沙汰はいけないと戒めるのだが、ついにその手が飛夫に及ぶと、我慢できなくなった龍平・・・という、よくある展開。そして、彼は元のコンビに戻るようにと元相方の綾部に頼み込んだのだった。
最後には一旦お笑いの世界を味わった龍平が新人としてヨシトモ興業に入ってくる。相方は誰なのかわからなくしているところもいい。気になるぞ。
ネタはお笑いの品川が書いているんだし、漫才そのもの!見事にボケとツッコミを演じているのはすごいと思う。でも一番笑えたのはクライマックスでのシャーオタク秋山竜次(ロバート)だった。
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自宅(CS放送)にて鑑賞。品川ヒロシ名義の品川祐原作・脚本・監督。取って附けた様な展開はあるものの最後迄、愉しめた。ごくごくオーソドックスな作りだが、バストショット~アップ寄りの画像が多い気がした。“城川”の新井浩文がとても佳いが、石原さとみの“宮崎由美子”は微妙な存在で、売れない貧乏芸人の割に彼女が居るのは良いとしても一連の恋愛絡みのシーケンスは蛇足的だと感じた。更に恋愛シーンは喧嘩シーンに較べ、描写を含め余り戴けない稚拙な印象。因みに登場する赤ちゃんは監督自身の子らしい。60/100点。
・鑑賞日:2012年6月24日(日)
出来は普通。以下でも以上でもない。
「漫才ギャング」見ました。
なかなか面白い。
品川監督の「ドロップ」「サンブンノイチ」とこの映画は、セリフをボケとツッコミっぽくしていて、前述2作では全く上手くないしハマってなかったけど、今作は漫才が題材だけあって、品川監督の下手さが逆にハマった格好。
品川監督の作品に欠かせない脇役といえば、綾部さんですね。
基本的に曲者だったりハイテンションなキャラが多い品川作品にあって、綾部さんの抑えた演技がとてもいいアクセントになっている。普通に俳優としてやっていける腕も備えてる綾部さんだと思います。
ぶっちゃけ品川作品が大好きではないけど、毎回無駄にキャスティングだけは冴えてますよね。今回は特にですけど、かなりバランスを考えてるんだと思います。言うならば、イバンコルドバとマテラッツィのCBくらい補完性に優れているコンビ。
思いっきり笑える映画
笑いました!おもしろかったです!ずっと漫才見てるみたいでした。
普段、漫才はあまり好きではないのですが、会話の掛け合いが特に最高でした。漫才も文句なしにおもしろかったです。人気お笑い芸人が脚本を務めてるだけあるなと納得でした。
芸人さんがたくさん出演しているのが、すごくおもしろかったです。演技上手でした。
映画を見ていて、おもしろいと感じる間や話し方など素人には分からないのがあるんだと初めて知りました。出演されていた芸人さん方はそういうのが出来ていたから、こんなにもおもしろく感じるんだろうなと思いました。
脇役もよかったです。特にデブタクやシャアデブ?、宮川大輔さんはおもしろく意外な活躍もあり好きなキャラクターです。
結末は予想外で驚きました。コンビ復活しないでドラゴンフライでやっていって欲しかったです。二人の熱い絆を感じてただけに残念。でも、相方を誰か想像するのは楽しかったです。
正しい漫才映画。
昔は好きだったのに、最近はお笑い番組を見たことがない。
こんなこというと…歳!?のせいかとも思えるので難だが^^;
最近のお笑い芸人のネタを見ても笑えたためしがない。
とりあえずお笑い芸人出身のタレントが撮った映画も観るが、
これまた…面白い♪と笑えたためしがない。
で、今作の監督の品川ヒロシ…よく彼をTVでは見かけるが、
彼らの漫才をきちんと見たこともなかった。
ただ…前作の「ドロップ」あれは大変面白い作品だった。
このヒト監督の才能あるかも?と思ったことは覚えている。
前作に続き、自伝モノ…?という感じのストーリー。
そもそも冒頭からボケとツッコミの嵐、佐藤隆太がまぁ巧いこと!
