マネーボールのレビュー・感想・評価
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野球好きはみるべし!
ビリー(ブラッド・ピット)の相棒役のデブ、ピーター。
彼のデータは偏見が無く、
選手1人1人を、マイナーの選手まで冷静に診断し、
チーム(アスレティックス)に誰が必要か、
或いは誰が不要なのか的確に助言する。
その彼の役どころがとても羨ましく、
ちょーアコガレの眼差しで見てしまった。
今作は平たく言うと、
野球の様々な場面を統計学で分析し対策を出す、
スポーツを数字化した「革命」を描いている。
「革命」の指揮者はビリーだが、
ビリーはピーターがいなかったら、
只の劇場型のGMに過ぎなかった。
ブラピの娘役、かわいいし歌が上手い。
「彼女が不細工なのは自分に自信がないからだ」
これ名言。
徳が高く見えるより、実際そうであるほうが重要なのだ
ビーンは、引退の決断を下した。退団を迫られたわけではなかった。自ら引退を決め、オークランド・アスレチックスの球団スタッフとなったのだ。この決断とその後に起きたことは、野球界のほとんどの人にとっては予想外の出来事だった。野球では見かけは成功を推測する良い指標にはならないという自らの経験に基づき、ビーンは、スカウトの際の採用決定プロセスに革命を起こしたのである。(中略) ビーンが探していたのは「今までの野球人生で、注釈付きでしか理解してもらえなかった選手だ。注釈には "この人物はメジャーリーガーには見えないので、たいした活躍はできない" と書かれている」。だが、そうした選手は活躍して成功した。なぜならビーンは見かけを超えた真実を見抜くことができたからだ。彼は「ユニフォームが似合うかどうかという最初のテストに失敗した若者」、つまり過小評価されていた若者を探していた。これこそ、ビーンをゼネラル・マネージャーとして大成させた理由だった。ビーンは、裕福なチームよりずっと少ない予算で偉大なチームを作り上げることができたのだった。───(みすず書房『第一印象の科学――なぜヒトは顔に惑わされてしまうのか?』)
あなたが生まれた日に、神様がコインを投げて賭けをしたとしよう。表が出たら、あなたは生涯究極の正直者を通すが、あらゆる人々からならず者だと思われる人になる。裏なら、常習的なうそつきなのに、模範的な人物と見なされる。さああなたは、どちらの人生を選ぶだろうか? 西洋哲学史で、人類にもっとも大きな影響を与えてきた書物の一つ、プラトンの『国家』は、表を選ぶべきだとする議論を長々と展開している。彼によれば、徳が高く見えるより、実際そうであるほうが重要なのだ。───(紀伊國屋書店『社会はなぜ左と右にわかれるのか――対立を超えるための道徳心理学』)
将棋に「成る」というルールがあります。上級者は、あえて「成らず」という手も使います。成らないことで、香車や桂馬や銀は、金よりは、動きが制限されますが、その駒独自の動きを、生かすことができるのです。成金になれる時でも、あえて「成らず」を選べば、人生の有段者。───(ソーテック社『目力の鍛え方』)
格好良すぎる
これジョナ・ヒル? フィリップ・シーモア・ホフマン?
野球好きな視点でも経済的な視点でも楽しめる
経済学にも通づるような理論
色んな角度から楽しめる映画
ベースボールの本場アメリカを舞台に、貧乏球団のGMを任されたビリー・ビーンが挫折を経験しながらチームとともに成長していく物語。
GMとはゼネラルマネージャーの略で、チーム編成やマーケティングなど球団経営における重要な決定権を持ち、いわばチームという枠を超えた球団そのものを強化していく設計図を描く役割。
私たち野球ファンはグラウンド内の戦いに一喜一憂しますが、グラウンドの外でも色んなドラマが起きていたんだなと感じ、とても新鮮でした。
マネージャーの部分が色濃く描かれており、私も会社で部下を持つ立場として参考になる部分が多くありました。
ブラッド・ピッドとジョナ・ヒルの二人もそれぞれ良い味を出していてハマり役でしたし、要所で挿入される音楽も素晴らしく思わず泣きそうになりました。
色んな視点から見て楽しめる映画だと思います。
野球好きな方はもちろん、あまり野球に興味がない人にもぜひお勧めしたい映画です。
統計が全てとは思いませんが、、、
最高のベースボール映画
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