「良い映画だということは保証できる。」ソーシャル・ネットワーク cross yukiさんの映画レビュー(感想・評価)
良い映画だということは保証できる。
以下twitter(@skydog_gang)への投稿に加筆――
良い映画だということはわかったのだが、好き嫌いで言うと、好きにはなれなかった。
というのも、出て来る人物がことごとくスノッブな奴らばかりで誰の感情も理解できず、自分の気持ちとスクリーンとの距離が埋まらないのだ。
一応「時代の寵児も人の子」的な「人間らしい」要素はあるものの取って付けたような印象で、「天才の孤独」を描き出すまでには至らなかった感。
それでも、若き天才の単純な成功物語にもそれを貶める物語にもせず、グイグイ引き込まれる力強い映画に仕立てたのは流石。
CMやMV出身の監督にありがちな安直な表現には決して逃げないフィンチャーはやはり本物の映画監督。緑がかった「フィンチャー色」の画も美しい。
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