「面白くて、笑えるけど、テーマではなく、映画全体を漫才やコントにしているところが気になった。」漫才ギャング Push6700さんの映画レビュー(感想・評価)
面白くて、笑えるけど、テーマではなく、映画全体を漫才やコントにしているところが気になった。
漫才師出身の監督だけに、漫才のところの演出はうまいと思う。
今までも、役者さんが漫才する映画はあったけど、なにか違う感じで、しかも面白くなかった。
でも、この映画では、笑えるかどうかは微妙だけど、本当の漫才師みたいだった。
登場人物には、それぞれ実在のモデルがいそうだし、業界の雰囲気もこんな感じなのだろうと思えた。
漫才以外のシーンのセリフも、ミュージカルみたいに、全部ボケとツッコミの漫才形式になっていて、意外なところが漫才になっているせいか、けっこう笑えた。
これに不良の抗争をからめているため、アクションシーンもたくさん入っていて、かなり楽しめた。
不良プラスお笑いという、品川監督の武器を思いっきり使っていました。
でも、ちょっと気になるころがあります。
これは映画で、漫才やコントじゃない。
ちょっとずるいかも?と言いたくなる。
ケンカで言えば、タイマンのつもりで行ったら、相手が大勢いたり、いきなりバタフライナイフ出してくる感じ。
この映画のセリフを借りると、「ケンカにきれいもきたないもあるか!勝てばいいんだよ。」と言われている感じかな?
自分の武器を思いっきりふりまわして、「どうだ、この野郎、面白いだろ?」みたいな部分を、ちょっと押さえてもらって、その分ストーリーを工夫すれば、もっと見やすくなったような気がしました。
でも、全体的には面白かったので、品川監督が、次にどういう映画を撮るのか楽しみです。
コメントする