劇場公開日 2011年7月30日

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「企業は利益だけを求めてはいけない」復讐捜査線 aceさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0企業は利益だけを求めてはいけない

2011年8月7日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

幸せ

原題はエッジ・オブ・ダークネス。近年、原題をそのままカタカナ表記するタイトルが多い。
その状況の中、復讐捜査線というタイトルはどうなのか。
分かりやすいが微妙なタイトルではある。
ボストンの警官トムは最愛の娘エマと久しぶりの再会。
楽しいひと時と思いきやエマの鼻からタラ~と血が、オエオエ吐血。
エイリアンでも飛び出すかと思ったが、いきなり銃で殺される。
メル・ギブソンのアクションはエマの恋人とちょこっとじゃれる程度。
年をとったとはいえもうちょいできるだろ。
あとは心理戦、推理戦、情報戦、腹の探り合い。
ときどきアクション、銃撃、殺人が入るからあまりあきない。
トムに軍需企業の情報を提供した女(エマの元同僚)が、トムの車を降りると同時にドアごと車に飛ばされる。
やってくれるじゃん。
一番のお好みは隠ぺい工作者。トムとのやりとりがいけてる。
企業とグルになっていた議員、政府関係者を銃殺する。
今まできれいごとだけで生きてきたわけではないだろうが、
病気で余命短いためどうせ死ぬなら悪い奴を道連れにと考えたのか。
ときどき挿入されるトムとエマの思い出はアクセントになっている。
その中に小さいエマがヒゲソリのまねをするシーンがある。
ぴあの表紙で広末のヒゲソリを思い出した。
人間は国や時代が違っても同じようなことを考えるものだ。
軍需企業、核兵器、有害物質、過激な環境保護団体、警官、議員、政府関係者、殺し屋、隠ぺい工作者など入り乱れているが、ほどほど楽しめる作品ではある。

ace