「荒削りですが意外と面白い」漫才ギャング ヴァルさんの映画レビュー(感想・評価)
荒削りですが意外と面白い
期待値低めだったのが功を奏したのか、見てみたら意外と面白くてちょっとビックリ。
お笑いコンビとしての品川庄司は正直面白いと思えたことはそれほど無いのですが、劇中で披露された漫才ネタや数々の笑える演出はなかなかのものがあったと思いましたよ。
品川監督はもしかして裏方向きだったのかも?
お笑いタレントが作った映画はどこかマニアックと言うか奇をてらった演出を施してくるので、万人向け映画を好む私としては大体は期待を裏切られることの方が多いのですが、品川監督は物凄くオーソドックス且つベタな演出を施してきたので、まあそれが良いのか悪いのかは分かりませんが、私的には物凄く好感が持てましたね。
身の丈にあった映画作りと言った感じで。
たくさんの人を楽しませてこそお笑いだと思うので、変に背伸びをせず、このままの路線で突き進んで欲しいと願ってやみません。
それにしても、佐藤隆太と上地雄輔のコンビは最高でしたね。
ボケも突っ込みも、それぞれのストーリーも予想以上に面白かったです。
彼らに関わる脇役キャラクターもかなり個性的だったので、大いに笑わせてもらいましたよ。
デブタク、借金取立て屋の宮川大輔、ガンダムマニア秋山竜次の3人は特にツボでしたね。
私もガンダム好きなので、ドムとかシャアネタは相当嵌りました!
ただ、佐藤隆太と石原さとみのやり取りはちょっと・・・何か見てる方が恥ずかしくなってしまうと言うか・・・。
石原さとみが演じたキャラクターは、品川監督が妄想する理想の芸人の妻なのかな?
目の保養には石原さとみで文句無しでしたが・・・。
あとラストはもっとベタで熱い展開が良かったかな。
まあでも、全体的には期待していたより全然良かったので、荒削りではありましたが十分楽しませてもらいましたよ。