マネーボールのレビュー・感想・評価
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短気は損気
ビリーは高校卒業時5拍子そろった選手としてメッツからドラフト1位指名される。3拍子は走攻守だがあとふたつは何?知性と見た目か。だが、ビリーは選手としては成功しなかった。原作では、能力の高い選手の中には失敗とうまくつきあっていけない人間がいる、とある。ビリーはそのひとりだった。ビリーは最後のチームアスレチックスで引退し、アドバンススカウト(日本では先乗りスコアラーか)になる。その後GMになり、セイバーメトリックス(ベースボールのデータ研究)をもとにしたチーム強化をする。奇跡的連勝をするがワールドチャンピオンにはなれなかった。日本で中小企業がどれほど効率的な生産をしても大企業に勝てないのと同じだ。だが、チームはチャンピオンになれなくてもGMとしてのビリーの評価は高い。レッドソックスが高額の契約を提示する。ピーターは迷うビリーに「金額が示す価値に意味がある」と移籍を勧める。しかし、ビリーはアスレチックスにとどまる。ビリーは娘の求める生活に価値を見出したのだ。
ブラピはマネーボーイ。
野球にはぜんぜん興味がない…(というよりスポーツ全般^^;)
なのでこのマネーボール理論も初めて聞いたし、アスレチックスの
名を知っていたくらいで、そんな逸話があったとは知らなんだ~(汗)
しかし俄然観たい!と思った理由はあの「ソーシャルネットワーク」
の感動を味わえるかもと思ったから。この事実は作り話より面白い。
製作も兼ねたブラピが主演とあって華がありすぎ(顔面的にも)だが
ご本人もそう悪くない顔をしている(あ、失礼^^;)
ただこのビリー・ビーンという男、本当に短気で直情的なヒトらしい。
私は劇中で試合を観ない彼に対して、何かジンクスでもあって?と
思っていたが、ただ単に腹を立ててモノをぶっ壊すから!だそうだ。
妻(ロビン)との離婚原因もソレなんだそうだ。あ~そういうことか…。
しかし一人娘、可愛いなぁ。っていうか歌上手すぎ!歌手か?(爆)
日本でもどこぞやの有名球団がコーチの人事でモメにモメていたが、
ああいう話を聞くと、スポーツに対する爽やかさが吹っ飛んでしまう。
どうしてもその軍に入りたいと一浪までしてドラフトに懸ける選手も
いる一方で…しかしそれって、知名度あるチームだからだよねぇ?と
思ったりもする。今作で描かれる貧乏球団には、欲しい選手を迎える
資金がない。トレードまたトレードでホント選手なんて小道具か商品?
と思えるくらい動かされる。結局はビジネス、爽やかなうえに腹黒い。
(まぁ映画界だってそうですからねぇ。売れなければ億単位の損失。)
元・ドラフト一位指名だったビリーは、その選択を過失の如く抱える。
あんなに期待されて入ったのに何の成績も残せない新人君。
いや、これって野球界だけじゃないでしょう。会社だってそうですよ。
私は彼が選択を云々言うのは間違いだと思う。所詮時期をずらしても
彼には運が向いてなかった。どれだけ過去に大勝利を納めていようが、
ここぞ!で役にたたないヤツは会社では要らないヤツなのだ、仕方ない。
だけど彼がそこで腐らずに(爆)球界に留まった精神力を高く買いたい。
自分の能力なんて結局自分にしか分からない。自分を認めない人間が
他人を評価など出来るはずがないのだ。だからここで登場するピーター
(J・ヒルいいぞ~)含めて、本人だけが根拠ある自信(爆)を持った理論、
それを行使する姿に、いいぞ!やれ~やれぇ!と思った。
スポーツっていうのはそういうもんじゃない(って皆言うよね)と能書きを
垂れるベテラン老人勢に聞いてみたいのは、じゃあどんなもんなのか?
