小さな命が呼ぶときのレビュー・感想・評価
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実話に基づく感動ストーリー
『小さな命が呼ぶとき』は、実話をもとに家族愛と医療への情熱を描いた感動的な映画です。主人公のジョン・クラウリーは、ポンペ病という難病を抱える子どもたちの父親であり、彼の挑戦はまさに「小さな命の呼びかけ」に答えるものです。現代医療では不治とされる病に立ち向かうため、ジョンは自ら資金を集め、治療薬開発に賭けます。この勇気ある行動は、家族に対する愛が強い原動力となっており、彼の一貫した信念に胸を打たれます。
特に印象的なのは、研究者ストーンヒル博士との出会いと彼らの関係性です。ストーンヒル博士は、常識にとらわれない変わり者の科学者ですが、ジョンとの関わりを通じて次第に変化し、治療薬の開発に熱意を注いでいきます。二人が共に困難に挑む過程は、単なる友情を超えた人間同士の信頼関係を描いており、彼らが目指す「希望」が画面越しに伝わってきます。
医療現場のリアルさも、この映画の魅力の一つです。新薬開発には膨大な資金と時間が必要であり、家族にとっては一刻も早い進展が求められますが、現実は厳しく、進捗は遅れがちです。その間に親が抱える葛藤や焦りも丁寧に描かれており、実際にこうした困難を抱える家族の心情に共感せずにはいられません。ジョンの家族は、日々不安と戦いながらも希望を捨てず、全力で子どもたちの命を守ろうとしています。この姿は、観る者に「人が他人や家族のためにできる最大限の努力」とは何かを考えさせるのです。
この作品を通じて感じたのは、愛する人のために行動する力の偉大さです。家族の未来を変えるため、ジョンが懸命に挑む姿勢は、どんな逆境にあっても前に進むことの重要性を教えてくれます。
「完治はできない、一生車椅子だが、命は助かる」
ハリソン・フォードのこの台詞がとても印象に残っています。 大人になる前に死んでしまう病なのに、人生を歩めるなんて言われれば、完治は無理でも両親にしてみれば明るい未来が見えた本当に嬉しい言葉だったと思います。 いい映画ですね(涙)
感動しました。
子を思う親の優しさ、強さに溢れた映画でした。
病気の妹、弟を思う兄。自分の子供も同じ病気だからと協力を惜しまない別の親。家族愛の大きさにただ涙しました。
それと、科学者として理想を持っても、それを形にできない現実の苦悩。経営者としての利益・利潤を生み出す大変さ。他者と共感できないもどかしさ。
色々な要素が詰まっている作品でした。
全ては子供たちの笑顔の為に
「ハムナプトラ」のブレンダン・フレイザーと「インディ・ジョーンズ」のハリソン・フォードの新旧冒険野郎の初共演は勿論、アドベンチャー超大作!
