「最高傑作誕生‼‼」世界侵略 ロサンゼルス決戦 Takapyさんの映画レビュー(感想・評価)
最高傑作誕生‼‼
地震の影響で4月公開のはずが…
9月にィ…。
期待ふくらまして、ワクワクしまくって観にいってきましたぁ!
予告の音楽の使い方が、すごく上手で、
いままでにないエイリアン映画をイメージさせたため、すんごく観たかった。
ただ、あんまり前評判はよくなかったので、どうなのかなぁと思っていたのですが…
そんな心配は、まったくいりません。
こ、
これは…
めちゃめちゃ面白い!!
素晴らしい作品だ。
新鋭ジョナサン・リーベスマン監督(テキサスチェーンソー・ビギニング)は、おそろしくエンターテイメント性に満ちあふれた作品を完成させた。
内容は、監督自身が言うとおり『ブラックホ-クダウン』と『エイリアン2』をたした感じ🌿
エイリアンの地球侵略を、これほどまでに臨場感たっぷりとリアルに描いた作品は他にない。
『プライベートライアン』以降、近年の戦争映画にみられる『戦場リアリティー』を活かしつつ、エイリアンの世界侵略を描く。
“エイリアンVS海兵隊”
まぁ、はっきり言って、男性には“たまらん”作品なのだ。
人物紹介には、全く時間をかけず、トントントーン🎵と侵略はスタートする。
本当の敵が、まだ知らされていないという海兵隊員たちを襲う恐怖感。
そして、緊張感。
ヘリで前線基地へ移動する時の緊迫感は、とてつもない。
カメラワークも、かなり秀逸だ。
さすがは、映像派監督。
リーベスマン監督が言うとおり、
この作品には、一切のムダがない。
エイリアンの説明などは最低限の情報が、ラジオやテレビなどで、ちょこっとずつ流れてくる程度。
そこで闘う海兵隊員たちと、それを観る観客たちは、同じ少しの情報しか共有できない。
その情報不足が敵の戦闘機が出てくる中盤などに、グッと、いかされている。
主人公(アーロン・エッカート)の過去のトラウマですら、うっすらしか語られない。
しかし、それでも劇中の主人公たちに感情移入してしまうのは、リーベスマン監督の手腕とアーロンエッカートの好演に他ならない。
CGも、お見事。
決戦の場となるロサンゼルスや敵の戦闘機など
とてもキレいに、そして、リアルに描かれている。
タイトルが出てくるロサンゼルスとヘリコプターの映像や最後のどでかいUFOが出てくるシーンの映像なんかは、かなり度肝を抜かれる。
素晴らしい。
こういう作品のCGは、少しでもニセっぽいと、それだけで作品自体を壊してしまう。
ホントに素晴らしい。
エイリアンのクリ−チャーも、まったく見たことのない姿になっている。
人間に似ているようで、そうではない。
戦闘的な姿となっている。
彼らが、イロイロな星を侵略し、資源を食いつくし、また違う星を侵略してきた。
そんな彼らの性格が、クリーチャーによって表現されている。
彼らの姿は本編を見てからのお楽しみですね。
しかし、決してエイリアンが主役にならないよう、演出を抑えてあるところにも好感がもてる。
この作品の核は、あくまで市民を救出するために戦場へ向かう海兵隊と、その勇気を描く作品だからだ。
海兵隊は不屈。
ラストシーンは、『ブラックホークダウン』を観たことがある方は思ったであろう。
そう、戦場には誰も置き去りにはしないのだ。
仲間が闘っているのに、休んだりはしない。
彼らは、いつだって、仲間や家族のために、戦場へ戻るのだ。
最後に言っておくが、監督は、南アフリカ出身だ。
確かに、アメリカ万歳映画という方もいるだろう。
そのカテゴリーに簡単に入れてしまうには、この作品はもったいない。
久しぶりに、こんなにワクワクハラハラする作品に出会えた。
最後、どうやって、やっつけるんだろ?
エッ、エッ!?
そんな映画本来の醍醐味がつまった作品だ。
ぜひ、劇場やDVDで、この臨場感とワクワク感を味わっていただきたい。