是非細かな過去からの分析データに基づいて説明賜りたいと思うのみだ。
もうダメだ、と思った選手を掬いあげるシーンがある。
感謝に堪えない、という面持ちで選手と涙を流す家族が羨ましく思えた。
好きこそものの…とはいっても、使いモノになるのは(スポーツでなら)
やはり若いうちなんだろうと思う。第一線を退くのは思いのほか早い。
だけどどんな形であれ、自分が好きだと思うものに執念を持てることと、
更にそれを支えてくれる家族がいる幸せ、というのは何物にも代え難い。
ビリーという男は最も輝きたい場所で輝けなかった存在だが、
その何万倍もの功績を認められた価値(金額)にこそ意味があると言った
ピーターの言葉は勲章もんだな、と思った。それで今のビリーがある。
(映画でいえば、ブラピはマネーボーイだよねぇ。俳優やめちゃうの?^^;)
plan-do-check-act!!
実話を基にした映画。
既存の考え、既得権益と戦う。
新しいことにチャレンジして、成功に導く過程が
テンポ良く映像化されている。
ブラッドピットじゃなくても良かったけど、
別に悪くない。
たまたま実話が野球をだから野球の話だが、
他のビジネスに通じる話で勉強にもなる。
PDCA(最近はPDCサイクル)を短期間で繰り返す。
これを実行するのは本当にエネルギーが必要。
特に既得権益が絡んでくると大抵、新しいものは否定され潰される。
その中で孤軍奮闘して成功する話は
観ていて単純に楽しい。
元気をもらえる映画。
よくまとまったいい作品だと思います
最初から最後まで入り込んで見られたし、役者の芝居も素晴らしかったので、星4つでもいいかもしれませんが、いくつか気になる点があったので星3つにしてみました。
私は、既存の常識にとらわれず新しい考え方を導入して成功していく、イノベーション的なストーリーには感動しやすい傾向があります。
でもこの作品では、その新しい考え方についての説明がかなり端折られていて、球団のGM(ジェネラル・マネージャー)がその考え方を導入することを決めてからの、周りとの確執を中心に描いています。
私にとっては、もう少しその理屈を教えてもらわないと共感しづらいと思いました。
この作品の主役は、もちろんブラッド・ピット演じるGMのビリーで、彼が球団改革を推進した当事者なのですが、実際に新しい考え方「マネーボール理論」に基づいた分析を行っていたのはピーターという人物です。
もしこの人を主役としてストーリーを構成していたらだいぶ違うイメージの作品になっていたと思います。私としては、その方が好みの作品になったような気がします。
実在の人物の、現在進行中の取り組みが映画化されるというと、facebookについて描いた「ソーシャル・ネットワーク」があります。映画の最後に、その人物の現在の状況を字幕やナレーションで説明するという処理方法も共通。でも、こういうタイミングで映画化するのが本当にいいことなのか疑問を感じます。数年後に映画を見たら、もしかしたら全然見当違いの話になってしまうかもしれないのに…。
まあともかく、よくまとまったいい作品だと思います。
音のない快感
思ってたよりよかった
今も挑戦し続けている
秋にぴったりのじっくり見れる映画だった。
大リーグの貧乏弱小チームを独自の理論で育てたゼネラル・マネージャー、ビリー・ビーンの実話。
彼の行った、いわゆる“マネーボール理論”とは、今ではどの球団でも取り入れられているとか。
そういえば、こういう徹底したデータ分析は、楽天の野村元監督も行っていたような…?
当初はブーイングの嵐。
確かにスポーツは筋書きの無いドラマと言うように、統計やデータ分析で選手の全てが把握出来る訳ではないが、一番最初に新しい事を始めた者は批判されるもの(映画の中でも言っていた)
現に、アスレチックスは快進撃の実績を出し、ビリー・ビーンのやり方は間違ってはいなかった筈だが、悩みながらの事だったし、快進撃出来ても地区優勝出来なかった現状に満足していない。
そうでなければ、高額のオファーを蹴ってまで今もアスレチックスで挑戦している訳がない。
“二度と人生を金に振り回されたくない”
ビリー・ビーンの姿を見た。
統計野球が野球を変える......