…ではなく、実話を基にした感動作。
エリートビジネスマンのクラウリーは3人の子を持つ父だが、下の二人の子がポンペ病(筋力が低下する難病)で余命を宣告されていた。クラウリーは仕事を辞め、ポンペ病研究の第一人者、ストーンヒル博士と共に治療薬作りに専念する…。
全てを捨て、我が子の為に治療法を探す親の実話と言うと「ロレンツォのオイル」が思い浮かぶ。
親の愛は無償で偉大。奇跡を起こす。
治療薬作りの背景には、偏屈なストーンヒル博士の自我、資金援助してくれる企業の利益優先などのシビアな思惑が交錯する。
しかし、全ては子供たちの笑顔の為に。
ラストの笑顔で、それを確信した。
困難な治療薬作りというより個人と企業の対立、実話なので感銘は受けるも映画としては淡白で少し深みに欠ける。
悪くはないが、最高という感じでもなく…。
Extraordinary Measures
自分の子供2人ともが、ポンペ病と呼ばれる難病に冒されており、余命9年を宣告されてしまう。
メーガンが8歳になった頃、ジョンは、ネブラスカ大学でロバート・ストーンヒル博士と出会う。
彼はポンペ病を研究している人物の一人で、ポンペ病治療の薬品開発を研究していた。
ジョンは子供達のためにこれまでの経歴を捨て、博士と共に製薬会社を設立する。
メーガンの性格の明るさが、映画全体を悲しいものにせず良かった。
子供の為に起こせる奇蹟って素晴しい。
実際にこんな方もいるんだな。
頭脳と資金を情熱で結びつける
子供の命のためならできる限りのことをしてあげたいって気持ち、本当によくわかります
ここまでできるってすごい・・・そして実際に奇跡を起こすことができる米国の医療もすごい
ビジネスにしろ科学にしろ非常に厳しい反面 上げる成果もとてつもない米国のダイナミックさを感じました
すごいです・・・
ロレンツォのオイル同様、実話からということで拝見しました。最近ではどうかと思うご両親たくさんいますけど、子どものためにこんなにがんばれるパパ、かっこいいなぁと思いました。映画では子ども達の笑顔たくさんでしたが、辛いことも山ほどあったんでしょうねぇ。
あきらめない気持ちって大切だよねってことを教えてもらいました。今ある命、幸せの重みを教えてくれます。
実際のご家族、博士の今後に幸あれって感じです!
もう少し・・・
以前『アンビリーバボー』でこの話を取り上げてとても感動的でした。
映画化して見てみましたが、、少し内容が違ってて どちらが正しいのか?なんて思いつつ・・・ハリソン・フォード演じる研究者がこんな傲慢・自己中な性格だとは知らなかった。
段々と人間味が出てきてる内容でしたが、 よくお父様も頭を下げたり 協力しあったり 自分を犠牲にし努力してると思います!父の力は凄い!
だけど もう少し映画で 父の苦しさ・努力・奇跡・感動 などもっともっと観客に伝えれる内容にしてくれたらなぁ〜なんて思いました。実際、すごく苦しんでると思うので。そこが残念だったな。
お涙頂戴にならず、学術的なアプローチでリアル感を醸しだした本作の描き方の方が、難病の治療薬開発の必要性を強く印象づける展開になったと思います。
実話を基にした難病もの。こういうヒューマンな映画企画に自らすすんで企画参加し、製作総指揮までこなすハリソン・フォードの心意気が好きです。
しかし、医薬品の開発と起業というテーマは斬新だけれど、医学上の専門用語や難病のメカニズムをどうやって分かりやすく伝えるのかは気になりました。
案の定、専門用語が飛び交う場面もありましたが、スルーしている分には
ヒューマンドラマとして手堅くまとめられていて、意外性もありまずまず楽しめました。主人公クラウリーのおませな長女を始め、子供たちの生き生きした演技も良かったです。そして、研究がなかなか認められず、アウトロー的に生きる博士を、ハリソン・フォードが好演していました。
ジョン・クラウリーは、製薬会社に勤務するエリートビジネスマンで、3人の子供と仲良く暮らしていました。ところが、彼の子供の3人兄弟のうち2人の子供はポンペ病と呼ばれる難病に冒されいました。平均寿命9年といわれる難病で、有効な治療薬もありません。まして、姉のメーガンは8歳を越えて、患者の平均寿命に近づいていたのです。
ある日メーガンが危篤になったのをきっかけに、ジョンはネブラスカ大学でロバート・ストーンヒル博士にアポを取ろうとします。彼はポンペ病を研究している人物の一人で、ポンペ病治療の薬品開発を研究していました。しかし、博士は研究に熱中する余り、ジョンとのアポの約束すら忘れれてしまう有様でした。
意を決したジョンは、大学にアポなしで押しかけて、オフになったストーンヒル博士を尾行。行きつけの酒場でやっとの思いで博士を捕まえて、こう切り出します。あなたと共に製薬会社を作って、ポンペ病の治療薬を開発しないかと。
