「日本のあの作品の影響が濃厚に、、、」ザ・ウォーカー k.moriさんの映画レビュー(感想・評価)
日本のあの作品の影響が濃厚に、、、
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全編セピア色で表現した映像は崩壊後の地球の殺伐とした雰囲気を上手く演出する効果がある。ストーリーの機軸はアメリカ人好みのキリスト教的な信条を満足させるもの。謂わば、キリスト死後の弟子達の伝道の旅路のような行程を、聖書的終末後世界においてなぞらえたものであると思われる。
しかし、この映画の作者は、日本映画やアニメを相当観ているのではないかと思わせるシチュエーションが随所に見られた。旅路のプロセスで出てくる様々な人間達の在り様などは、『北斗の拳』を思わせ、主人公のキャラクター設定には、明らかに『座頭市』の影響が感じられる。
観る前に想像していた以上に日本人向けとは決していえないメインストーリーではあるけれども、日本人が観ていて思わず、はは、と思わせるシーンが盛り込まれていて、それなりに楽しめる作品ではある。
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