野球は理論。受け入れ難いこの定義を証明する。
勝つことより負けないことにこだわる、金が嫌いな経営者の話。
民衆の見るテレビ中継とアスレチックスグループが見る生の野球風景を上手く織り交ぜたカメラワークはとても素晴らしい。実話に基づいた話の場合はいかに上手くリアルに撮れるかが鍵である。ミラー監督はビリー・ビーンの引退後を重点的に描いた様に見えた。現役時代のビリー・ビーンは最低限の事しか描かれておらず少し残念だが、他にみせる所はある。まずブラット・ピットの演技だが、ノミネート級の最高の演技で、ビリー・ビーンの外からは見えない心情を見事に演じる。そしてなんといっても20勝目達成試合のサヨナラホームラン。出来過ぎている実話だ。もうすぐ始まるアカデミー授賞式が楽しみである。
フロントの駆け引きは面白いが・・・
インディアンスの事務局でビリー・ビーンがピーター・ブランドを問い詰めるシーンが面白い。
ビリーはピーターが一種独特の才能を持っているのではないかと探りを入れるが、新卒のピーターはヘビに睨まれたカエルのように落ち着かない。それでも自分の考え方に自身を垣間見せるピーターをジョナ・ヒルが、その体躯ともども愛嬌のある演技で好演。ブラッド・ピットも悪くないが、ジョナ・ヒルがかなり食っている。
子役ケリス・ドーシーも、ビリーが野球から離れたほんのひとときを癒す一人娘ケイシーを上手く演じ、歌でも頑張った。
そこにいくと、アスレチックスのハウ監督役のフィリップ・シーモア・ホフマンは見せ場がない。もったいない使い方で、なにか物足りない。
データ重視の運営論に重きを置きすぎて、試合展開にどう活かされたのか判然としないところがあり、現場の熱さが伝わってこない。
ホフマンが生き生きとしないのは、古い考え方の監督という役柄だけではなく、ゲームの描写が希薄なためだ。
その割には上映時間が133分もある。
アメリカ人や、大リーグ・ファンにとっては語り草のゲームかも知れないが、試合内容がどうも掴めない。
予告篇のテンポのよさが本篇にないのが残念。そして、もう少し滑稽な作風に仕上がっているかと思っていたが違っていた。
裏方の野球映画
ブラピとコデブのピーターがこそこそと反旗を翻している感じがとても面白かった。原作の本を以前に読んでいたので、映画にするならその戦略がどのように反映されているのか、野球の場面として見たかった。映像にすると普通によく打つとか、特に変わり映えしないからなのだろうか、野球の場面はそんなに多くなくて残念だった。娘がブラピに球場に行けといったせいでチームが負けそうになっているかのような、まるで娘が疫病神みたいな描かれ方は変だった。でも裏方を中心とした野球映画という一風変わった作品としてとても面白かった。結末でレッドソックスのGMとしては歴代1位の報酬を蹴るのだが、アスレチックスでいくらもらっているのか描いていなかった。貧乏球団とは言えそれでも我々が引くほどの額なのだろうか。
ブラピがリバランを初めて超えた映画
リバーランズスルーイットで初めてブラピを見た時の感動が蘇った。
この人は良い道程を歩んでここまで辿りついたんだなーと感慨を覚えながら見た。ビリーとブラピの生き様が重なって見えた。エリンブロコビッチのジュリアロバーツとも重なった。野球選手でも、役者でも市井の人間でも自分の能力を見出してくれる人と出会えるか否かで人生は大きく変わるのだなと思った。今、日本の球界が巨人の馬鹿みたいな騒動で揺れているのでこの映画を見るタイミングとしては最高のおぜん立てになっている。もしかしてこの映画の宣伝で演ってるの?と疑ってしまう位面白い。野球は誰の物?と思いながら見ると面白い。日本一になりそうな監督が大人の事情で契約更新ならない現状もあるし、日本シリーズが何倍も楽しめるから、本当にこの映画は今すぐに見にいって下さい。色んな意味で最高です。後、ピーター役のジョナヒルは助演男優賞もんにブラピ食ってますね。彼が主役でもおかしくないです。ただ、ブラピの演技は今までで一番好きです。やー映画って本当に良いですねー。
弱小チームだって!!
