劇場公開日 2011年7月30日

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「安全な核兵器」復讐捜査線 kossykossyさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0安全な核兵器

2019年1月4日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 エマ(ボヤナ・ノヴァコヴィッチ)の勤めていた会社はノースモアという安全な核を研究する施設だった。彼女自身、MITの卒業生という優秀な24歳。有給を使って、やもめ暮らしのトム(ギブソン)の家へ帰ってきたばかりだというのに、吐いたり吐血したりと緊迫した状況になってしまい、急いで病院に連れて行こうと玄関を開けた瞬間の狙撃!「クレイブン!」という声は父に対してなのか娘に対してなのかわからない状況。彼が恨みを買ってないか、過去を洗ってみても浮かび上がらない。わからないままエマの恋人や同僚に話を聞き始めるが、仕事の内容については口を割ろうとしないのだ。

 やがてノースモアが核兵器を秘密裏に製造していることを突き止めるが、環境保護を訴える過激派も3人殺されている事実も発覚。トム自身も暗殺者に狙われるが、刑事の立場を利用しながらなんとか乗り越える。そして、事後処理専門の男ジェドバーグ(ウィンストン)とも知り合うが、彼はチャンスがあったにもかかわらずトムを殺さなかった。そして、エマの恋人も殺され、同僚も目の前で車にはねられ・・・

 真実は闇の中!政府にも守られた軍需産業を暴露しようと告発。しかし頼んだ弁護士が企業と癒着していたという不運。エマは過激派とも知り合い、彼らを使い、ノースモアに侵入させたのだが、彼らは被曝させられ殺されたのだ。エマもまた被曝。都合の悪い者は皆被曝させるという恐ろしい企業だった。トムもまた自宅の冷蔵庫の牛乳によって・・・ジンジャーエールばかり飲んでたのに(笑)。そして死期を悟ったのか、暴れまくって暗殺者や社長(ヒューストン)なんかを殺しまくる。

 反核なども視野に入れた社会派サスペンスだったが、ジェドバーグが最後には悪い奴らを殺すなんてのが意味不明。正直者クレイブンと知り合って改心したってことでよろしい?まぁ、悪い奴は生き残るっていう社会派のテーマとも言える醍醐味がなくなっちゃったのが痛いぞ。それに日本語タイトルもいただけない・・・元がテレビドラマの映画だということでつけたんだろうけど・・・

kossy