「天衣無縫のオードリー。 衣装はイーディス・ヘッドからジバンシィへと。」麗しのサブリナ きりんさんの映画レビュー(感想・評価)
天衣無縫のオードリー。 衣装はイーディス・ヘッドからジバンシィへと。
【三人の幼なじみ】
喧嘩をやめてー
二人を止めてー
私のために争わないでー
(河合奈保子/竹内まりや)
このお屋敷のアイドル=サブリナちゃんは、兄ハンフリー・ボガートと弟ウィリアム・ホールデンが自分をめぐっての恋のさや当てで、殴り合いまでやっちゃっていることを気にもとめない。
パリ行きの客船に乗ったものの
「やっぱ、アタシ弟がいいしぃ~」
と言いかねない彼女の奔放さに、一抹の不安の残るエンディングでしたが(笑)
「兄弟の確執」は太古からのテーマですよね。堅物で仕事人間の兄 V.S 遊び人でお調子者の弟。
兄が弟のことを好ましく思っていないこと、又 いまいましくも感じていることは画面からもよくわかる。
しかし、
兄弟仲がそこまで深刻にならなかったのは、弟ホールデンがその天性の明るさからか、兄を嫌っていなかったこと、むしろ慕っていたことによりますね。
⇒ここ、ものすごく重要です。作品の色合いが決定付けられますよ。ふつう自分の恋人サブリナと兄貴のデートとか送り出しますか?
好きな兄ちゃんのために好きな人を笑って譲る弟。
・・こんな可愛い弟がほしいものです。うん。
【脚本は映画の命】
とにかく役者の台詞が小気味良い。
テンポよくキラッと光る粋な会話に惹かれます。
それもそのはず、脚本はワイルダー監督とサミュエル・テイラーの二人で当初は取りかかり、プレッシャーで行き詰まったテイラーのためにチャールズ・ラングを加えて“てこ入れ”しての、三人がかりでの熱筆であったことが、DVDのメイキングで明かされていました。
「ローマの休日」の次作として、ハリウッドがどれだけ力を入れていたことか。(ロケ地のお屋敷はパラマウントの社長宅ですし)。
デビューしたばかりの清純派女優を、宝石のように見守りながら壊れもののように大切に扱う。前作のアン王女のように、男たちはまだ恐れ多くてオードリーに手を触れられない現状。映画界の矜持を感じます。
サブリナには、まだ大人の世界の泥々は早すぎるって。
使用人仲間ならずとも、みんなが、全世界が、オードリー・ヘップバーンの幸せを祈っているのですよ。
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清涼剤です。
コロナ禍で鬱屈した生活にちょっと元気もらえました。
☆5つ
オードリーの相手役は
年功序列でのキャスティングでしょうね。
①ハンフリー・ボガートは一応あの映画会社の看板役者だし、
②でもある程度は年齢相応に枯れていて、世界のアイドルオードリーヘップバーンとの生々しいベッドインをば決してイメージさせてはならない
― そういうプロモーターの戦略もあったのだろうなぁと想像しますが。(笑)
今晩は
確かに年齢差はありましたね。何だか、ヘプバーンもウィリアム・ホールデンとのシーンの方が、楽しそうだったように見えたのは、私だけでしょうか・・。では。
こんにちは😃
共感コメントしていただきましてありがとうございました😊
さっすが、きりんさん、
愛❤️があったか、サブリナちゃん、‥‥あればいいですが、
wiki見たら、サブリナのお父さん俳優より、年上なんですよ。👀
本当に喜んでいただいているか疑問ですが、またお邪魔させていただきます🐻🧸🌺
きりんさん、こんにちは
ヘップバーン作品としては、この映画も好きですが、これ以上に好きな「昼下りの情事」では、主演のゲーリー・クーパーとの実年齢の差も同じ位でした。
サブリナ、大好きです💕
いきなり話が変わりますが、池脇千鶴さんいいです!可愛い、でもいわゆる田舎のお母さんの格好、料理、息子や夫へのことば。笑えるし、同感できるし。もう全部がいい!