昨日、女子バレーボールチームが、世界ランク1位のブラジル相手に、ストレート勝ちした。
その監督の手には、iPadらしきものがあった。
今では、データ野球も知れ渡っているし、他のスポーツにおいても珍しいことではなくなった。
そんなことを最初に実践したビリーの話。
でも、彼の話は、終わったわけではない。
今なお、引き続き闘っているのだ。
いろいろなスポーツにおいて、スター選手になれるのは、ほんの一握りの人だろう。
そんな中で、自分にできることを確実にすること。
それが、チームのためとなる。
それなら、僕にも、私にもできるかもしれない。
最初にした者は、たたかれる。
それでも、負けない強い気持ち。
弱小だからできること。
リッチチームだからできること。
「負け組」が勝つから、夢があるのだ。
引き込まれるのだ。
「マネーボール理論」によって、連勝街道まっしぐら。
でも、意外にも、最後は人間の持つ力、可能性だった。
それが素晴らしくて良い。
ビリーの過去が、フラッシュバックされることにより、より説得力が増していた。
戦力やお金のチカラで勝っても当たり前。
弱小チームが、必死になって、チーム一丸となって戦うから、感動も大きく、応援もしたくなる。
エンディングを延ばしたことで、たんに野球だけに限らず、社会全体にいえるメッセージにまで、発展した。
ビリーの娘の歌もすごく良い。
ブラピは、イイ味出していた。
それにしても・・・「ジョー・ブラック~」の頃から、よく食べるよね。クスクス。
ブラピはいい男、だけど睡魔は降臨します。
内紛を起こしている某球団も見習うべき
経営危機に瀕したオークランド・アスレチックスを、統計学を野球に持ち込んだセイバーメトリクスを用いて立て直した、実在のGMビリー・ビーンを描いた物語。今やメジャーリーグを代表する名GMになったビリー・ビーンをブラッド・ピットが演じています。
2002年のオークランド・アスレチックスが描かれています。実際の出来事を描いているので、淡々と話が進むかとおもいきや、この年(2002年)アスレチックスは、中々劇的な事をしでかしているようです。シーズン当初は、セイバーメトリクスがチームに浸透せず、鳴かず飛ばずの成績でしたが、ビリーが強権を発動して選手のトレードを行い、結果的にビリーの構想に従わざるを得なくなると、チームは勝ち始め、何とこの年、アスレチックスは20連勝を記録しています。いやぁ、マンガみたいな話ですね。そして優勝まですれば本当にマンガなんですが、世の中それ程甘くはなく、成績は地区優勝に留まっています。
野球を描いている映画ですが、野球のシーンはそれ程多くはありません。むしろ(当然?)、チームを支えるフロント陣の姿が中心に描かれています。仲間でありながら、敵でもある敵チームとのトレード交渉などは、中々興味深いです。これまで、選手を描いた映画はありましたが、スタッフを描いたものは有りませんでしたからね。
結局チームは優勝しないなど、人によってはスッキリしない事もあるかも知れませんが、私は嫌いではないです。中々、面白いです。
ブラピはこうでなくっちゃ
ベースボールというビジネス
信念を貫く
素晴らしい!野球のお話だからって女の人も感動できる話
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