なんとか博士の合意は取り付けたジョンは、資金集めのために寄付金を募り、会社を辞めてベンチャー企業を設立します。愛する家族を助けたい一念で見せつける行動力には感動しました。ジョンは、治療を待つだけの受け身の姿勢ではいられなかったのですい。
製品化に向けた事業がはじまるものの、またまた障害にぶち当たります。それはまずジョンの家庭の問題でした。
事業所は大学の近隣でという条件を博士から契約事項に加えられたため、ジョンは職も家庭も投げ捨てて、単身で、大学のあるネブラスカ州へ向かいました。けれども別居した代償として微妙に妻とは疎遠になっていきます。
家族のために犠牲になって頑張っているのに、その家族から、最近ぜんぜん構ってくれないと冷たくあしらわれてしまうのは何とも辛いことですね。
何とか離婚の危機を乗り越えたものの、今度は事業資金が枯渇します。 やはり新しい薬の開発には膨大な資金がかかります。当然寄付だけではとうてい資金は足りません、そこでジョンは博士のツテを頼って、医学分野を得意にしている投資顧問会社との交渉をに望みます。しかし、条件面で博士が妥協せず暗礁に乗り上げてしまいます。博士はこれまでの研究でも、その気位の高さが徒になって、一つも製品化にこぎ着けていなかったのです。
ジョンは、殆ど事後承認に近い形で、強引にで契約をスタートさせ資金調達します。
次のハードルは、製薬テストでした。ここでも資金の追加が必要なのことと、他の製薬会社でも、ポンペ病の研究進めていて、資金力で先を越されてしまう可能性があったのです。
そこでジョンは決断します。ライバルの製薬会社に会社を身売りして、さらなる資金を確保しようとするのです。その結果、なんと博士は窓際族の研究員に祭り上げられてしまいます。
新しい窓際族となっても、周りの研究員とトラブルの絶えない博士でしたが、最後に見せる「大人の対応」には、感動しました。患者のためには、プライドの高い博士すら、自分を殺してでも、理想より最善を選ぶことがあるのですね。
とはいっても、ここまでジョンと博士は二人三脚で苦労してきた同志。その二人の仲を裂いてまでも、子供たちの命を守るために、時にはビジネスが優先される現実が過酷で切なかったです。義に篤いジョンでさえ、成果を出すためには、博士を切り捨て企業と手を結ばなければならなかったのは、当人同士も相当辛かったことでしょう。
また、会社内で孤立する博士の姿は、“赤ひげ”のように生きることの難しさを体現しているかのようでした。
映画のモデルになったジョンの手記には、企業理念として「ビジネス主導」と明言せざるをえない医薬品開発の現状がさらに詳しく書かれているそうです。ここを掘り下げると、もう1本、シビアな医療告発の映画ができあがるかも知れませんね。
お涙頂戴にならず、学術的なアプローチでリアル感を醸しだし、ジョンと博士の相克しあう姿を軸にした本作の描き方の方が、難病の治療薬開発の必要性を強く印象づける展開になったと思います。皆さんはいかがでしたか?
追伸
こちらは映画でなく、リアルな世界の方の顛末です。現在ジョンの二人の子供たちは、すくすくと成長しているそうです。そんなハッピーエンドに心が癒されました。
ところで、博士は、ジョンとのアプローチを半日すっぽかし、待ちぼうけを喰らわしました。小地蔵もドクター中松氏と著書の映画化のアポで1時間以上待たされました。目の前にいるのにです。研究者は、没頭するとどうしても目の前の約束事に疎くなってしまうのでしょう。そういうところから変人視されてしまうのは残念なことです。何かに打ち込んで研究している人には、敬意をもって接してあげることも必要ではないでしょうかねぇ。
小さな奇跡を信じて
『ハムナプトラ』のブレンダン・フレイザーと『インディ・ジョーンズ』のハリソン・フォード共演で贈る実録ヒューマン・ドラマ。
アクションスターの共演だったからかアメリカでは全くヒットしていません。
おそらく誰も知らないんだろうなぁ~
ブレンダン・フレイザーはかなりふっくらした姿で父親役を熱く演じています。
頑固者の科学者にはハリソン・フォードが演じています。その姿はまるでそのまま?といった感じで違和感がありません。
さてさて実話をもとに作られているので涙、涙の展開かと思っていたら全然違います。
ユーモアも取り入れながら感動を削って出来上がっています。
全てを捨てて製薬会社を起こす父親と、長年ボンベ病の研究し続ける科学者。
2人がそれぞれの想いを胸に抱きながら共にボンベ病に立ち向かっていく。
途中、意見の食い違いから仲たがいをし危機に陥りますが・・・・・
全ては子供の命を救うため!
