マネーボールのレビュー・感想・評価
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メジャーリーグ
プロは非情な世界。
面白かった。バンバン人を切り、野球への情熱や夢などとっくに失い。自分をスカウトした野球への恨みを晴らすためにやってるのかという非情さを見せてたけど、(それでも葛藤し悩み孤立し車でグルグル回るシーンはあったけど)ラスト、レッドソックスに買われるのを断り、金ではなく貧乏球団で世界を変えるという夢を取る姿にグッと来た。しかしこのやり方が良いとは思えないけど…
舞台裏の人達
実話をどう料理するか。
配役がうまい
ハンサムな主人公とデブな右腕
アンバランスに見えるが二人が画面に並び立つとその凸凹具合が良い感じで映る
冒頭の実際の映像の使い方も良かった
ア・リーグ優勝決定戦、ヤンキースタジアムのマウンドにはロジャー・クレメンス
バッターボックスにはジョニー・デーモン
ジェイソン・ジオンビー
メジャーリーグファンには
この場面だけでも興奮できます
試合のシーンを極力少なくしてるのも良かった
俳優がいくら頑張ったって
プロの野球選手のような迫力のある動きは
まず無理だし
それにしても
原作を読んだ後にこの映画を観たんだけど
ジェレミー・ブラウンのエピソードを
映画ではあんな風に使ったり
離れて暮らす娘のギターの弾き語りの場面も
せつない気持ちにさせられたり
この監督
なかなかやるよね
スポーツ映画で得たいもの
スポーツを映画にするのは難しいと思う。
それ自体がドラマ性があるのだからそこにもう一つの意図を絡ませることにギリギリのバランスが必要であるからだと思う。
そんな中この映画は上手くいっている。
映画の主体が試合ではないからだ。
マネージメントの方に主眼を置いているのは、最近のスポーツ漫画の流行りにも似ている。
さらにもう一つこの話を面白くしているのは「事実を基にしている」という点だ。
ハッテバーグがあそこで打つなんて!
ガッツポーズをせずにいられない。
こういったカタルシスを得たくてスポーツ映画を見ているのだ。
なんでハッテバーグをスタメンに入れて調子を上げたチームが、なんであの試合だけスタメン外れてたんだろう?なんて事実は、それこそ小説より奇なりなんだろう。
圧倒的不利をアイディアで勝利へ
リアル「もしドラ」?苦肉の策?ブラピがよかったです。
マネーボール理論かどうか知らないけど、昔レッドソックスが松坂と一緒に岡島をとった時に、三振数÷四球数みたいな式を使っていたのを思い出した。
よく使う式なのかもしれないけど、当時は聞いたことがなかったので、メジャーにはすごいこと考える人がいると感心した。
私はマネーボール理論というものを知らないのですが、本格派の一番がとれないのなら、本格派の二番手、三番手とってもまず勝てないのは明白で、それなら苦肉の策として、邪道の一番とろうとするのは当然なのでは?昔よく近鉄がやっていたような気がする。
ただ、それをスカウトにやらせようとすると、邪道ぶりに目がくらんでうまくいかないから、リスクはあるけど、きっちり理論的に、数字で判断してとろうということになったのだと思います。
ドラッカー理論だと、組織は人の強みを伸ばし、弱みを中和するものだから、邪道の一番の人達でも、うまく組み合わせれば、本格派一番の人チームに勝てることになる。
そして新しい価値を創造するという意味では、イノベーションと言えなくもない。
ただ、統計は昨日と今日と明日の環境がまったく同じでなければならない。
その前提そのものが崩れてしまうと、まったく意味がなくなってしまうのと、数字化できない部分の方が圧倒的に多くて、本当はそっちの方を中心に管理しなければならないのでは?というところが疑問でした。
でも、野球は夢を売る商売、どっかの国のプロ野球みたいに、金、金、金と言っていれば、結局見ている方も、応援しても儲からないし損するだけ、勝手に自分達でやってくださいということになる。
お金でなくて、統計で勝とうとするチームがあっていいし、そういうチームがなければプロ野球は存在する意味ないような気がしました。
内容的にはブラット・ピットがよかった。
でも地味な映画だから主人公まで地味にはできないのかもしれないけど、いい男すぎてちょっと違和感が・・・・。
最高のMLB映画!脚本とブラピの勝ち!
