「大都市での魔法戦は見応えありました」魔法使いの弟子 銀平さんの映画レビュー(感想・評価)
大都市での魔法戦は見応えありました
ニコラスケイジ=魔法使いというイメージがわかなくて、見る前は「またありきたりのファンタジー映画かな」と、全然期待していませんでした。
案の定、冒頭の偉大な魔法使い(マーリン)は定番の白髪白髭のお爺さん。
ところが、そう思ったのは最初だけで、どんどん物語の世界に入っていけました。
この作品の主人公(デイヴ)は、魔法と科学知識を見事に組み合わせて、強敵に立ち向かっていきます。ホルヴァートやバルサザールにはない独自の発想で魔法を使うので、それが私には斬新だと思えました。
というのは、「のび太の魔界大冒険」で、出来杉君が「魔法が廃れて代わりに科学が発達し、魔法は息の根を止められた」と話していたのを思い出し、単純に魔法と科学は相反するものだと思っていたからです。
舞台は高層ビルだらけの現代のニューヨーク。
その現代ならではのアイテム(アンテナ、車、鉄のワシ等)を利用した魔法戦術が次々と出てきて面白かったです。
「魔法使いニコラスケイジが出てくる」という予備知識だけで見た本作、予想以上に楽しめましたし、この一本でよく出来ていると思います。
なので、エンドクレジット後も見ましたが、特に続編は希望しません。
個人的に一番笑えた場面。
「10年閉じ込められる壷」に描かれたホルヴァートとバルサザールの絵が、「勇者(杖を構えたホルヴァート)とその仲間(バルサザール)」のような構図に見えたことです(笑)。
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