劇場公開日 2010年6月19日

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「その本の行方は。」ザ・ウォーカー ロロ・トマシさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0その本の行方は。

2010年6月20日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

楽しい

興奮

ああああ、ああ、そうか。そういうことかぁ…。
ラスト付近で、全てのことが腑に落ちた瞬間に感じた、自分の心の裡です。

この映画、基本的には謎や秘密を内包した作品内容ではあるんだけども、それを特色にしてる訳でもなく、主人公イーライが30年間運び続ける「本」の正体も序盤でアッサリ明かされるし、純粋にアクション映画だし、まあ何と言うか、中盤のクライマックス過ぎた辺りで『普通』だなあと。
しかし最後の最後、唸らせられたんです。

嗚呼成程…そうだったのか、と。

自分が唸った“それ”が、物語の内容にどれほど重要だったのか?というと、それ程でもないだろうし、善対悪の構図と結末も、しっかりと丹念に描かれているわけでもないけど、何か心の真にズシンと重いものが残りました。

少し自分には高尚過ぎたかもしれません。それとも宗教観的なものかな?
なかなかの映像体験でした。

ロロ・トマシ