「ザ・中途半端」ザ・ウォーカー Intuitionさんの映画レビュー(感想・評価)
ザ・中途半端
期待していたのですが・・・。ちょっと残念でした。
上映が終わった直後にこう思いました。
「じゃあ今までの犠牲は何だったんだよ」
もちろん、本が点字だったのには驚きました。
この映画で一番の見所でしょう。
ですが、そこで疑問。
盲目でないなら最後の目のドアップのシーンはいらない。
盲目であるなら、冒頭で首吊り男を発見した時何故驚いたか。
因みに自分は盲目だと思ってます。(…ってのを前提に話させていただきます。)
盲目なのにあれほどの活躍、そして旅ができるでしょうか。
盲目を感じさせないアクションシーンはまるでデアデビル。
そういう設定はこの映画に不釣り合いではないでしょうか。
イーライを導いた "声" もそうです。
いろいろと設定に合わないところがあって残念です。
話を少し戻しましょう。
「じゃあ今までの犠牲は何だったんだよ」
彼は聖書を何が何でも届けるという信念を持ってました。
それはいいのですが、全部暗記しているのなら関係ない人間を巻き込まなくて良かっただろう。(ま、現本を届けたいのは分かるが)
そこで評価ガタ落ちです。
この映画・・・根本から何か間違えてます。
ただ、予期せぬマルコム登場に少し得した気分。
いえいえいえ。日本語の字幕はそんなにでたらめに話をずらしすぎるんですか。
SFですよこれは。盲目の人間が神の奇跡によって核爆発で見えるようになり、弾を神の力によって避けさせ、何事も確信を与えられ、勇ましい戦闘能力を与えられた男の話です。どれも英語だと臭すぎる程にちゃんとわかるように台詞が出来てます。
最後は力を失っても役目を果たせるまでたどり着いていたので弾がそれずに女を守り、女が力と守護を受け継いでます。最後に私に与えてくれた色々を女に与え同じ様に守ってくれと神に呟いて終わってます。