「このオチはどうかと…」ザ・ウォーカー αさんの映画レビュー(感想・評価)
このオチはどうかと…
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荒廃した世界観をロングショットでとらえた風景はきれい。アクションも『座頭市』を参考にしたという殺陣はオオッと思うが、良かったといえるのはそこまでかも……。
イーライが携えていた本が聖書で、カーネギーがそれを狙うのも、まあ、分かる。西洋圏の人が見れば、「世界にたった一冊だけ残った聖書」は日本人が見るよりは重みがあるだろう。
しかし、オチが……。イーライも実は目が見えていなくて、聖書は点字だったので奪ったカーネギーには読めなかった。ここまではまだ良しとしたいが、イーライが実はすべて暗記していた……というのであれば、いままでの争奪戦は何だったんじゃい!と思わず突っ込みたくなる。どうせ奪われても読めないのだから、さっさと渡して目的地に行ってしまえばいいじゃないかと。そんな無粋なことを思ってしまう。
ヒューズ兄弟は映像はいいけれども、それ以上はなかなか難しいのだろうか。『AKIRA』の監督候補という噂もあるけれど、心配です。まあ、誰がやっても『AKIRA』が大友版を超えることはないだろうけど。
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