目標に向かって前進していく姿は感動です。
我が子が“ポンペ病”にかかったらここまで出来るのか?
その想いを抱きながらご覧下さい。
その先には小さな奇跡が待っています。
演出が当たり前すぎて物足りない
ハリソン・フォードといえば「インディ・ジョーンズ」。その亜流作品ながらヒットを飛ばした「ハムナプトラ」の主役がブレンダン・フレイザーだ。そんなふたりが競演する夢のようなキャスティングに食指を動かされる。
ブレンダン演じるジョンは、子供たちを助けるため、新薬の開発に必要な資金と製造環境の獲得に奔走する。いっぽう、ハリソン演じるボブは新薬の技術開発に独創的な才を発揮するがビジネス的な能力はない。
新薬開発という点では目標は同じだが、その利害関係の違いから、ふたりの男はときとして反目し合う。そして、ついに新薬が・・・ってことになるのだが、予告篇から期待できるほどドラマチックな展開はない。いわば可もなければ不可もない無難な出来で、あっさりしている。つまらなくはないのだが、二大スターを持ってきた割にはちょっと物足りない。逆をいえば、予告篇は本篇からのカットの拾いかたが感心するほど巧い。
大きな感動は得られなかったが、エンディングで流れる『もし星に手が届くなら』から始まるエリック・クラプトンの「Change The World」が耳に心地いい。
ハリソン演じるストーンヒル博士は金儲けには興味のない技術一本の学者だが、好きなように研究をするためには資金があるに越したことはない。ポンコツのトラックがぴかぴかの新車になったラストに、博士の人間臭さが出ていて微笑ましい。
p.s.1 ブレンダン・フレイザー・・・太ったなー。もうエジプトの砂漠は無理だろう。
p.s.2 ハリソン・フォード・・・なんとなくキャリー・フィッシャーに似てきた。(^^ゞ
父親が本気になると。
先日たまたま、娘が何やら真剣に見ていたのが、「アンビリバボー」。
内容は、この映画に関することだった。
ついつい、一緒になって力を入れて見てしまった。
「アンビリバボー」とは、内容が少し違う点がありました。
長女の年齢は、5歳。
会社をクビになったのではなく、お父さんが自主的に辞めて、子供たちが病院に受け入れられるようにしたこと。
受け入れ先病院は、相性の悪い同僚が探した。
など。
どちらが本当なのかは、わからないけれど、先にテレビで見て、感動して泣いてしまったので、今日は内容はわかっているから泣かなかった。
それにしても、父親が本気になるとこんなにも強いのか。
決して諦めない強い両親の思いが、子供達を救うのだ。
新薬を作り出すには、きっと何年もかかるのだろう。でも、病の子供達には時間がない。
投資会社や製薬会社としては、利益が最優先。
人の命を救うことではないのだ。
「ロレンツォのオイル」を見たときにも思った。
両親の献身的な、決して諦めない強い思いが子供を救う。
このような映画ができることで、少数派の難病の人々にも、良い薬がもたらされることを期待したい。
それにしても、ブレンダンパパ、そんなにもお腹が大きくては、冒険の旅に出られないじゃない。
もう少し痩せて! お願い!
ハリソン・フォードは傲慢か・・・?
ハリソン・フォード主演の映画ということで、楽しみにしていましたが残念。
この映画は実話らしいのですが、映画化したのは良くありません。
感動の涙を・・・というシーンは一切なく、観客は誰も泣いていませんでした。
最初からストーリーがわかってしまう点について、つまらなかったです。観客の予想を裏切る展開になった方が面白かったのかな~
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