アザー・ガイズ 俺たち踊るハイパー刑事! : 特集
「俺たちフィギュアスケーター」の全米コメディ・スター、ウィル・フェレル最新作に、「ザ・ファイター」の本格派マーク・ウォールバーグがコメディ初参戦! “主役になりたい!”と願うその他大勢=アザー・ガイズの凸凹刑事コンビが、巨額の金融詐欺事件に挑むアクション・コメディ「アザー・ガイズ 俺たち踊るハイパー刑事!」(8月20日より全国公開)の見どころに迫る!
変人フェレルと熱血ウォールバーグが最強コンビ結成!?
“その他大勢”が主役の次世代刑事アクション・コメディ
■「インセプション」を抜いて、昨年の全米サマー・シーズン初登場No.1をゲット!
抱腹絶倒のアクション・コメディに散りばめられた“笑いのツボ”とは?
カタブツな変人アレンと熱血なくせにドジなテリー、“こんな2人見たことない!”という凸凹刑事コンビが、「インセプション」が席巻していた2010年の全米サマー・シーズンに登場するや初登場No.1を獲得。その後も6週にわたってトップ10圏内をキープする快進撃を見せた。全米をホットにさせた「アザー・ガイズ 俺たち踊るハイパー刑事!」に散りばめられた“笑いのツボ”を紹介しよう。
バディ・ムービーの常識を覆す刑事コンビ
コンビものの刑事アクションといえば、「リーサル・ウェポン」に代表されるようにタフで熱い2人というのが定番。だが本作はヒーローになれない“その他大勢”の刑事たちが主人公。ウィル・フェレル演じるアレンは、パソコンでの事務処理が大好きなカタブツの引きこもり、マーク・ウォールバーグのテリーもマッチョな熱血漢でありながら、スタジアムで警備中にヤンキースの人気選手デレク・ジーターを誤射してしまった過去を持つとんでもないドジ。刑事ものの常識破りコンビの登場と、そのズレまくった掛け合いが爆笑必至だ。
ふんだんに盛り込まれた小ネタとギャップの面白さ
同僚にそそのかされて刑事部屋で発砲したあげく、上司(マイケル・キートンが怪演!)に木製の拳銃を持たされてしまうアレンや、さり気なく映るテリーのパソコンの画面がゲームで遊んでいる途中や変な壁紙だったり、細かいネタでクスクス笑わせるのも本格の特徴。2人が捜査で駆るのは、マッチョな刑事とは対照的なインテリが好むエコカーで、カーチェイスのBGMは爽やかなコーラスが美しいメロウな楽曲だったりもする。テリーがアレンの自宅を訪れると、エバ・メンデス扮するセクシー美女シーラが妻として出迎えたり、テリーが恋人が通うバレエ教室で見せる意外な特技など、予想を裏切るギャップも笑いのポイントとなっている。
スーパー刑事は、サミュエル・L・ジャクソンとザ・ロック!
街中でマグナムをぶっ放し、ど派手なカーチェイスを冒頭で繰り広げる“ハリウッド伝統”のスーパー刑事コンビとして登場するのは、破天荒刑事としての出演作も多いサミュエル・L・ジャクソンと、プロレスラー“ザ・ロック”としても名を馳せたドウェイン・ジョンソン。2人のハマりぶりがそれだけでギャグな上に、“典型的すぎる”活躍とその顛末(てんまつ)も笑いを誘う。
製作費は1億ドル!? アクション・シーンは超本気モード!
アメリカンなバカ・コメディと侮るなかれ、製作費は実に1億ドル(約80億円)! ニューヨークの街を舞台にした派手なカーチェイスや銃撃戦、そしてクレーンの鉄球がビルを破壊する宝石店襲撃シーンなど、アクション・シーンはとにかく本気。それもそのはず、プロデューサーのパトリック・クローリーと撮影監督のオリバー・ウッドは、傑作アクション・シリーズ「ジェイソン・ボーン」3部作も務めた“本物”。本気モードのアクションの存在がまた、ギャグを際立たせるのだ。
■“俺たち”シリーズの仕掛け人、ウィル・フェレル(主演)×アダム・マッケイ(監督)に
シリアスなタフガイ、マーク・ウォールバーグがコメディ初参戦!
「俺たちフィギュアスケーター」「俺たちダンクシューター」で日本でも注目度を高めたウィル・フェレルは、全米の人気コメディ番組「サタデー・ナイト・ライブ」でのブッシュ前大統領のパロディが旋風を巻き起こした人気コメディ俳優。監督のアダム・マッケイは、同じ「サタデー・ナイト・ライブ」でヘッド・ライターを務めたほか、元祖“俺たち”作品の「俺たちニュースキャスター」、「タラデガ・ナイト オーバルの狼」、「俺たちステップ・ブラザーズ 義兄弟」でもコンビを組んできた、まさに“盟友”関係だ。
そんな黄金タッグに、「ザ・ファイター」「ディパーテッド」(アカデミー賞助演男優賞ノミネート)の本格タフガイ、マーク・ウォールバーグが合流。初のコメディ作品ながら、「ずっとコメディをやりたいと思っていた。(マッケイ監督とフェレルに)『君たちとなら何でもするさ』と答えたよ」と自らノリノリで出演を志願。フェレルとマッケイが作り上げてきたバカバカしくも愛すべき世界に、リアルで重厚、そしてそこから生まれる大きなギャップの面白さという新たなエッセンスが注入された。
■作品の根底にあるのは“笑えない”現実!?
リーマン・ショックほか、庶民が巻き込まれた金融破綻を徹底リサーチ
「サタデー・ナイト・ライブ」でのブッシュねた然り、おバカなコメディの体裁をとりながらも、一貫してアメリカが抱える“笑えない現実”を裏テーマとして盛り込んできたのが、フェレル&マッケイ流。「アザー・ガイズ」では、リーマン・ショックに代表される金融崩壊が描かれている。
今回アレンとテリーが立ち向かう人物は、ウォール街の大物投資家。発端は工事現場の足場設置の未許可という小粒な事件ながら、それがやがて国家を巻き込む巨額な金融詐欺事件へとつながっていくという展開だ。
エンロンやAIG、バーナード・マドフ、ワールドコム、そしてリーマン・ブラザーズ──劇中で用語が飛び交うアメリカの金融破綻の内容を、マッケイ監督はエンドクレジットでアニメーションを用いてわかりやすく解説。金融バブルをでっち上げた張本人(証券会社の重役)たちが、国費の投入で援助を受け、多額のボーナスを変わらず受け取り続けている実態を暴いている。
「アザー・ガイズ」は、そんな“笑えない現実”を告発する作品でもあるのだ。