本業であるピースの綾部祐二を相方にボケる、ボケる(爆)
あっちへ飛んだり、転がったりと、ステージ狭しと演じきる。
芸人がそのまま芸を披露すれば、そりゃ面白いのはお墨付き、
普通の俳優にやらせたところがまたスゴイ。そしてそれを見事に
モノにした佐藤隆太もこれまたスゴイ。といったところ。
悪いけど?今作で使われたギャグやネタには、ゲラゲラ笑えた。
劇場のほとんどのヒトが笑っていた。品川のネタなのだろうが、
(劇中で佐藤も言っているが)プロの考えるネタって凄いですね。
そして今作は、下らないお笑いに終始するというのでもなく、
芸人ってこうやって生きてるんです。的な飛夫の生活に密着する。
お金もない、コネもない、人気もない、コンビが解散すれば
行くあてもない、ないない尽くしの下っ端芸人が注目されるには
やはり努力と根性なんだ、というのが分かる。これはどの世界でも
一緒。おそらく俳優業だって似たようなものかと思うのだが…
たまたま留置所で出逢ったギャングもどきのヤンチャ坊主、上地
演じる龍平のツッコミに惚れ、彼とコンビを組むことを決意する。
しかし彼のケンカは周囲が放っておかず、芸に打ち込もうとする
龍平に何かと邪魔が入る。せっかく人気が出始めた二人だったが…
脇を固めるのは前作からのゲストで成宮寛貴をはじめ、新井浩文、
金子ノブアキ、など若手(ケンカ)俳優と、お笑い芸人多数で占めた
感が大きいが、特に!!このヒト、ロバートの秋山竜次がスゴイ^^;
ガンダムオタクの引きこもり変態住人をこれでもか★のパワーで
見事に演じきっている!佐藤隆太も凄いが、秋山はもっと魅せる!
だって絶対いそうなんだもん、こういう奴…^^;よく研究してるなぁ。
お笑いパワーが突っ走る感じが冒頭~かなり続き、観ていて飽きない。
中盤~後半で、ややパワーが落ち散漫な感じ、長いかなと感じるが、
最後の最後まで(誰なのかしら?と^^;)スクリーンに釘づけにさせる。
まぁ…結果は最後まで観てください。なんですが。
芸人さんていうのは頭がいいんだろうな、と思う。
だからそつなく演出ができたり、脚本が書けたりするんだろうが、
それをそのまま笑いに繋げることは難しい。
かの大御所たちが(また作ったみたいだけど)ぜんぜん笑えない作品
ばかりを作っては世に出すところを観てきた私には、
こういう単純でストレートな笑いこそ何より、漫才映画だ!と思える。
漫才芸人が描く、正しい漫才映画、といったところかな。
震災を経験した日本は今、ひっ迫した危機的状況にあるのだけれど、
不安やストレスを抱えたヒトにこそ最適な作品。これでまた頑張れる!
(どうも石原さとみだけが私的に浮いて見えた^^;あれは芸人の理想?)
好き、ずっと好き
「龍平のアクションシーン(デブタクを助けるためのケンカ)」と「飛夫がいるブラックストーンの漫才シーン」が上手いこと交互に交互につながっていく冒頭。
ものすごく興奮するし一瞬にして漫才ギャングの世界に引き込まれる。
そこに流れるSuperflyの「Beep!!」がまたこの上なく良い。
冒頭からのタイトルバックで完全にやられました。
この映画、好き!って。
いままでの映画だったら映画にでてくる漫才シーンは寒いものばかりだった。
けどこの漫才ギャングの漫才シーンは本当に面白い。
ブラックストーンの佐藤隆太とピース綾部。
ドラゴンフライの佐藤隆太と上地雄輔。
俳優×芸人
俳優×俳優
俳優が漫才師を演じる。
漫才師が漫才師を演じる。
それぞれにすっごいプレッシャーがあったと思うしハードルが高い状況なのにその高いハードルを、龍平口調で言うならば「んなもん楽勝だよ」と越えてみせたのが本当にすごい。
漫才シーンの他にも、飛夫と龍平が出会う留置所のシーン、飛夫と金井のやりとり、保と金井のやりとり、小淵川の凄まじさ、などなど言いきれないほどまだまだ面白いシーンがたくさんある。
アクションも素晴らしくカッコイイ。
そして映画に出てるすべての人達がそれぞれものすごく輝いている。
笑い。
アクション。
恋愛。
友情。
感動。興奮。
最高に欲張りで最高に面白い映画です。
全部が大好き。
劇場で観るのをおすすめします。
エンドロールの最後の最後まで観てください。
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