「5億人の友達を作った男‼️」ソーシャル・ネットワーク 活動写真愛好家さんの映画レビュー(感想・評価)
5億人の友達を作った男‼️
この作品は個人的に「ファイト・クラブ」と並んでデヴィッド・フィンチャー監督の最高傑作だと思います‼️14年前に初見した際、かなり衝撃を受けました‼️描かれるのは世界最大のソーシャルネットワーキングサイト「Facebook」創設者マーク・ザッカーバーグの苦すぎる青春‼️今作では「Facebook」誕生前夜から急成長を遂げるまでの日々、そして成功したザッカーバーグを待ち受けていた友情とその裏切り、富と名声、愛する人との距離、訴訟の過程、そして孤独‼️「Facebook」というビジネスが成功し、莫大な富と名声を得たザッカーバーグが、その代償として失ったもの、それはかけがえのない親友との友情や、本当に愛していた女性エリカの存在‼️そして残されたのは孤独‼️本当に恐ろしいし、今の現代で大成するには、犠牲が伴うということでしょうか⁉️もちろんマーク・ザッカーバーグ氏はまだご存命ですし、お若いので、これからの人生で取り戻すことも出来るでしょう‼️ただ、この作品で描かれる "孤独" の深い、深ーい得体の知れなさ、不気味さはホントに恐ろしい‼️身震いしますね‼️そんな恐ろしいサクセス・ストーリーを、フィンチャー監督は彼ならではの素晴らしい技巧で描いてくれてます‼️この作品における3つの視点‼️一つはザッカーバーグによるすべて自分が正しく、自分の記憶こそが真実だという視点‼️二つ目はザッカーバーグにアイデアを盗まれたとするウィンクルボス兄弟の視点‼️三つ目は、自分も「Facebook」の共同経営者であり、ザッカーバーグに裏切られたという親友のエドゥアルド・サベリンの視点‼️そしてウィンクルボス兄弟とエドゥアルドによるザッカーバーグへの訴訟、裁判のシーンでこの三つの視点が、一つの視点が終わる毎にではなく、同時進行で、フラッシュバックを使いながら、しかも複数の時間軸を行ったり来たりしながら描かれます‼️なんという映像と構成のスペクタル‼️ホントに素晴らしい‼️そして忘れてはならないのが、アーロン・ソーキンの脚本とフィンチャー監督の演出によって生み出された、まるでアクション映画のような、スペクタクル映画のような躍動感に溢れた完璧なセリフ劇としての面白さ‼️特に冒頭、ザッカーバーグとエリカがダイナーで会話するシーンは、そのものすごいテンポと、途切れない会話の応酬で映画史に残る見事なオープニングですね‼️