「映画に真正面から正々堂々と戦いを挑む者は、ティッシュ持参乞う」金瓶梅(2008) septakaさんの映画レビュー(感想・評価)
映画に真正面から正々堂々と戦いを挑む者は、ティッシュ持参乞う
中国全土に空前の官能ブームを
起こした古典エロスの傑作を映画化。
そして
香港映画にもかかわらず
出演女優が日本人ばかり。
そんなところに魅かれて
映画館へと足を運びました。
作品の中身が中身なだけに
男性しかいないと思いきや
若いかたからお年を召した
女性のかたもいらっしゃる。
芸術性の強い作品に仕上がっているのかな?
そんな思いを胸に秘め上映開始を待ったのでした。
☆彡 ☆彡
いやぁ(苦笑)
古典の映画化かもしれないけど
これを映画って呼んでいいものかどうか?
撮影しながらスタッフがニコニコしている
情景が頭の中に浮かんでしかたがないんですけど(苦笑)
え~、名古屋なら納屋橋、
東京だと池袋と新宿の裏手で見たことがあるのですが、
本当にお客さん入るのかなって思えるピンク系専門の
映画館ってありますよね。わたし怖くて入ったことないのですが、
そんなところで上映されている作品に芸術性をちょっとばかし加えて
みたら、こんな映画が出来上がりました的な映画に思えました。
一応、おバカなストーリーはあるのですが、
それも裕福な男性が、如何に女性を知っていくかというのが
あらすじですので、中盤以降は、SEXシーンのオンパレード。
香港映画っぽく、
アクションシーンもあり、
一方SEXシーンも、中国雑技団でも
無理だろうと思えるようなアクロバティックな体位もある。
出演女優も
スキンヘッドの尼僧を演じられた
若菜ひかるさんが、ルックス、スタイル、
肌の透明感、すべてが見惚れてしまうほど美しく、
しかも最初のSEXシーンでは、明らかに監督の
演出に基づく演技のあともうかがえ、裸体をスクリーンに
さらした女優さんたちの中で、一番キラキラと輝いてみえました。
◇ ◇
他のレビュアーさんが書かれていましたが
たしかに上映終了直後にトイレに駆け込んだら
あらぬ疑いをかけられそうです。でも、あそこまで
あえぎ声連発して、快楽の言葉がふさわしい愉悦のひとときを
見せつけられたら、我慢をしろというほうが、むしろ不健康な気がします。
わたしも映画館の階段を登り
出口に向かうとき、いつも以上に
がに股で不自然な、歩き方をしていましたからね(苦笑)
渋谷のライズXで鑑賞したのですが、
まさかスペイン坂のど真ん中で、こんな映画が
上映されているなんて街を歩く人には想像もつかないでしょうし、
『こまねこ』を上映していた映画館だと言っても信じてもらえるかどうか。
☆彡 ☆彡
エロス全快(全開)なのに
女性がいらしていたのは、
今作の世界を求めるのは、
男性だけではなく女性にも
同じような感情が隠されているからでしょうか。
女性役だけじゃなくて
男性役も、ここまでハードに
女性を抱いたら、うれしい現場だったかもしれないけど、
絶対に大変だっただろうな、下手したらアスリート並みに
腰痛を発症してしまうだろうな。そんな心配もしてしまうほど
アクロバティック&スーパーハードな官能映画でした。
ストーリーとか細かいことは抜きにして、
映画にしようと思った志と、映画化してしまった
スタッフと役者に敬意を表し、星4個をつけさせていただきます(笑顔)
いやぁ~~、ホントにエロかった。
渋谷のど真ん中で、こんな映画やるなんて冒険しすぎだよ(苦笑)