原作の内容を活かしつつ、事実にとらわれずかなり大胆に作り込んだ脚本のおかげで、最初から最後まで一気にみせる作品。トレードの舞台裏など、MLBファンじゃないと分かりづらいところもあるけど、企業再生とか、貧乏自治体の改革とか、そんな話とも重ね合わせることもできる内容で、観ていて飽きません。あまりに作りすぎたり、大事な事実を完全に無視している部分があったりするので、その点でマイナス0.5としましたが、MLBを題材にした映画では間違いなく過去最高の作品です。
ブラッド・ピットは、昔から言われているけど、ふとした表情が全盛期のレッドフォードにますます似てきましたね。実際のビリー・ビーンよりかなり男前という感じだけど、ダサい服装といい、噛みタバコだのポップコーンだのコーヒーだの、絶えず何か口に入れている品のなさといい、現場たたき上げのアメリカ人を本当に良く演じています。個人的には彼を初めて良い役者だなと思いました。
マネーゲームに改定します
異質なものは煙たがられる。
かなり注目されていてたブラットピットの
マネーボール。
この映画も実話に基づいています。
予備知識を入れていなかったので何が
マネーボールなのか分かりませんでしたが、
それでも自然に入り込めるストーリー展開で
楽しめました、
何が正しくて何が間違っているのか
答えが有って無いような環境下に於いて、
さらにその中に昔ながらの体質や体制があった時、
新たなるモノや考えはは異質と捉えられ
目の敵にされます。
そうした背景がある中で、彼がどのようにして
打破していくのか、
そして彼が辿り着く新しい価値観がいつの日かくる
スタンダードでベーシックになるまでの過程が描かれています。
評価がちょっと低いのは実話にありがちな
映画の終わり処が今一だったからですね。
とは言え個人的には楽しめました。
秀作の一歩手前
データ野球
知り合いが途中で寝ちゃったって言ってたから、つまんないのかなと思ってたけど、
自分としては、とてもおもしろかったし、好きなパターンにはまった映画でした。
今では、常識となっているデータ野球の先駆けといえるんでしょうか。
選手の獲得を経験や勘ではなく、データをもとに行う。
しかも、出塁率という誰も重視しないようなデータをもとに。
さらには、出塁率が高ければ、守備位置が違おうが、けがをしていようが起用する。
斬新な考え方だと思うけど、当然、反対も多い。
ただ、ビーンは、自分の信念を強く持ち続け、20連勝をしてしまうところが
すごいんだと思う。(ただ、優勝はいまだ達成できないけれど。)
だが、本当は選手でなく「勝利」を買うべきだ。
映画「マネーボール」(ベネット・ミラー監督)から。
野球好きにはたまらない台詞が多かった気がする。
その中でも一番印象に残っているのは、このフレーズ。
「野球で何を把握すべきか、誤解している人が多すぎる。
メジャーリーグを運営する人たちが、選手やチームを理解していない。
球団の人々は、金で選手を買おうと思っている」と現状を語った後、
「だが、本当は選手でなく『勝利』を買うべきだ」と力説するシーン。
「勝利」のために「打率」ではなく「出塁率」の高い選手を集める、
その簡潔な説明に、なるほど・・と唸ってしまった。
打者にとって名誉なタイトルはどうしても「首位打者」となるが、
実際の試合では、この作品の中でも交わされる
「四球か、ヒットか、関係あるか?」という問い掛けのように、
「どんなことをしても、塁に出ろ」と言われることが多い。
それは「デッドボール」でも「振り逃げ」でも構わないから、
「出塁しろ」という命令であり、ヒットを打てという指示ではない。
日本でも、アメリカでも、財力にモノを言わせて選手を集めるチームが、
なかなか優勝できない、と騒がれるが、この理論を当てはめれば、
「勝利」を買わずに「選手」を買っている間は、優勝出来ないことになる。
私の中で、意外と曖昧な位置づけであった、
球団における「GM」(ゼネラルマネージャー)という役割も理解できたし、
「最初に何かを成す者は叩かれる、常にだ。」の台詞に勇気づけられた。
しかしながら、どんなに素晴らしい成績(歴史に残る20連勝)しても、
「最後に勝たなければ、何の意味もない」ことを教えてくれた。
やっぱり「野球の奥の深さには、常に驚かされる。」がテーマだろうか。
人は野球に夢を見る
野球好きの私には、とてつもなく堪らない作品です。
特別に涙を誘うでもなく、滅茶苦茶な大どんでん返しが
あるわけでもない。
せいぜい、チームが勝ち進む場面が盛り上がった程度で
悪く言えば、淡々として盛り上がりの無い映画。
だが、この特別感の無い、無理に人を泣かせようとしない
現実味のあるのが、私には良かった。
特に、最後はお金に動かず、気持ちを貫いた事も
日本人に好みの、行動ではないでしょうか。
また、主人公の人間性を出すのに、娘の存在も
良かったと思います。
あれが無いと、ただ野球の世界を勝手に楽しんでいるだけの
ようになるかも。
限られた予算で、いかに良い選手を集めて、勝てるチームを
作るのか?
これは日本の球団にも言えるでしょう。
まぁ映画は面白かったけれど、メジャーのGMの世界は
どうみても、野球のテレビゲームを楽しんでいるようにしか
見えないのが、ちょっと悲しい。
そう言う意味では、某在京球団はメジャー級か?(笑)
あ、あの球団は他で給料だけ上がって、使えなくなった選手の
引き受け場所だったんだっけ・・・。最後は映画評じゃないな・・・。
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